今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

諦めと覚悟

2013-12-16 09:44:47 | 人生

1昨日は空は青く澄み渡り、良いお天気でしたが、北風がとても冷たい日でした。

そのような中、年に一度の私が住まう地区の道路年末清掃がありました。

この日を迎えると、いよいよ今年も残りわずか、と実感します。

 

この一年、ご近所の方々がみなさん、平穏無事に過ごされたのであれば、何よりのことですが・・・・・。

我が家はむろん、喜怒哀楽、いろいろな思いに彩られた1年でいらしたことでしょう。

救急車が近所に止まったことも数度あり、その度に何事?、と緊張が走る思いがしたものです。

 

ご近所で遭遇した悲しい出来事の一つ。

それは、大変親しくしている前のお宅の息子さんが、三十代という若さで突然亡くなられた事でした。

年が明けて間もない頃のことです。

温厚で聡明なご両親のもと、恵まれた環境で、不自由なくお育ちになられたお子様でした。

しばらく経ち、我が家で日頃大変仲良くお付き合いしている方々が四名集まり、その方を慰め励ます会を開いたものでした。

ご両親様は、時の流れに、多少は癒されておいでなのでしょう。

見た目には、随分お元気を回復されたかのように見えますが、その心中の寂しさは、今なお、お察しして余りあるものがあります。

今でもまだ信じられない思いがしている私です。

 

ご近所に限らず、今年は、このような思いがけない悲しい出来事が多すぎました。

それゆえの印象で、強く心に刻まれる年になりそうです。

他では、今もその方の写真を手元に置いて偲んでいる、高校生時代の親友の余りに突然の死。

一昨年の箱根の同窓会が、最後の再会となりました。

その時の輝いた麗しいお姿が、胸から離れず、いまだに信じられない思いがしています。

 

 

何かの集まりでお会いすると、いつも傍で寄り添うようにして仲良く席を共にする間柄でした。

似た者同士のところもあり、阿吽の呼吸で心が通い合う人といって良かったでしょう。

同じ沿線で、開業医の奥様でいらしたIさん。

決して遠くとは言えない距離にもかかわらず、お目にかかる度合いは数年に一度でしたでしょうか。

 

そして、この度の今生のお別れ。

悔やまれて悔やまれて仕方ない私です。

折々の小さな集いでは、お誘いの声をかけて頂きながら、夜の時が多く、お断りばかりしてきました。

今となっては、後悔先に立たずですが、高校を卒業後の人生について、もっともっと語り合いたかった。

そして時空の隙間を埋めて一層親しくなりたかったのに、といまだに惜別の情を抑えられないでいます。

 

葬儀後、参列した同窓生10人で、葬儀場に隣接したお食事処で、懐石料理を共にし、Iさんを偲んだ時のこと。

数日前にIさんと会ったばかりと言う隣の席の友人が、一言、私に告げてくれました。

「Iさんは、あなたのことが、とても好きだったと思うわよ」と。

私も同様でしたから、それを聞いた時は、いっそう悲しみがこみ上げ、たまらない気持ちになりました。

本当に大切な友人を失ってしまった、といまだに残念でなりません。

 

妹の夢路にこの話をしたところ、次のような感想を語りました。

「お姉さまは、親友を早く失うわね~。

心からの親友は、高校時代辺りから出来るものじゃあないかしら」と。

確かにそうかもしれません。

唯一無二といってもいい様な掛け替えのない友は、そんなにたくさんいるわけではありませんものね~

 

十数年前のことでした。

失ったもう一人の親友は、大学時代のクラスメイトです。

あっちゃん、という愛称で呼んでいました。

清らかな瞳が、いつも天を仰いでいるかのような心美しい人でした。

私が一番好きな曲といっても過言ではない、ペギー葉山さんの「学生時代」を聴くと、必ずあっちゃんの顔が浮かびます。

http://www.youtube.com/watch?v=iZ2CJlkAWCE

二人のお子様を残して50代で早世され、クリスマスシーズンの頃に、イルミネーションの輝くカトリック教会で、葬儀のミサがありました。

その時も、もっと度々あって友情をを深めたかった、と後悔したものです。

 

