前々回の続編です。
既に大雑把な下書きをしてあったのですが、読み直すと、前の記事と重複したところがあまりに多くて、投稿する心が引けてしまいました。
けれど、書き直すのも面倒くさくて、そのままの文章で、推敲のみして公開させていただきますね。
お読み苦しい点は、お許しください。
私の疲労の原因は?
今はむろん夫の介護でしょう。
しかし似た疲労感を、私は長い人生、日常茶飯事のように嘗め尽くしてきました。
濃い疲労に見舞われても、子供が幼い頃は休むこともままならなくて・・・・・・。
這ってでも、家事をこなさなければ、との悲痛な思いがしたものです。
前回の記事でも書きましたが、よくそれを「魔の時間」、と私は言っていました。
「這いたいほどの疲れ」の言葉に、妹は首を傾げたものです。
信じられないといった面持ちでした。
そして、「私は疲れをを感じたことがない」と豪語。
私には「豪語」という表現がぴったりの、驚きの言葉で、羨ましい限りでした。
年を重ねた今は、妹もさすがに疲労を感じるようですが。
この体質は、幼い時からで、小学生の高学年の頃、病院で検査を受けたところ、「無力体質」との診断を受けました。
母も私に似ていて、日中でもよく体を横にしていました。
けれど、気力で頑張る働き者だった母。
私の暮らし方も、母に似ているのかもしれません。
前回と重複した文章が続きますけれど、悪しからず。
ごめんなさい。
そんな疲れやすい体質ながら頑張り屋で、向上心だけは人並み。
常に暮らしと精神の充実を人一倍心がける性格でした。
若い頃は、頑張りたい気持ちが空回りばかりして、私はさぞ非効率な暮らし方をしていたことでしょう。
要領のいい性格ではありませんでしたから。
試行錯誤が連続の我が人生でした。
夫が転勤が多い職業柄、海外を含め、転居を数度繰り返した私たち家族です。
その度に私は、尊敬できる素晴らしい友人たちに恵まれてきました。
その方達の影響を存分に受け、私は少しづつでも成長することができたと思っています。
若い時に比べれば、曲がりなりにも成長した自分に、幾分でも満たされる思いがしている昨今の私です。
育児書その他、修養書、自己啓発本の類が大好きでした。
ロサンゼルス在住中は、4年間、熱心に教会にも通い続けました。
そのおかげも、多少はあるでしょうか。
妹に、60代の始め頃、言われました。。
「今のお姉さまは別人のよう」と。
おそらく心身ともにひ弱で繊細だった娘時代の私と比較しての言葉だったことでしょう。
若い頃の自分より、今の私が好き、と言えるのは確かだけれど・・・・・・。
死ねまで、不断の努力を怠らないで、成長し続けることが、私の目標であり、生甲斐。
人生の目標は、常にそこに定めてきた私です。
観念的で抽象的過ぎる理想ですね~
きれいごとを言って恥ずかしい限りですけれど、思いだけはその通りでした。
その割には、余り成長していない自分に落胆もします。
満足なんて、まだまだ程遠い未熟な私。
このように、前向きの心構えで暮らしてきたのは事実だけれど・・・・・・。
体が思うようについて行ってくれないもどかしさは、相当なものでした。
夫を介護するようになってから、その不甲斐なさが、一層身に沁みます。
如何なる時も、笑顔で優しく接してあげたいと思っても、ひどく疲れていると、つい心も曇りがちに。
恐らく、私は少々不機嫌な顔になっているのでは・・・・・・。
介護を尽くすには、元気な体が不可欠。
その元気を何とか身につけたいと、私なりにいろいろ努力中です。
そして、最近、その努力の一つが間違っていなかったことを証明してくれる書物に出合い、心から納得。
本に書かれていることを、すでに私は去年の暮から、時々実行してきましたが。
けれど、習慣として身に付けるのは並大抵ではありません。
その心がけとは?
明日の続編で、綴りたいと思います。
最後に、私が座右の書にしている稲盛和夫氏の書物「生き方」の一節をご紹介させていただきますね。
「この世に何をしにきたか」と問われたら、私は迷いもなく、生まれたときより少しでもましな人間になる、すなわちわずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいくためだと答えます」
「現世とは心を高めるために与えられた期間であり、魂を磨くための修養の場である。人間の生きる意味や人生の価値は心を高め、魂を錬磨することにある」
私は、この文章を読んだとき、長い間、私が人生の目標にしてきたことは正しかった、と感じ、心から嬉しく思ったものでした。
でも現実の私の暮らしは?
疲れやすい自分の体を持て余し、身の回りの雑事をこなすのが精いっぱい。
自己中心的な暮らしを送っているにすぎません。
理想からは程遠い暮らしの佇まいですが・・・・・・。
この目標を常に意識して、残り少ない余生を送りたいものです。
ご覧下さいまして有難うございました。
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花のように泉のように