昨年8月のベトナム旅行記~その8~です。
8月13日は、朝食後に車で世界遺産のミーソン遺跡へ行きました。
ホイアンの市街地からは南西に約45km離れていて、車では約1時間かかりました。
ミーソン遺跡は、ベトナム中南部に2世紀~17世紀に栄えたチャンパ王国の宗教寺院遺跡です。
中国の影響を強く受けてきたベトナム北部の王朝とは異なり、チャンパ王国はインド文化の影響を強く受けています。
ミーソン遺跡はチャンパ王国の聖地で、レンガ造りのヒンズー教伽藍が13世紀までにたくさん建てられています。
チャンパ王国の支配民族ははっきりしないそうですが、現在のベトナムの主要な民族(キン族)とは異なるそうです。
チャンパ王国は海のシルクロードの中継地として栄え、マルコポーロなどもこの国ことを記しているそうです。
また、日本とも交易があり、正倉院の宝物にもチャンパ由来のものがあるそうです。
20世紀最初にフランス人により発見されましたが、フランス植民地時代の盗掘により多くの美術品が奪われています。
また、ベトナム戦争時にはアメリカ軍による空爆を受け、多くの遺跡が破壊されています。
現在、国際的な支援で遺跡の発掘と補修が行われています。
ミーソン遺跡の案内図 A~Hのグループに分けられている。
現在残っているのはB,C,Dの3グループにある約20の遺跡とか。
欧米人の観光客も多く、現地ガイドの説明を熱心に聞いていました。
レンガ造りの建物は、しっくいなどの接着剤なしで積まれているなど、チャンパには高度な建築技術があったそうです。