私に残された、学生時代の大親友は、一人になってしまいました。

やはり、お医者さまの奥さまで、名古屋にお住まいです。

身内以外で、私がこのブログを紹介している二名の友人のお一人なのですが。

夏頃、久しぶりのお電話があり、どんなにか感激したことでしょう。

このブログにも、その時の思いを綴りましたが。

心優しく、麗しいご性格は学生時代と全く変わりありません。

今は開業医となられたご主人さまを支え、多忙なお暮らしのようです。

 

やっこちゃん、このブログご覧になっていますか?

後で悔やむことのないように、これからでも遅くありませんもの。

度々、再会を果たし、これまで歩んできた人生への思いを語りつくしましょうね。

がんセンターのお偉いお医者様だったご主人さまに、いつか夫の病についてご相談に乗って頂くかもしれません。

その時は宜しくお願い致します。

 

寝室から望んだ朝焼けの光景

 

更に思いがけない、余りに悲しい突然の訃報が、1週間ほど前に喪中葉書として届きました。

私がとても敬愛して止まない友人のご主人様なのですが。

友のUさんは、パーキンソウ病を患われ闘病中の身でいらっしゃるだけに、余りに痛ましい出来事です。

私はその葉書を手に、呆然としてしまいました。

 

亡くなられたのは10月、旅行先のホテルでお一人だったようです。

足となり手となり、お体が不自由な奥様を常に支え続けておられたご主人様。

我が家にも、数度お車でお迎えに来られたり、私もその車に同乗させていただいた事もあります。

小柄な方でしたが、品格ある落ち着いた堂々とした振る舞いと、穏やかな慈愛に満ちた表情が忘れられません。

病弱な奥様をお一人残しての他界は、さぞ無念で心残りでいらしたことでしょう。

 

すぐお声ををかける勇気も湧かず、その時は友人に電話をかけました。

Iさんと親しくお付き合いしているグループの人達は、どなたも知らなかった事で、突然の訃報だったようです。

今後、どのようにIさんを慰め、支えて差し上げればよいかと、その友人と話し合ったりしました。

その数日後、Iさんにお電話をかけましたが、体調を崩されているようで、消え入りそうな弱々しい声でした。

 

大変な状況に追い込まれていらっしゃるにもかかわらず、自分の身の不幸は後回しになさり、どなたから聞かれたのでしょうか。

私の夫の近況をご存じで、しきりと心配して下さいます。

「そんなことどうでもいいのよ」と言い、お話を友人のことに向ける私でした。

前述した亡き友人達と同様に、気配りを忘れない、心のとても清らかなお方。

私は人生の模範として、いつも心の励みにさせて頂いています。

 

 

それにしても、運命のいたずらとしか思えない様な、悲痛な出来事が今年は多すぎました。

これも神様の思し召しなのでしょうか。

 

私の夫は今、薄紙を剥ぐような回復傾向にあり、安堵に浸ることがやっとできる状況になってきましたが・・・・・・

如何に努力しても、先に何が待ち構えているか、自分の将来を見通すことはできません。

又このブログでも度々ご紹介してきた、震災後、私が座右の銘にしている言葉、「諦めと覚悟」を、また思い出しています。

 

人生で大切な諦めと覚悟

諦め、という語彙には、何かしら後ろ向きの響きがありますけれど。

ここでは、決してそうではありません。

諦めとは、運命は避けられないと知ること

覚悟とは、ゆえ与えられた時間の中で最善を尽くす事。

このように説明されていました。

 

この言葉を、改めて噛みしめるこの頃。

明日の命は保証されてない我が身に思いを致し、新しい掛け替えのない日々を、真心込め精一杯、紡いでいきたいもの、と。

このブログを綴りながら、しみじみと思う私です。

 

      

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今日もお立ち寄りくださいまして有難うございました。

 

 


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