モノ・語り

現代のクラフトの作り手と作品を主役とするライフストーリーを綴ります。

KATACHI-JUKU No.12を発行しました。

2017年07月26日 | 「かたち塾」

KATACHI-JUKU No.12を発行しました。



今回は、今日本に来ている「ジャコメッティ展」を鑑賞し、場所を変えてレクチャーを行いました。
テーマは、ジャコメッティにとって「見えるままに描く」とはどういう意味かについて検討する、というものです。
(「見えるままに描く」というのは、いわばジャコメッティの口癖のようなものだったんですね。)
講師は『現代工芸論』の著者たる私、笹山央です。

ジャコメッティといえば、棒のような人体表現で知られている、というか、20世紀を代表する彫刻家の1人とされています。
その、棒のような造形を「対象を極限までそぎ落として」というような言い方で形容されることが多いようですが、
ジャコメッティの創作史には、「そぎ落としていく」プロセスは読み取れません。
むしろ、ものの形の核心を捉えようとする志向は初期の段階から認められると思います。
(これについては、当ブログの6月9日(前回)の記事を参照してください。)

では、ジャコメッティの創作史を貫く苦闘とはどのようなことであったか? そして到達した地点は?
そういったことについて書いています。

次回かたち塾は「長谷川沼田居」です。
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