月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

2014-09-05 | 生活
東京での取材が早く終了したので、六本木で開催中の「ガウディ×井上雄彦 ~シンクロする創造の源泉」を見に行った。



六本木。
東京での仕事は多いけれど、足を踏み入れたことがない場所だ。
ちょっと緊張(笑)

学生時代、スペインに2週間行ったけれど、南の方ばかりまわって、そこから地中海をわたってモロッコまで行ったので、ガウディの建築は見ることができなかった。
それが今でも残念だ。
でも、あの人間離れしたセンスと、自然界の“神が創造した”形をモチーフにしているかのようなガウディの建築物には興味があって。

さらに、それが井上雄彦氏とのコラボとは!
「スラムダンク」が有名すぎるが、「バガボンド」や「リアル」の深さ。いつも打ちのめされる。
ああ、この人は人の感情を、こんなふうに絵で表現するのか、と。
時に文学のようであり、時に哲学のようであり。
1年に1度しか発行されない単行本を、ただひたすら待っている。

初めて見た、井上雄彦氏の「生の線」。
ただの線からどうしてこんなにも想いがあふれてくるんだろうかと驚く。
見ているだけで魂まで響いてくる。熱く、重い。

展示会としては、正直、いまひとつだったが、それでも生の線に触れられたことはよかった。
もう1つよかったのは、ガウディの造った家具を見られたこと。
その家具がとにかく素敵で。
フォルムの曲線、モチーフ、すべてが美しかった。
こんな椅子に座れたらいいのに、と思った。

一人、美術館を出た後は、たまたま東京出張だった夫と待ち合わせ。
イタリアンのお店で軽くビールとワインを飲んで。
新幹線でも飲みながら、一緒に帰って来た。

ふふっ
一緒に帰れるなんて、得した気分♪