この時期、庭の花木が競い合って咲き誇ります。
落葉樹が多く、冬場には殺風景になる我が家の庭ですが、春のこの時期を待っているのです。
ヒメリンゴやグミの花はもう終わりましたが、まだまだいろいろな花木が咲いています。
フェンスからこぼれおちる八重ヤマブキ、純白の滝のように枝垂れるコデマリ、玄関へのアプローチを
彩る純白のアセビの花と色とりどりのツツジ。庭の中央にはピンク色の蝶が舞うようなハナミズキの花。
5月になればアザレア(西洋ツツジ)の大株が咲きだし、続いてバラの開花が始まります。
冬の世話がうまくいったせいか、バラにはたくさんのつぼみができていて、今年の楽しみは倍増しています。
いろんな花が咲くので目移りして困りますが、それぞれしっかり観察していきたいと思います。
いつも頃からかハナミズキが街路樹としてよく見かけられるようになりました。
私の若い頃には街路樹といえばプラタナスだったような気がします。
流行った歌の歌詞に「プラタナスの散る音にふり返る」という一節もありました。
プラタナスは枝がよく繁るので剪定が必要なことや、秋には大きな枯れ葉がたくさん散って掃除の
手間が必要なことなどが敬遠されたのでしょうか?
福知山市にもハナミズキが街路樹としてたくさん植えられており、この時期ピンクや白のハナミズキ
の花で美しく彩られます。
狭い我が家の庭ですが、どうしてもハナミズキが欲しくて、花がピンクのものを1本だけ植えています。
買った時は1メートルぐらいの樹高でしたが、今では3メートル以上に育っています。
このハナミズキは、東京からワシントンに桜の木が贈呈されたことへの返礼として日本に寄贈され、
大正4年に日本にやってきたそうです。
本来のハナミズキは白花で、紅花の方はその変異種と考えられています。
昨年は剪定時期を誤ったためあまり花が咲きませんでした。今年はその反省を生かしたので、たくさん
花を咲かせることができました。
剪定した枝を挿し木して簡単に殖やすことができます。殖やした株を鉢植えにしていますが、今年少し
だけ花を咲かせています。
ハナミズキの花は、花弁のように見えるのが花弁ではなく総苞(そうほう)と呼ばれる部分で、中央の
丸い小さな集まりが花だそうです。ブーゲンビリアと似ています。