月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

北海道旅行を終えて

2012-08-19 | 
15日~18日まで、北海道に行っていた。

主にまわったのは、余市、小樽、札幌、富良野、美瑛。
余市蒸留所→小樽ビール→北の誉酒造と、メインはライフワークの「酒造りを巡る旅」。
また少しずつ思い出に残った場所を写真と一緒にアップしていこうと思う。

今回も酒造りのロマンに触れ、改めて酒が好きになった。
また、久しぶりに「旅をした」という気分になったのは、地元の人の生活や思いを垣間見ることが何度かあったからだろうか。
出会った北海道民はみんないい人だった。
そして、語られる言葉の欠片からは、美味しいものがあってゆったりとした美しい土地という良さだけでなく、気候や歴史、文化から生まれざるを得なかった「暗いもの」を感じる瞬間があった。

この「暗いもの」が何なのか。
それを追求するほどの時間もなく、たかが3泊4日の通りすがりの旅人には知ることはできなかったけれど。

北海道は4回目。
私にとっては何度でも訪れたい旅先なのだけど、今回はなぜか2日目以降、鬱っぽいときのような心の重さを感じることがあった。
どうしてもテンションが上がらずモヤモヤした。
いつもは旅先で完全に自分を解放できるのに。日常を引きずってきたようだった。
それがなぜなのか、理由はわからない。
ふいに若い頃の旅が頭をよぎることもあり。

とはいえ、別に暗い顔をして過ごしていたわけではなく、本当に楽しい旅だった。
今書いた事は、私の心の本当の奥の話。

美味しいものもいっぱい食べた。
もっと食べたかったけれど、胃袋が足りなかった。
自分のために六花亭のレーズンバターサンドやチョコレートも大量に買い込んできた。

帰る日、「食べたかったものは全部食べた」と満足げな夫に対して、「食べたけど・・・もっともっと食べたかった!」という私。
「次に来る楽しみができたと思えばいいやん?」と夫。

なんちゅうプラス思考!

そうだけど・・・そうなんだけど・・・
でも、やっぱりもっと食べたかった!貪り食いたかった!
あれもこれもあれもこれも・・・!

ちなみに、今回の旅で一番おいしかったのは、余市で食べた生ウニ丼!


当然、ミョウバンなど使っていない積丹半島の新鮮なウニ。
ちょうど今が時期なのだ。
北海道だからっていつでも食べられるわけではない。

余市は小樽よりも海の幸が美味しいという評判もある街。さすがである。
口の中に入れた瞬間、とろける。甘い。
それもこの量!
口いっぱいにウニを頬張ることのできる幸せったら・・・!
ちょっと悶えてしまったよ・・・

たまに、ウニが苦手という人がいるけれど、それはたぶん都会でミョウバン臭いウニを食べてしまったトラウマだろうなぁ。
このレベルを食べて、それでもキライだと言うなら仕方がないけど・・・。好みだしね。
いやー、しかし、こんな美味しいものを食べないのはもったいない!

今も写真を見ると、あの美味しさを思い出して恍惚としてしまう。
やっぱりもっと食べたかったなーと思ってしまう、欲の尽きない私であった・・・

きれいなアラフォー女子は好きですか?

2012-08-12 | 生活
先週、4ヶ月半ぶりに美容院へ行った。
かなり長く放っておいたので、もう髪の毛はボロボロだった。

お金もないので、あまり行きたくなかったのだが、ここまでボロボロになると仕方がない。
覚悟を決めて行った。

結論から言うと、やっぱり行ってよかった!
今回は、カット、カラーリングのほか、髪のふくらみやうねりを押さえるトリートメントと、紫外線防止のトリートメントをしてもらった。

若い時の私は、本当にきれいな髪だったのだ!
腰まで伸ばした長い髪の毛は、何の手入れもしなくてもいつもまっすぐでツヤツヤだった。

それが・・・
今となっては、普通に手入れしているぐらいでは、湿気などでふくらんでぼわーっとなるし、横の髪はうねる。
クセっ毛の友達が「梅雨時はふくらむわー」とか、「髪のうねりが・・・」なんて言っていたのを人事だと思っていたが、まさにそれ!

しかし、美容の世界も日々進歩している。
そんなアラフォー女子の髪の毛もお金さえ出せばきれいになるのだ

9000円もするトリートメントをしてもらったら、見事にストレートのツヤツヤヘアが復活した!

