月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

文化的な生活を!

2013-12-24 | 想い
年末がどんどん迫ってくる。

今年を振り返ると、また仕事と酒に明け暮れた1年だったな、と思う。
本を読む、映画を観る、美術館へ行く、桜や紅葉を愛でる…等々、文化的なことはほぼせず、生きるために仕事をし、稼いでは呑み…という生活だった。

友人の中には仕事や家事で忙しい時間を割いてでも、そういう文化的なことを生活の中に取り入れ、豊かな暮らしをしている人もいるというのに!
比較すると少々自分が情けなくなる。
こうやって感受性や教養に差が出てくるのだろうなぁ。

昔はもっと文化的な人間で、今よりずっと忙しい中でも豊かに生活をしていたような気がするのだが……。
諸悪の根源は「酒」であろう。
今年は例年以上に「酒に呑まれた」1年だった。
酔っ払うとか二日酔いで動けないとか、そういうことではない。
むしろどんどん強くなっていて、ゆっくりペースならいつまでも飲み続けられるし、かなり飲んでも翌朝はケロッとしている。

呑まれているのは「体」ではなく「精神」だ。「生活」だ。
これは本当によくない。

この間、取材チームのY澤さんとK村さんとお好み焼きを食べていたとき、お酒の話になった。
Y澤さんは「僕はもうアル中だから……」という。
確かにいつも二日酔いみたいな顔をしているし、飲まないと眠れないようだ。
単身赴任の淋しさや、仕事が順調なのはいいがだんだん事務所の責任感が大きくなることが飲む理由。
K村さんは「お酒はあまり強くない」と聞いていたので大丈夫だろうと思ったら、「強くはないですけど、毎日飲まないとダメなんです」という。
「週に1日の休肝日は作ってないんですか?」など聞いてみたが、「ここ何年も抜いたことないです」という。
彼も飲まないと眠れないタイプのようで、「それって依存症ですよ!」と言うと、ちょっとショックを受けていた。

私はその点、「眠れない」ということがまずない人間なので、眠るためにお酒を飲むということはない。
(結果的にお酒を飲んで眠くなるということは多々あるが)
しかし、そこに居合わせた3人ともが「依存症」とは・・・。理由はいろいろあるけれど、やはり「フリー」で仕事をするというのは大変なことなんだと思った。

「生きていくのって、お金がいりますよね・・・」
「本当にそうですよ。こんなに働いても出て行くばかりで・・・」

そんなブルーな会話をしながら、皆でビールをおかわりしたのであった。

二人とも仕事は順調で、徹夜するほど忙しくされている。
ある意味、成功しているのだけれど、それでもアルコールがないと眠れないほど精神的には追い詰められているのだ。
これで、仕事がなければないで、また飲まないとやってられないだろうし・・・。
フリーって大変だ。(私もだけど)

とは言え、私は「大変だから」「飲まないとやってられないから」とお酒に呑まれる生活から、そろそろ脱出しなければならないと思っている。
なんだかんだと理由をつけて、自分の怠惰を肯定しているのも情けない。
もっともっといろんなことができたし、もっと学べたはずなのに、怠惰な生活がそれを阻んだ。

「きちんと生活する」
「怠惰は罪!」
そう言いながら生きてきた、あの頃の自分は一体どこへ行ってしまったのか・・・?

しかし、またチャンスがやって来た。
そう。毎年言うけれど、新年はいろんなことをリセットする最大のチャンス!
この一年を反省し、新たな1年こそは「文化的な生活」を目標に、きちんと生きたいと思っている。
(また「宣言しただけ」にならないように!