月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

仲間と同級生

2014-09-04 | 生活
優しい笑顔と口調で、ムチャ振りをする人がいる。
何度もやられて、これがこの人の作戦だ、まんまと乗せられてはいけない!と思うのだけど、最終的には向こうの思うツボ。
特に私のように「取引」や「タテマエ」が苦手で、悪い意味で「お人好し」のタイプは、こういう作戦には弱い。
気がつけば、ムチャを引き受けていたりする。

4日は朝の9時から取材。
その後、11時20分発の新幹線に乗って千葉まで取材に行かねばならなかった。
これは結構なムチャぶりで。

でも、「お願いします。とても評判がいいので、他のライターさんではちょっと・・・」と言われると、それがウソであったとしても、「いいか、騙されてやるか」という気分になってしまう私。
「なんとかします!」と引き受けてしまった。

当日、9時の取材場所へ行くと、メンバーが待機。
窓口のOさん、カメラマン、制作のY澤さん。
このメンバーで取材をするのはもう4日目。要領も覚え、チームワークもできてきた。
前日から私が「11時20分の新幹線に乗る」と話していたので、Oさんはすっかり燃えている。
「絶対、スムーズに新幹線に乗せますから!10時には終わる予定です!」と、これまたムチャを言う。
(どう考えても1時間半はかかる取材)

でも、その気持ちがうれしくて。
最初から撮影班とインタビュー班に分かれ、皆がテキパキと自分のやるべきことを進めていく。
もちろん手は抜かない。
結果的に、10時半に終了した。(やっぱり1時間半はかかる)

「ありがとうございます。私の都合で皆さんにご協力いただいて・・・」と頭を下げると、
Y澤さんが芝居っぽく、ワントーン上げた声で、「何言ってるんですか!仲間じゃないですか!」と言ったので、みんな大笑い。
ほのぼのとしたあったかい空気が車中に流れ、じんわりする。

その後も、渋滞していて大変だったのだが、カメラマンさんが車を走らせ、なんとか11時過ぎには新大阪に到着。
トイレを済ませて、サンドイッチを買って、のぞみに飛び乗った。

間に合ったことも嬉しかったが、自分とは関係のない仕事なのに、私を間に合わせようと協力してくれたチームメンバーの気持ちが嬉しくて。
良いメンバーに囲まれて仕事ができていることに心から感謝した。

東京からも電車を乗り継ぎ、なんとか約束の時間に千葉に到着。
15時~の取材には間に合った。
残念ながら、あまりいい取材はできなかったのだが(それは向こうのネタ不足で)、とりあえず終了。
ホテルに荷物を置いてから、新宿へ。
夜は中学のときの同級生と会う約束をしていたのだ。

来年、卒業して初めての中学の学年同窓会が開かれる。
その準備や住所確認のため、同級生との交流がやたらと盛んで。
私に限らず、あちらこちらでミニミニ同窓会が開かれている。

今回、最初は千葉に出張ということで、千葉県在住の同窓会幹事のT君に声をかけていた。
私はハガキ作成を頼まれていて、T君とはメールや電話で何度かやりとりをしているのだけど、実は卒業以来会っていない。
一度、顔を合わせて話をしておこうと思ったのだ。
そこから、いろいろと東京在住の同級生に声をかけ、私とバドミントン部で同じだった女子2人と、あいちゃんと、T君の5名で会うことに。
あいちゃん以外は、まともに会っていない人ばかり。
でも、四半世紀経っていたって、会えばすぐにあの頃へ戻る。
これまで歩んできた道は知らないのに、昨日も会って机を並べていたかのような、そんな気持ちにもなるから不思議だ。
それが「同級生」ってことなんだろう。

4時間くらいだったけれど、話は尽きず、ローカルな話題でも盛り上がり、楽しいひとときだった。
「また東京へ来たら声をかけて」と皆に言われ、うなずきながら、たぶん本当にまた会うことになるだろうなぁと予感する。
同級生って、いいな。

ほろ酔い気分でホテルに戻り、缶ビールを開け、長い長い1日を振り返る。
盛りだくさんの1日だった。
また明日も頑張ろうと思える1日だった。