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私は、リーマンショックより、しばらく前のことです。
中目黒駅から、徒歩5~6分。。
目黒川沿いのマンションを購入する決心をし、手付金まで納めたことがあります。
春になると、川沿いには桜が満開となり、都内でも有名なお花見スポット。
沿道には、おしゃれなお店が立ち並んでいます。
一目惚れで、迷うことなく買う決心をしました。
その家賃を老後の副収入にしようと思ってのこと。
三十万ほどの家賃が入る物件でした。
耳にしたところでは、今はもっと家賃が上がっているようです。
ところが、ちょうどそのころ、長女夫婦の結婚が迫っていました。
ある日、婚約者のHさんが、ぜひそのマンションを見せてほしいと言われ、案内しました。
ところが、そのマンションを彼が大層気に入り、結局婚約中の二人に譲ることにしたのです。
いったん払った手付金は、通常は戻りません。
私は嘘も方便と思い、買えない偽りの理由を話し、娘に譲りたい、と言いました。
身内への譲渡だからということで、特別に手付金は返済して下さいました。
もちろん、購入したのは娘と婚約者の資金でです。
マンション購入における贈与の限度額まで、私も援助をしました。
その後、私は、しばらく他の物件のマンションを探しました。
けれど、良い物件がなかなか見つからず、そのうちに気が変わり、投資に専念することに。
魔が差したとしか言いようがない、私の突然の変心です。
なぜ急に気が変わったのか、今となってはその理由さえ思い出せません。
そして、とんでもない大きなお金を失うことに。
でもこの投資とその失敗を経験したが故に、大きな社会勉強ができました。
莫大な高い授業料を払いましたが、この時期の苦労のお陰で、成長できたこともたくさんあります。
もし、マンションを購入していたら、その家賃の副収入で、今の暮らしは悠々自適だったでしょう。
でも悔やんでも今更どうにもならないこと。
友人に話すと、譲ったのは他人でなくて、娘さんだから良かったじゃないの、と言われました。
本当にそうですね。
私も娘の幸せを願うあまりの決断でしたから。
でもその後があまりにお粗末。
投資顧問にお願いした時期が大半でしたが、投資は自己責任。
このことはよく承知しているので、私にとっては巨額の損失でしたが、あまり愚痴を言ったことはありません。
この失敗は、娘家族も、よく知っています。
ですからブログにも書けるのです。
そのお金は元からなかったものと思い、今の暮らしを精いっぱい充実させ、愉しむことのみを考えて暮らしています。
最近は老後のための貯蓄2000万円問題で、投資が、改めて注目されているようですが。
くれぐれもご注意くださいね。
お金のみならず、心の平安までも失う恐れがあるからです。
私は自分の苦い経験から、投資はお薦めしたくありません。
次女は、私が反面教師になってくれたから、絶対投資には手を染めないと言っています。
今のマンションを購入する前、三十代の中頃に差し掛かる頃のことです。
頭金が三千万あると次女が言った時は、本当に本当にびっくり。
高給取りではありませんでしたが、コツコツ貯めたようでした。
投資と違い、日ごろの努力で積み立て、貯えた財産は、消えることがありません。
心強い暮らしの土台になってくれます。
過去の失敗を糧にして、私も今は、地道な資産作りに励んでいます。
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ありがとうございました。
花のように泉のように