こんなのが出ていたとは知らなかった。ホームページにもなく、夏のギフト用ということらしい。それが、多分売れ残りのばらして売ってたのだろう。
アルコール度数は7%と比較的高く、場合によっては氷を入れて飲んでくださいとある。何となく氷を入れて飲むのは邪道のような気がするが。
飲むと確かにアルコール高めのビール的な味がした。7%と言えばウィスキーどころか焼酎、いや日本酒やワインよりも全然度数が低いわけだが、ビールにおける4から7度の差はアルコール度数と言う事実以上に味に影響を及ぼす。
度数の高い酒を軽々飲むのはワイルド、みたいなイメージが先行するが、正直うまいビールは少ない。
これもエビスではあるが、全く贅沢感を味わえない。
ウェッティな飲み口に始まり、濃いめの麦芽、重みのある味が押し寄せる。一瞬にして苦味重味重厚感がやって来て、ウェットなまま
、多少の余韻を残すビールだ。
香りがまず、いい。期待させる香りだ。ドイツビールのような香りだ。久しぶりにいい香りのビールに出会った。ここのところは、ドイツビールとはいえ、やまやでだけ扱っている安いドイツビールばかり飲んでいるが、本来のドイツビールとは味が違う気がする。昔飲んだドイツビールはそうではなかった。いやもしかすると、自分の味覚がおかしかっただけかもしれないが。
やや高音のホップの香り。それに包まれるように重厚な刺激感のあるボディ。
熟成感のある、それでいて青いホップの風味、それが主体の味だ。
スペースワールドに行った際に、小倉名物ということで買ってきた。2つ買ってきて、1つ目を食べたときは、普通にサバ缶とかイワシ缶のようにしか思ってなかった。
しかし2回目食べてみると、これは確かにぬかの風味を味わえる。記憶しているところでは、へしこだ。あの風味が隠れていてうまい。この風味は好き嫌いがあると思うが、結構癖になる。
日本酒と合わせると、日本酒の後味がまったりと香りが広がる感じ。恐らくぬかの油分によって日本酒の成分が広がるのだろう。そのため油膜を引くような広がり方となる。
日本酒にしろビールにしろ味の薄い酒の方がぬか炊きと調和するかもしれない。ただしおとなし目で平凡。濃い味の酒と合わせると個性と個性がぶつかって、その度新しい味の発見があるかもしれない。
ぬか炊きはそうそう買えないが、へしこを買ってきて煮込んでみたらどうだろうか？多分辛すぎてうまくないかも。
今年も恒例の秋味。
味もいつも通り、濃い麦芽の味で重い。これまたいつも思うことだが、秋系の限定ビールというのは、麦芽濃い目であったり、焙煎した麦芽であったり、苦めの味だ。ちょっと涼しくなる季節には合いそうだ、事実、銘柄も秋、という単語を使っている。ただ、発売時期が大体夏の盛りで、そのような時期にはどちらかというと、ライトでドライな方が進む。実際秋になると売り切れている。
そういったわけで、今、秋味を飲むなら、ガンガンに冷やし、一番初めに飲み、食事の前に飲めばいいのではないかと思う。
アサヒの分に比べると、焙煎感が多い。焙煎の高音感がある。 全体的に高音の焙煎味がある、渋味が隠れている。チョコレートのような風味もある。発泡酒らしく濃すぎないのであとを引かないのでいいかもしれない。