また、白髪だらけの汚いおばあさんみたいな髪の毛も、ようやく真っ黒に。
今回は少しでも白髪が目立たないようにと、かなり黒くしてもらった。(いつもはやや茶色)

カットもこの間はレイヤーを入れて軽くしてほしい・・・なんて頼んでしまったために、毛先がバラバラできれいに見えなかったのを反省し、「また伸ばすので、まっすぐストレート感が出るようにそろえてください」と頼んだ。

結果、いい感じの真っ黒なストレートヘアに生まれ変わったのである。

美容院が大嫌いな私が3時間45分頑張った甲斐があったというものだ。
「サラサラですよー」
「きれいになりましたねー」
なんて、スタッフの人たちにも褒められ、ゴキゲンでレジへ

「えーと、では今日のお会計は、22260円です」

・・・

20%オフなのに!!

やはりこの美容院は恐ろしい。
どんどんきれいにしてくれるが、どんどんお金も出て行く。
財布を見たら、25000円入っていて、ホッとしながらも震える手で諭吉さんと一葉さんを出した。

歳をとると無駄にお金がかかるなぁ・・・
白髪染めもバカにならない。

友達を見ていると、白髪で同じように苦労している人と、まったく白髪のない人に分かれる。
白髪がないだけで、どれだけ節約できることか・・・ほんま羨ましい。

しかし、白髪染めはまた1ヶ月もすれば、自分で染めるなりしてなんとかごまかさなくてはならないが、
ツヤツヤストレートは、半年くらいはもちそうだ。

まあ、やっぱりきれいになると嬉しいな
何より、髪の手入れがラク。時間がかからない。
お金かけたけど、とりあえず満足じゃ。
夫も「いい~!きれい~」と喜んでくれたしね。

4軒ハシゴ

2012-08-11 | 美味しいもの
世間はお盆休みに突入。
私は13日まで仕事をして、15日~18日までは北海道!
とりあえず、14日~19日までは休む予定だ。
休み明けは東京で取材。
今月もまだ2回東京へ行くことになる。

夫はというと、一応11日から休みらしいのだが、結局私と同じで13日までは仕事も残っている。
最近また忙しく、睡眠時間も3時間、5時間といった具合で。
それでも仕事にはやりがいを感じているらしく、愚痴一つこぼさない。

そんな夫もようやくお盆休みに入って一段落。
午前中ずっと寝ていた。
そして、夕方からは私と一緒に飲みに行ってくれた。嬉しい

まず行ったのは、京都先斗町にある「ほっこりや」さん。
こちらも私の友達が教えてくれたお店。
京都のおばんざいが7、8品大皿に盛られていて、好きなものを注文する。
あとはおでんなど。
日本酒も数は少ないがいいものを置いているので、おばんざいをアテにちびちび飲めるという最高に好きなタイプのお店だ。

付き出しに、ニラと豚肉のまんじゅう、ゴーヤとイカの和え物が出た。
その後、豆腐のつくねを注文。
いろいろな野菜や貝柱なども入っている。
あっさりしていて、美味しい。



揚げ鯖の甘酢
酢の酸味が強くなく、食べやすい。
鯖のうまみと甘酢がいい塩梅だ。


絶対に食べたかった、三度豆とおあげさんの炊いたん。
ちょっと砂糖多目の甘い味で、なんだかほっこりする。
日本酒にも合うんだ。


おでんは大根とひろうす。
どっちもしゅんでいて、口の中でじゅわーっと出汁が広がる。


豚肉で厚揚げと茄子を巻いたもの。
意外な取り合わせだったが、これがまた旨い。
真似したくなるねぇ。

日本酒は、一博、船中八策、白岳仙を飲んだ。
お猪口も選ばせてくれるのがいい。

お店のおばちゃんもとてもいい人で、気持ちよく飲めた。
いいお店だなぁ。

張り切って2軒目へ。
京都で飲むとだいたい寄るのが習慣になっている「壱」へ。
立ち飲みの日本酒のお店。
種類も多いし、いい日本酒を置いている。
立ち飲みと言っても、ちょっとおしゃれなバーという雰囲気で、すごく素敵なお店だ。
ここでは日本酒の肴セットを注文。
こういうのって、たまらんね。
ぬた、きんぴら、おから、鰯。
酒に合う合う!


