アサヒ紅(くれない)
最大級のコクと香り、秋の生。とある。
クリアアサヒ「秋の宴」同様、今年は濃厚さを追求しているのだろうか?
注いでみると、クリアアサヒ「秋の宴」と比べて色が全然普通だった。ラガータイプと比べて少し濃色かと思われるが、褐色というほどではない。
香りはフルーティーでいい味を予感させる。地ビール的な香りがちょっとする
飲んでみる。いい意味でアサヒらしくなく意外性がある。
香り同様地ビール的な風味だ。それは何かと言われると、地ビールで「これはペールエールだ」という味だ。
そう、ホップの醤油っぽさを感じる味だ。
アサヒではこれをコクと表現するのだろうか。
飲む前は勝手にクリアアサヒ「秋の宴」と比較してしまったが、方向性は全然異なる。並べて比較したのが誤りだ。
焦げっぽさをコクとするのでなく、ホップの風味を強くしたという意味でのコクだ。
モルティーさは強調していない。しかしうまい。限定醸造だからしばらく飲んでもいいと思う。
芳ばしい香りとコク。ROASTED MALTS。
前年はこれだ。前年はクリーミーな白がベースに朱色のデザインだが、今年は秋のイメージである朱色が増している。
色は結構濃いめの褐色。香りは一瞬焙煎風からくる酸味のある香りがしたが、錯覚のようだ。
味は、黒ビールと感じるくらいの焙煎麦芽の風味。ただ色同様(黒くなく濃褐色)味も黒ビールまで焦げ臭くない。
焦げっぽさと同時に酸味というのかフルーティーというのか高音な、焙煎由来の明るさが加わっている。
後味は、初期が一瞬フルーツ感で、その直後からほどよいロースト感で、くどい焦げ臭さがなくていい。