月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

熟成酒と女子力アップ指導

2014-09-09 | 
日本酒雑誌の中に「酒場めぐり」のページがあって、今回はそこも2店舗を担当。

取材に伺ったのは、京都の「日本酒BAR 膳」さん。
前から雑誌などで見ていて行きたいと思っていたお店だったので、テンションも上がる。
行ってみると、想像以上に素敵なお店だった。

怪しい雑居ビルの5階にあるのだが、内装はとてもスタイリッシュでオシャレ。
この店が面白いのは、「オール生酒」で「熟成酒がほとんど」ということ。
生酒を自分で冷蔵管理して数年置いて熟成させるのだ。

熟成酒というと、「古酒」と思う人もいるかと思うが、「古酒ではない」と店主。
あくまでも「熟成」なのである。
ウイスキーのように一番良い飲み頃を探して提供するのだ。

実際、1997年ものを飲ませてもらったが、本当においしい。
角がとれて、まろやかになって。
味も落ち着いていて、古酒っぽい「ひねた」感じが全くない。

「1997年!」とびっくりしたら、
「あなたが小学生くらいのお酒ですよ」と店主。
一瞬考えたが、「そうですね」と答えると、「不思議とこれ言うと、女性は誰も否定しないんですよね」と笑われた。
後ろから、制作メンバーのI山さんが「大学生でしょ!」と突っ込むので睨んでやった。

やめてよ、もう・・・
大学生どころか、ライター歴19年目やっちゅうねん(笑)

しかし、いいお店だったなぁ。
店主も気さくで、マニアックで、酒飲みで、いい意味で適当で。
今回は取材だったけれど、プライベートでも通いたい。

カメラマンの写真を拝借。(雑誌では使用しないカットなので)


店を出てから、I山さんとカメラマンさんと3人で少しだけ居酒屋で飲んだ。
この間からI山さんとの間でメインの話題になっている「私の女子力がどうしたら上がるか?」をまた話す。

例えば、この時、カメラマンさんが「すいません、1本だけタバコ吸っていいですか?」と聞いてきた。
私が気を利かせたつもりで、
「あー、いいですよ、いいですよ!1本と言わず、さあさあ、2本でも3本でも。なんなら箱ごといっちゃってくださいよー!」
と言うと、
「それがダメなんですよ!」とI山氏。

「気を利かせてるつもりなんでしょうけど、そういう大阪のおばちゃんみたいなノリがダメなんです!」
「えー・・・じゃあ、どう言ったらいいの?」
「そこは、優しく、『どうぞ♪』だけでいいんですよ。そしたらかわいいのに・・・」

そこで、テイク2。

カメラマン「すいません、1本だけタバコ吸っていいですか?」
私「どうぞ♪」

I山氏「いいじゃないですか!それですよ!」
カメラマン「うん、確かになんかよかったですよ」

なるほどなぁ・・・
勉強になるわー。
大阪人(おばちゃん)は、すぐノリでよけいなこと言うし、ウケようとするし・・・。そういうのがダメなのね。

でもこの日、カメラマンさんに「今日、待ち合わせで会った瞬間、ドキッとしましたよ。スカートはいてたから・・・」と言われた。
私の友達が聞いたら、変な感じがするだろうけど、酒蔵取材に行くときはいつも汚れてもいいチェックのシャツにジーンズみたいなカッコなので、現場でしか会わないカメラマンさんは、私のスカート姿を見たことがなかったのだ。
普段、出かけるときは100%スカートなんだけどね・・・

これがいつかnamiusaさんが言っていた「ギャップ萌え」というやつかもしれない。笑

しかし、今年のテーマ「女子力アップ」はまだ遠い・・・