ここでは5勺を2杯ずつ飲み、3軒目へ。
今度はサントリーのハイボールバー。
最近よく行くけど、なかなかいい。
梅田にも京都にもある。早く高槻あたりにもできてほしいなぁ。

ここでは燻製盛り合わせを。
鶏、鱧、卵、チーズ、サーモン。
これで800円って、お得~


ここではハイボールを2杯ずつ。
これで帰ればよかったのだが、すっかりゴキゲンになった夫が「カラオケ行こう」と言い出した。
それで、ちょっとだけカラオケへ。
そこでもまたビール2杯。
久しぶりに歌って楽しかったなぁ

飲み続けて歌って力尽きた私たちだが、なんとか最寄り駅までたどり着いた。
そして、まだコンビニで調子に乗ってビールを買い込んだ。

気づいたら、明け方
どうやって寝たのか、まったく記憶はない。
二人でリビングの床に転がっていた。

あーあ。

でも、楽しかった。
こうやってしこたま飲むのも悪くない。(って、私はいつもか

夫も仕事仕事の毎日から解放されて、リラックスできたんだろうな。
すごく楽しそうだった。

よく二人で話すけど、「こういう楽しい時間があるから、また頑張れる」と。
本当にそう!
リセットして、また頑張れる。

好きな友達や夫と一緒に飲む酒はいつも本当に美味しい。
楽しくていい時間。

なんだか最近凹んでいたけれど、私もまた頑張ろうという気持ちになれた。


あの味を求めて・・・

2012-08-10 | 美味しいもの
ゆうちゃんのお誕生日祝いということで、いわさきっちと3人で恒例の食事会。
誰かの誕生日には美味しいものを食べに行くことになっている。

今回は、苦楽園口の「はた田」さんへ。
私が今年の1月、友達に連れてきてもらって、すごく気に入ったお店だ。
予約もなかなかとれない人気店。


胡麻豆腐とホタテ、えびとウニ。
土佐醤油のジュレがかかっている。
ほのかに柑橘系の香りもして、涼やかにあっさりと食べられる1品。


椀物は、蟹しんじょう、わかめ、湯葉、蓮芋。
しんじょうがふんわりとして美味しい。


楽しみにしていた八寸。
きれいやなぁ。
金糸瓜ともずくの酢の物。刻んだオクラを添えて。
白菜らしき菜っ葉とおあげさんの炊いたん。
とうもろこしと枝豆のかき揚げ。
小芋、おから、鰊の昆布巻き。
そして、ぬたは珍しい台湾の金針花を使ったもの。
初めて食べた食材だった。高級食材らしいが、味はというと特にこれといった感想はない。
どれも素朴な料理ながら、1つ1つ手を抜かずきちんと作っている感じが好きだ。
日本酒と合わせると美味しさも倍増する。


焼き鱧のお茶漬け。
鱧の身がしっかりと分厚くて、非常に美味しく食べられた。


水物は、白桃のコンポートにスイカ、タピオカを添えて、ミルクのシロップがかかっている。

全部美味しかったのだが、1月に来た時はもう1品あった。
http://blog.goo.ne.jp/kaopi2007/d/20120111

年始だからか、水物の後にまだ落雁とお茶も出してくれて。
今回はちょっとボリューム不足・・・。
さらに、1品1品もちょっとパンチが足りない気がした。
もう一度あれを食べたいというような、欲望を駆り立てられるような1品がなかったのが残念だった。

それでも、3人でたわいもない話をして美味しいものをゆっくり食べる時間は楽しかった。
私は昔から肌が汚いのが悩みの1つだけれど、二人は肌がとてもきれいだ。
それなのに、二人とも今は自分の肌の事で悩んでいると聞いてびっくりした。
うーん・・・
それでもまだ私から見れば、十分に美しいのだけど。

そんな化粧品の話などで盛り上がる。
健康と美容の話が多くなるのは40代だからかしら?(笑)

お店を出て、お茶しに行ったが、なんとなく物足りなかった私とゆうちゃんは、さらにケーキセットまで食べた。
それでなんとか満足。

ううーん
今年一番の店は「はた田」さんだと思っていたのだけど、再訪でちょっとランクダウンかなぁ。
残念!

