ビールを飲むぞ

酒の感想ばかり

9代目於多福純米吟醸

2024-08-17 17:29:23 | 日本酒

20240817広島ekieで購入。

柄酒造の酒で於多福が主要銘柄で、過去には関西一という銘柄だった。

安芸津ということで、三浦仙一郎の軟水醸造を継承しているという。

2020年に9代目が東京から帰って来て醸したのだと言う。

ポップなラベルだ。

注ぐ、やや薄緑だがほぼ無色。

香りは、少し生臭く、刺激感もない。

飲む。

苦味がまずあり、全体的にも広がる。

苦味のせいか、刺激感があるように感じるが、ベースは甘い。

多分八反錦の風味なのだろう。

米の本体の味自体が苦味を持ち、

純米酒だけにその米の味がしっかりしている。

辛いつまみ、

例えば、ヤンニョムチキンやもしかしたらカレーとも合うかもしれない。

20240818追記。

一日たつ。

確かに苦味と感じられる。

しかし、丸くなった感じだ。そして全体としては甘い。

つまり、あの広島らしい、桃のような味わい。

つまり苦味が桃の赤い部分のような風味となる。

軟水という言葉通りの丸い味わいだ。


手取川酒魂純米大吟醸

2024-07-30 20:23:32 | 日本酒

20240730ふじた酒店で購入。

手取川酒魂は通常純米吟醸だが、これは純米大吟醸。

石川県の土地では山田錦は育ちにくいそうだが、白山市の農家が山田錦の栽培に成功した。その米を使って醸したのがこれだ。

色はわずかに薄茶色、無色に近い。

香りはこれぞ大吟醸という、甘く少しの酸味。

これは大吟醸の香りというより山田錦の香りなのかもしれない。

一昔前の大吟醸はほぼ山田錦で造られていたから、大吟醸の香り=山田錦に香りと思い込んでいたのかもしれない。

飲む。

微発泡。

甘く、わずかに酸味があり、苦味もある。

合わせるとマスカットとも感じられる味だ。

柔らかく、中低音の上品な甘味。


鳴り瓢特別純米

2024-07-22 22:20:54 | 日本酒

20240616直売所で購入。

鳴り瓢は堀口酒造(福井県南条郡南越前町今庄76-1-2)の酒。

基本的に熟成酒を造っているそうだ。

今庄には4つの酒蔵(現在は3つ)がある。

小さな宿場町ではあるが、この小さいエリアにかつては4つも酒蔵があったとは驚きだ。

注ぐ。

熟成させているという事で、やや黄色味が濃い。

熟成というイメージそのまま。

香りは、古酒らしく、酸味のある古酒感。

飲む。

古酒感は確かにある。

しかし老感はない。

なのでまさに熟成と言える。

全体的にまろやか。

華やかさ、パッと広がる感覚はない。

面白いのは、吟醸酒の感覚はありながら、まろやかになっている。

不思議なものだ。

これは、燗にするのもいいかもしれないが、もっと冷やす(凍る直前まで)といいかもしれない。中途半端はふさわしくない。

20240729追記。

どじょうの串を買ったので合わせる。酒の熟成感とマッチしてうまい。

なかなかどじょうは買えないと思うが合う。

20240830追記。

日本酒自体2週間ぶりに飲むからか、

飲んだとき。昔ながらの日本酒、そしてグッと来る味わい。

ただ、中後半からカラメル風味が顔を出す。

これぞ熟成酒だ。菊姫に通じる味わい。

これがプリンのような風味に感じるから面白い。


獅子の里純米吟醸百万石乃白

2024-06-30 15:37:37 | 日本酒

獅子の里の純米吟醸だが、初めて見る百万石乃白を掛米に使ったものだ。

糀米は広島県産の八反錦。

色はやや黄緑色を帯びているように見える。

香りは少し酸味がありフレッシュ。

飲む。

苦味があるが、濃醇ではないジューシーさがあり、甘味もある。

百万石乃白というと、ミネラル感がある印象だが、獅子の里においては、土の香りがする。

20240707追記。

改めて味わうと、どこかしらミネラル感が感じられる。

白ワインに近い味わい。

酸味とジューシーさがある。そして端に苦味も感じる。

中盤から後半にミネラル風のクールな甘さを感じる。

20240802追記。

手取川酒魂純米大吟醸と比べる。

どちらもスッキリとしていてそれでいてベースの味はしっかりある。

手取川が山田錦らしく丸く涼やかな上品な甘さに対して、こちらは雑味が多く、刺激感がある。


七本槍夏純吟吹雪

2024-06-16 12:28:30 | 日本酒

20240615、福井県の酒乃店はやしで購入。

大きくてきれいな店。

瓶に透明なラベルが貼られている。涼しげなデザイン。

米は吟吹雪を使用。吟吹雪は玉栄と山田錦の掛け合わせ品種。

アルコール度数は14度と低め。

無色に近い。

香りは辛口で日本酒らしい香り。

飲む。

意外とすっきり。

微発泡。

味はラムネ系の味。

ベースは米の甘い味。そこに様々な酸による辛みがある。

辛みはむしろ飲み口から前半に感じる。

苦味はほとんどない。

確かに飲みやすい。

新潟の酒と比べると、水のようと言うわけではなく、やはり様々な味があり、味は豊富だ。

度数は調整されているので本流ではないと言われるかもしれないが、うまい。

たまにはこういう酒もいい。

20240621追記。

やはりうまい。

多分、ある人は、ワインのようだとか、ラムネのようだとか言うかもしれない。

しかしこれはこれでいいではないか。くどい酒が好きな人はそっちを飲めばいい。

いくらでも飲める。飲みすぎてしまいそうだ。

やっぱりラムネ的な味か。

雪中梅雪中貯蔵と比べた。

味の方向性は似ている。驚くことに淡麗と思っていた雪中梅の方がコクがある。と言っても濃醇なものではなく比較して厚みがあるという感覚。

こちらは比較してドライで辛みがある感覚。

いや面白い。

20240627追記。

これは一杯目が美味しい。

日本酒一杯目。

意外と、吉の友と比べると、負けてしまう。

七本槍→吉乃友は後者が酸味が強い。だから前者のスッキリが恋しい。

しかし、吉乃友→七本槍に戻ると、七本槍が物足りなく感じる。

不思議だ。

どっちが悪いと言うわけではない。