世間は相変わらず穏やかとは言えず、不安が一杯。
私はコロナには弱い高齢者ゆえ、外出はできるだけ控えたいと思っていますが・・・。
週一回の食材の買い出しは、しないわけにはいかず。
いつも通り、駅前のスーパーでたくさんの買い物。
その足で次女宅に寄り、夕食を共に。
若夫婦と孫たちの笑顔に触れられる楽しい団欒のひと時は、一人暮らしの身には、掛け替えのない時間です。
ところが夕食を済ませ、帰宅の準備をしている時、私が愛用しているポーチが見当たらないことに気が付きました。
その中には外出時の必需品、キーホルダーと、高齢無料パスの入った定期入れを収めています。
最初はすぐ見つかると安易に考えていたのですが・・・。
どうしたことでしょう。
買い物の際に持ち歩いたバッグ三つ、いくら手探りしても見つけられません。
次女宅のテーブルの上、ソファーの上にもなくて。
次第に不安に・・・。
緊張で心が張り詰めました。
鍵は手にして、そのポーチを家に置き忘れたのかもしれない。
きっとそうに違いない。
でもでも、そのキーも何と見当たらないのです。
次女のMちゃんが言いました。
「恐らくキーは鍵穴に差したままなんじゃないの?」と。
確かにその可能性が大。
キーを手にし、ポーチは下駄箱の上に置いたのかもしれない。
きっとそうだわと、と思いはするものの、やはり不安。
「家にありますように」と祈るような気持ちを抱いて、娘が運転する車の助手席に乗りました。
家に着くなり、はやる気持ちを抑えらず、ポーチの階段を駆け上がりました。
玄関ドアに辿り着くと、次女の言った通り、鍵はやはり鍵穴に差したまま。
それを見て一安心。
胸を撫で下ろし、ポーチは家の中にあると確信した私でしたが。
どうしたことでしょう。
やはり、見当たらないのです。
家の中、どこを探しても。
Mちゃんに言われました。
「自分の辿った経路をしっかり思い出してみて。
思い当たることがあるはず」と
次女も、必死で探してくれましたがありません。
次女宅に行く前に寄ったお店、スーパーとコンビニにも問い合わせましたが、その様な落し物はないようでした。
余りのショックで私は茫然。
三種の神器と言っていいほど、私には大切な物。
フェイラーのポーチとヴィトンのキーホルダー、定期券入れ。
すべて娘達からの贈り物。
いずれもとても気に入っていて、長年愛用し続けているものです。
一生大切に使用しようと思っていたのに。
その三点を一度に失うなんて、悪夢と思えるほどショックなことでした。
路上に落としたのかもしれません。
明日、警察署に電話してなければ、もう諦めるしかありません。
私は花柄はあまり好きな模様でないのですが、このポーチは手触りもよく、持てば持つほど愛着がわき
今では私の一番好きな小物、と言っていいほどです。
同じ柄は廃版のようです。
似たものをご紹介しますね。
色が華やかですが、気っと愛着がわかれると思います。
娘も一生懸命探してくれましたが、諦めて帰途につきました。
「もう一度辿った経路をよく思い出してみてね」と言い置いて。
私はショックで茫然としたままでしたが・・・。
娘に言われた通り、娘宅に行くまでに自分が取った行動をもう一度思い返しました。
鍵穴にキーを差したままと言うことは、私は忘れものに気が付いて家に戻ったのでしょう。
そういう時、私はキーは差したまま、家に入りますから。
Mちゃんには、雨は降っていなかったけれど、携帯傘は念のため持ち歩く方がいいと思い、家に戻った気がすると言いましたが。
再度、行動経路を思い返している時、新たな事実に気が付いた私です。
友人からいただいたエコバッグを一つ用意していましたが、それではとても足りない。
レジ袋を買うのは数円でも無駄。
その代用として、古いレジ袋を使用すれば間に合う。
そう思い付き、シンクの下の収納場所に納めてある古い袋を数枚手に取って、手提げ袋に入れた私です。
その事を思い出した私は、念のためと思い、古いレジ袋ががたくさん詰めてある袋の中を手探りしました。
すると、余りに思いがけないことでしたが。
私の大切な大切なポーチを発見!
飛び上がらんばかりの嬉しさでした。
Mちゃんにすぐ報告。
娘が、とても喜び、安堵している様子が目に浮かぶようでした。
なぜこんな出来事が生じるのでしょうか。
これも年齢のせいなのでしょう。
最近握力がとても落ちてきたことを実感していた私です。
浴室の蛇口が濡れた素手では動かせなくて、小さな布を当てて開くようにしています。
こんな私ですから、ポリ袋を数枚手にした時、ポーチを落とすのもあり得る事。
まずテーブルの上に置いて、次の行動に取り掛かればいいのに。
慌てていたのでしょうか。
でも見つかって、本当に良かった!!!
この度のショックはかなりのものでしたが、探し物は最近では日常茶飯事。
高齢者の悲哀を、折々で感じながら過ごす日々です。
今後は一層気を付けて暮らしましょう。
お立ち寄り下さいまして、ありがとうございました。
下のバナーにポチッのクリックをいただけると、とても嬉しくて、書く励みになります。
温かな応援に感謝一杯です。