昨夜、妻から月下美人が咲いたとの知らせとともに写真が送られてきました。
またピンボケ写真かと、あまり期待もせず開いてみるとビックリ!えらく上手に撮れていました。
最近のスマートフォンの性能ってすごいのですね。腕がいいのかもしれませんが・・・。
月下美人は毎年5~6回咲くので、だんだん慣れてきてあまり注目しなくなるのですが、改めてこんな写真を見せられるてその美しさを再発見できました。
この月下美人と同種のサボテンにクジャクサボテンがありますが、クジャクサボテンの花は昼間咲き、色も赤から紫のグラデーションガかかった非常に華麗な花色をしています。
花色を除くとほとんど同じような姿なのですが、昼間咲くのと2~3日咲き続けることが異なっています。
それに、月下美人の花は強い芳香を漂わせますが、クジャクサボテンの花は無臭ですね。
これらの違いは、たどり着いた生息地の自然条件の違いにより、子孫を残すための異なる方法が採用されたことによるのでしょう。
夜に咲き、明け方には萎れる月下美人の花は、暗闇の中ではカラフルである必要もなく、強い芳香で受粉を手助けするもの(コウモリらしい)を呼び寄せています。
明け方に萎れるのは、他の動物による食害を恐れているのでしょうか。
これらのことは、森林性サボテンと呼ばれる月下美人の生息地が中南米の密林であることを考えるとよく理解できます。
クジャクサボテンの生息地は、雨の少ない高原や山岳地帯と言われています。
受粉を手助けする昆虫や鳥などを呼び寄せるには目立つ必要があり、しかも少ない受粉の機会を増やすためには咲く日数を増やす必要があるのかもしれません。
開花前の様子。雨滴をたたえた姿が美しく撮れています。
少し開花が進みました。
きれいに花開きました。
5月に咲いたクジャクサボテン