モノ・語り

現代のクラフトの作り手と作品を主役とするライフストーリーを綴ります。

第14回アート鑑賞いろは塾のお知らせ

2014年11月26日 | アート鑑賞いろは塾
第14回アート鑑賞いろは塾を下記のように開催します。

日 時:12月7日(日)P.M.1:30~ (開場P.M.1:20~)
会 場:櫻工房(町田市金井 小田急線鶴川駅よりバス10分)
テーマ:観ること・使うこと――作り手ではなく、鑑賞者が文化を創 る 
講 師:笹山 央(「かたち21」主宰)
受講料:2,500円(飲物代込み)

・作ることだけが文化の創造ではない。観ること・使うことはある意味、創ることよりもより高尚な精神活動であるということ。
 観ること・使うことが一定レベル以上にできていない人が創作をしても一人よがりになるだけであること。

・日本文化は、観る・使う文化であり、その立場にある人間が文化をリードしていったこと。

・そして「文化を育てる経済学」について。

といったことについて話します。

必ずご予約の上ご参加ください。

参加申し込みはこちらまで。

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第13回アート鑑賞いろは塾のお知らせ

2014年10月10日 | アート鑑賞いろは塾
第13回アート鑑賞いろは塾を下記のように開催します。

日 時:11月1日(土)P.M.3:30~ (開場P.M.3:00~)

会 場:神楽坂セッションハウス【ガーデン】「4人の形」展内
 


テーマ:「作品世界へのアプローチ」中級編――制作意図を読む

講 師:笹山 央(「かたち21」主宰)

受講料:2,000円


神楽坂セッションハウス【ガーデン】「4人の形」展 
新宿区矢来町158(最寄り駅は地下鉄東西線神楽坂駅)

 会 期:2014年11月1日-8日
 出品者:吾妻勝彦(土)、アビルショウゴ(ガラス)、大村俊二(ガラス)、神代良明(ガラス)
 ※()内は素材

 トークセッション:初日(11月1日)午後5時~  


「作品理解へのアプローチ」中級編のテーマは「制作意図を読む」です。
初級編は「作品を見て感じたことを言葉にする」というものでした。

鑑賞サイドのいわば「主観性」ということに焦点をあてたのですね。
これが「作品理解」の一番ベースになることです。

で、中級編の「制作意図を読む」というのは、作品あるいは作者の側に想像力を及ぼしていこうというわけです。


講義を実践的にするために、今回は都内のギャラリーに出向いていって、
そこで展示されている作品を対象にして話をしていきます。
場所は神楽坂のギャラリーで、展覧会は「4人の形」というタイトルのグループ展です。
展示作品の内容は、ガラスおよび土を素材にして立体、オブジェ作品です。

普段こういう世界にあまり馴染んでいない人には「難解」と感じられる作品群ですね。
作品を目の前にして、作者の制作意図をどう読んでいくかを実習していきます。
読んだことを言葉にしていく、ということをやっていきます。


当日は展覧会の初日で、夕刻から出品者によるトークセッションが予定されています。
これに参加して、作者の言葉を直接聞くこともできます。
制作意図に対する自分の読み方と、作者自身の言葉とを比べて見るのも一興かと思います。

正しく理解しているかどうかということはたいした問題ではありません。

作者自身が表明した制作意図と、自分で読んだ制作意図が違っていてもいいんです。
そのような比較を通して「作品を体験する」ということが大事なことなのです。

「制作意図を読む」という行為に挑戦してみませんか?

参加申し込みはこちらまで。





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第12回アート鑑賞いろは塾のお知らせ

2014年08月29日 | アート鑑賞いろは塾
第12回アート鑑賞いろは塾を下記のように開催します。

日 時:9月13日(土)P.M.1:30~ (開場P.M.1:15~)
会 場:和光大学ポプリホール鶴川 練習室3 (小田急線鶴川駅前)
テーマ:「日本の形」の特質――「ものの美」の観点から
講師:笹山 央(「かたち21」主宰)
受講料:2,500円(飲物代込み)
     
※ マイカップをご持参ください。

今年の夏は世田谷美術館で開催された、ボストン美術館所蔵作品による「ジャポニズム展」が話題になっていました。
当塾も夏休み前の1日、「ジャポニズム展」鑑賞後美術館のレストランでミニ鑑賞塾を開きました。
話題はだんだんと展覧会自体に対する批評の趣きに傾いていき、
ジャポニズムは単に、19世紀の西洋絵画を変革していったひとつの影響力としての「日本趣味」のようなことではなくて、
20世紀の現代美術の地平を切り開いていく原動力でもあったという視点が、この展覧会の企画意図には欠けている、または弱い、ということになっていきました。