いのち

2012-08-09 | 生活
床床さんが赤ちゃんを産んだ。女の子だ。

切迫流産とかで、妊娠中、ずーっと「絶対安静」だった。
歩くことも動くこともほとんど許されず。

その間、顔を見に2回遊びに行った。
思ったより元気で安心したけれど、
ストレスもあっただろうし、不安や心配もあっただろう。
だけど、そうやって大切に大切にお腹の中で育てられた赤ちゃんは、無事にこの世に誕生した。

無事どころか、4000gを超えて、大きく育って生まれてきた。
本当によかった。

早速病院にお祝を兼ねて赤ちゃんの顔を見に行った。
かなりの難産だったとかで、床床さんは貧血で入院が長引いている。
心配だけど、彼女は泣き言を言わない。
東北の人だからかなぁと思う。
自分のことをネタにするという文化はどうやらないみたいで。

どんなに苦しかったかとか、どんなに痛かったかとか、
泣き言も言わないし、それをネタに「聞いてーや」みたいなのもない。
それを望んでしまうのが関西人(笑)

とりあえず、元気な顔を見られてホッとした。
なんだかスッキリとしていて、迷いがなく、「母の顔」だなぁと思った。

赤ちゃんの名前の事を聞くと、ダンナさんがどういう思いで名づけてくれたか、という話をしてくれた。
その時だけ、少し涙ぐんでいた。
たくさんの想いがあったんだろうなぁと、こちらもぐっとくる。

ちょっと古風な漢字ではあるけれど、願い通り、漢字一文字で、響きは普通だけど、なかなかない名前。
人の名前とは、こうやっていろんな思いを託されてるんだなぁとじんわりする。

ふいにダンナさんが病室に現れた。
お休みをとられていたらしい。
聞いていなかったので驚いたが、一度お会いしたかったのでよかった。

昔はちょっとワルかった、みたいな雰囲気アリアリの人で。
だけど、しっかりと誠実そうな目をしていた。
また、場を盛り上げるのも上手で、会ったばかりなのに、昔の自分のワルさの話などをしてくれた。
うちの夫が好きそうな、80年代の明るい不良の物語。
楽しい人だった。

そして、肝心の赤ちゃんはというと、黄疸が出ているらしく、なんと保育器の中で治療中!
日光浴みたいなことをさせられていた。
赤ちゃんがいっぱい寝ているところに行ってみたが、床床さんの赤ちゃんだけが遠い。
身内でもない私は、その保育器のそばまで行くことは許されず、本当に遠くから拝むだけだった。

さすが4000g!
遠くからでも、他の赤ちゃんより一回り大きい。
写真を見せてもらったが、顔ももうしっかりしている。目鼻立ちはっきり。
そして、保育器の中で元気いっぱい、手足を動かしていた。
近くで見られなかったのは残念だったが、これからいくらでも会えるわけで。
今回は床床さんの顔を見ておめでとうを言いたかったので、とりあえず目的は果たせた。

絶対に病院に行こうと思っていたのだ。
それは、ゆうちゃんが子供を生んだとき、嬉しくて病院に駆けつけたら、「病院まで来てくれるって、家族みたいで本当に嬉しかった。ありがとう」と、後々言ってくれたから。
私は経験がないのでわからないけれど、へー、嬉しいものなんだなぁと思ったのだ。
こちらは単に野次馬根性で(ってわけでもないけど)、自分が早く見たかっただけなんだけど。
でも、それを聞いていたから、床床さんのときも、絶対に行こうと思っていた。
結果的に赤ちゃんをそばで見られなかったけれど、ダンナさんにも会えたし正解。

他の人の赤ちゃんも生まれたてがいっぱいいて、それはもうなんとも可愛らしかった。
人の子だけど、見ていて飽きない。
せつなくなるくらい可愛かった。

ああいうのを見ると、やっぱり赤ちゃん欲しいなぁなんて思ってしまう。
だけどきっと私のこの想いは、ペットショップで可愛い犬を見たときに「あー、可愛い、欲しいなぁ」と思うのと大差がないのではないかと思う。
人を育てるということは、可愛いだけじゃやってられない。

そんなことも考えて、病院を後にした。
どうぞ、健やかに元気に育ってね。優しい人になってね、と心から願いながら。

今度はおうちに遊びに行って、抱っこさせてもらおう。