ビールを飲むぞ

酒の感想ばかり

国乃長とんださけ純米吟醸

2014-07-26 16:33:45 | 日本酒

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大丸梅田で購入。

注いで香りを聞くと、吟醸香はなく、まさに日本酒だという香りが既にしている。
飲むと日本酒っぽい食感。しかし辛めで、キレもいいので、飲み方によっては。
この酒はまず日本酒っぽさがやって来て、あとは柔らかい甘味と重めのコクだか何か分からないが、ドンと来るものがある。
関西の酒はちょっと高い目なのか、2000円未満の純米吟醸では、予想される吟醸感は得られないかもしれない。


玉乃光純米吟醸

2014-07-25 20:47:25 | 日本酒

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そうそうこんな味だった気がする。山田錦らしい甘さがほのかにあり、日本酒っぽさがある。しかし、安い酒の嫌なそれとは違う、日本酒っぽさだ。関西の酒はこんな味だった気がする。それはすなわち、学生時代に興味をもって色々飲んでみたときの思いでの味と重なる。
吟醸香はほとんどなく、クールな甘さが前半あり、それに被さって重厚な、コクというのだろうか、重めの日本酒っぽさがやって来て、少し辛味が残るようだ。
関西の(京都の?)酒は純米吟醸と言えど、重い。
この後に寿喜心五百万石純米吟醸を飲むと、これが何と上品な甘さで、女性的で中音な甘さで飲みやすいことか?ただ、五百万石で最初に印象づけられた、辛気くささは印象的だ。飲み進め、食中であること、この玉乃光のあとに味わうと、甘く単品で飲みたくなるのかもしれない。
さらに本洲一純米吟醸を飲むと、これがキリッとして、香りよい感じ。
多分玉乃光は、地域密着的な、地元でベロベロになりながら、居酒屋で重いツマミを食べながら飲むとその良さが出てくるかもしれない。
精米歩合60%
日本酒度3.0
酸度1.8
蔵元自己基準ではコクのある辛口にclassificationされる。


「真空のからくり」 山田克哉

2014-07-25 00:37:40 | 意識科学
真空のからくり (ブルーバックス) 真空のからくり (ブルーバックス)
価格:¥ 1,058(税込)
発売日:2013-10-18
松山のジュンク堂で2000円以上買わないと駐車場がタダにならないので、無理やり買ったのだが、意外にも面白かった。また読みやすかった。
51ページ
プランク定数が小さい10^-34これが示すこと、野球のボールは決して波としてふるまわない。波長を計算したとしてもボールの直径より桁外れに小さな波長となる。たとえ波のように振舞ってもその波を観察することはできない。電子ほどの小さな極微粒子だと波動性が観測される。
57ページ
位置の不確定性さ×運動量の不確定性さ=プランク定数。つまり位置の不確定性さが増大してあやふやになればなるほど、運動量がより確定値に近づく。
111ページ
カシミール効果において、金属板の外側のエネルギーと内側のエネルギー。いずれも無限大であるのに差をとると有限になる。無限ー無限=有限になることの解釈。(無限+有限)-(無限+有限)=有限ということか。いやこれは間違っているかもしれないが、理解できた。
真空のとタイトルにはあるが、内容は素粒子の話であり、宇宙論である。初めのほうは復習という感じですでによく知っているような内容であったが、クオークやらゲージ理論やらヒッグス場など登場する後半は、やはり消化不良であった。とは言え、新しい理論に触れるきっかけにはなったし、以前より(わからないなりに)前進できた気もする。
新しい理論とは言え、これらが自分の生まれた時代に既に提唱されていて40年以上前の、言ってみれば最新ではない理論であることに衝撃を覚える。
物質も極限まで細かく見ると、粒子という実存的なものではなく、確率的で、波であって、自分が想像する塊(かたまり)的なものではないということ。そして力という物ではないものが実ははみ出はあるが、粒子のような塊(かたまり)みたいなものでもある、という変な感覚。細かく見ると粒子のような波のような実在しないようなモノのくせに、我々人間は、そんな細かいものの集合であって、確かに実在している。その、あいまいなモノから、確かに実在しているモノの境界はどこにあるのか?もしかして我々人間という物は、そもそも存在していないのか?と疑いたくなってくる。それは嘔気を感じるほどだ。もしかしてサルトルの「嘔吐」はこの感覚を言っているのだろうか?
この本で言いたいのは、真空というのは全く何もない無というわけではなく、エネルギーに満ち溢れ活発に活動している不穏なものだということ。但し、このまま極めて行っても結局、宇宙の始まりのその前はどうだったのか?ということは解明できそうにない。それに思いを馳せると、それこそ嘔気をもよおしそうな感覚に陥る。
今、何となく思うのは、時間という概念。これはそもそも人間が作り上げた偽物の概念なのではないかということ。時間という物はそもそも存在しない。時間が存在するということを証明できるものがあるのだろうか?時計は進んでいるではないか?それは針が円運動しているに過ぎない。
20140707読み始め
20140721読了

寿喜心 五百万石純米吟醸

2014-07-18 20:05:16 | 日本酒

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まず、本洲一無濾過純米吟醸。こちらはかなり分厚い味で吟醸香もあるが酸味が多い。中盤からは日本酒っぽさから来るのか、それでも日本酒っぽくはないが、甘いというのかチョコやナッツのようなべたつく味のようなものがある。次に金泉万葉を飲む。こちらは比べて柔らかく女性的。クールな甘味がありややドライ。フルーティーさは持続する感じ。
そして寿喜心。こちらは先2つの広島の酒とは明らかにベクトルが違う。そこまで吟醸香は強くない。口に含むと、穀物のパサッと感がまずやってくる。かなり深いところから登ってくるようなイメージ。フルーティーさを含みつつ、米の味を存分に活かした味わい。以前のんだ秋鹿の倉垣村のような野趣溢れる味に近い。それよりは随分飲みやすいが。
これはすきごころの純米吟醸シリーズ、というのがあるのか知らないが、前回は雄町だったが、こちらは五百万石を使用。メジャーではない酒米だけに個性的だ。
精米歩合50%
日本酒度-1
酸度1.3
精米歩合からすると大吟醸と銘してもいいのだろう。