言い換えると、江戸期日本のビジュアルアートは、西洋の伝統的な絵画の概念を根底から覆していったということですが、
では、そのようなはたらきを持った江戸期日本のビジュアルアートの特質とはどのようなものであったかを解説していこうというのが、今回のアート塾のテーマです。
それは「ものの美」のひとつの例としての「日本の形」を解説していくことに他なりません。

参考文献として三井秀樹著の『かたちの日本美』を使用します。
この本は19世紀西洋絵画にとっての江戸期日本のビジュアルアートの意義についてかなりいいところまで突っ込んでいますが、最後の詰めの甘さを感じます。
たとえばこんなふうに書いています。

「私はもう少し踏み込んで、浮世絵という輪のメディアがジャポニスムのブームの核となり、結果的に西洋絵画に革命を起こし、具象から抽象へと変革していく現代美術の源流となったと結論づけたいが、はたしていかがなものであろうか。」

「日本の形」についての考察の詰めの甘さが、断定を避け、判断を読者に委ねる体裁になっています。

しかしこの本は「日本の形」の特質を、いくつかの事項に分けてかなり整理された形で提示してくれている点が便利です。
この塾では、これを改めて「ものの美」の観点から批判的に捉え返していくということをやって、「日本の形」の本質に迫って行きたいと考えています。


参加のお申し込みはこちらからどうぞ。
電話の場合は080-6775-4892(かたち21)





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第11回アート鑑賞塾のお知らせ

2014年04月22日 | アート鑑賞いろは塾

下記のとおり、アート鑑賞塾第11回を開催します。
今回より中級編に入ります。
が、初級編を聞いていない人にも理解できるように、
初級編のおさらいもします。

日 時:2014年5月11日(日)P.M.1:30~ (受付は1:15~ )
会 場:和光大学ポプリホール3F会議室(町田市鶴川)
テーマ:絵画の観方――空間表現の観点から
講師:笹山 央(「かたちの会」主宰)
受講料:2,500円(飲物代込み)

初級編では「絵画は平面上に空間の奥行を表すメディア」という観点から、西洋近世~近代の遠近法と明暗法についてお話しました。
今回は、遠近法や明暗法が無効となって新たな空間表現を求めていった、
セザンヌから現代までの絵画(平面表現)についてお話します。

この観点からした時に、現代絵画は大きく具象・写実系のものと抽象系のものに分けて観ることができます。
具象・写実系は心理的・時間的・幻想的・等々の遠近感、マチエールや色感による量感の表現など表現法は多岐にわたります。
また「複製の模倣」路線を走るものも出てきます。
抽象系では、次に「物質の発見」へと展開していく道筋と、
あくまでも平面性の徹底化を追求していこうとするものとがあります。

それらいくつかのタイプに絵画表現を分けながら、「絵画とは何か」について考えていくことを予定しています。

参加のお申し込みはこちらからどうぞ。
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第10回「アート鑑賞いろは塾」――「わび」「さび」をどう説明するるか

2013年12月21日 | アート鑑賞いろは塾

第10回「アート鑑賞いろは塾」のお知らせです。

日 時:2014年1月18日(土)P.M.2:00~ (受付は1:45~ )
会 場:和光大学ポプリホール3F会議室(町田市鶴川)
テーマ:「わび」「さび」をどう説明するか
講師:笹山 央(「かたちの会」主宰)
受講料:2,500円(飲物代込み)
推薦展覧会:モネ展――風景をみる眼  国立西洋美術館(台東区上野公園内) 3月9日                                     まで
       大浮世絵展  江戸東京博物館(墨田区横網1-4-1) 
        2014年1月2日(木)~3月2日(日)

※ マイカップをご持参ください。

今月7日のアートレクチャーin稲村ガ崎の質疑応答ではさまざまな話題が飛び交いましたが、
その中のひとつに、「わび」「さび」を外国の人にも理解できるように伝えられるかというのがありました。
それはとりもなおさず、私たち日本自身が「わび」「さび」をどう説明できるかという問題にほかなりません。
そこで今回は、この問題に取り組むことにしました。
主眼は「外国人にも理解されるように説明する」ということなので、グローバルな視点で考えてみることを試みてみます。
というわけで、次のような項目立てをしてみました。

1. 15世紀の世界のアート状況―――「物質の発見」への前奏曲
2. 花・紅葉、秋の暮れ、黄金―――「自然」へのまなざし
3. 有限的存在者の美学
4. 四季(うつろい)に対する東西の認識の違いをめぐって

アート鑑賞塾の初級編としてお話しますので、決して難しくありません。
日本的アートの成り立ちについての理解の手掛かりともなるかと思います。
どなたでも是非ご参加ください。

参加のお申込みは、「かたち21」のHP内「実践知塾」サイトからできます。  
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