モノ・語り

現代のクラフトの作り手と作品を主役とするライフストーリーを綴ります。

名倉亜矢子のコンサート

2009年01月25日 | 展覧会・イベント

「かたち21」のHP



(今回は写真がありませんコンサートの間、撮影ができなかったもので。)


24日(土)午後2時から、可喜庵で名倉亜矢子さんのコンサートを開きました。
「ケルトが残した古い歌」というタイトルで、ゴシックハープを弾きながらの独演会です。

聴きに来られた方は20人ほどでしたが、
ほとんどの人は名倉さんの歌を聞いた人がない方たちですので、
東京郊外の会場まで、まあよく来ていただけたなというのが正直なところです。
そして小さな民家の空間の中ではほどよい人数で、じっくりと聴き入ることができました。

曲目は次の14曲でした。
聖母マリアのカンティガ集より From "Cantigas de Santa Maria"
・聖なるマリア真昼の星 Santa Maria strella do dia
・聖なるマリアは上げられた Santa Maria leva
・大いなる奇跡 Gran dereit
グリーンスリーブス Greensleeves
スカボロ・フェア Scarborough Fair
カリフン Carrigdhoun
谷間にて Down by the Glenside
バーバラ・アレン Barbara Allen
トリ貝にムール貝だよ!  Cockles and Mussels
愛しい人よ、見にいこう Mignonne, allons
サリー・ガーデンズ Sally Gardens
1ガルテンマザーの子守歌 The Gartan mother's lullaby
1ロンドンデリーの歌 Londonderry Air
千の風になって

アンコールでは「夕方のお母さん」を歌われました。
「千の風になって」から「夕方のお母さん」という最後のところで、
盛り上がりも絶頂に達しました。
涙を流されている方もチラホラと。

コンサートの後はお茶とパン・菓子のティパーティで、名倉さんを囲んで話を聞きました。
お茶は無農薬栽培の紅茶、ハーブティ(レモンマートル)、三年番茶、
食べものは町田市で人気のパン屋さん「ベッカライ麦畑」の
サンドウィッチとオレンジケーキでした。
これもけっこう好評でしたよ。

印象に残った話題をひとつふたつ。
名倉さんは大学での音楽の勉強をアメリカでされています。
ヨーロッパでは声楽はオペラを頂点として、
ポピュラーな歌謡までがランク付けされていますが、
アメリカではオペラから古楽、ゴスペル、ジャズ、ポピュラーまで、
ランク付けすることなくフラットに聴こうとする文化があること。
また歌唱法とか発声法とか技法的なところではアメリカの教授はもったいぶらず、
具体的でわかりやすい指導をしてもらったのがよかったこと。

西洋の古典音楽とアメリカの関係、というのは私のなかでひとつの盲点だなあ、
ということを思いしらされました。
なんとなくオバマ新大統領のイメージとつながるところがあります。
ブッシュ政権下ではあまり表立つことのなかった、アメリカのもうひとつの横顔です。

まあ、そんなふうなところです。
名倉亜矢子さんの歌唱法をめぐる「謎」はまだ解けていません。



「つれづれ可喜庵」でもコンサートの感想を書いていただいています。
是非読んでください。




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