月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

連日連夜、飲んでいた。

2013-08-17 | 美味しいもの
慌しくお盆休みが終わる。

前半3日間は原稿に追われていたが、中盤は連日連夜、飲み続け。
後半も飲みながら読書三昧というところか。

13日は、中学の女子の一部で同窓会があり、それに参加していた愛ちゃんとかどやが終了後に寄ってくれた。
愛ちゃんは横浜に住んでいるので、私が引っ越してから来るのは初めて。
いろいろ作っておもてなしした。
17時半に来て、食べて飲んでしゃべっているうちに23時。
かどやが慌てて帰っていったので、その後は2時まで愛ちゃんと二人でしゃべっていた。
久しぶりにゆっくり話ができてよかった。

夜中2時まで飲み続けたのに、翌日は昼から飲みランチ。
昔の生徒のあだっちゃんがまた岡山から帰省していたので、吉田くんと3人でブルディガラへ。
その後は駅ビルの中の昼間から飲める店で、ビールやハイボールを飲んでしゃべっていた。
あだっちゃんは大学を無事に卒業し、岡山の設計事務所で働き始めた。小さな事務所でお給料も安いが、今は修行のとき。
しっかり実務経験と資格を身につけて、より大きな会社へと転職することを前提に頑張っている。

「そうや、名刺名刺」と、私にも名刺をくれた。
あだっちゃんの名前がシンプルに印刷されたその名刺を穴があくほど見つめて、じんとした。
小さくて色が白くて女の子みたいで、口だけ達者で要領がよくて、クソ生意気なガキだったあだっちゃんが、見上げるほど大きくなって、社会人になって、私に名刺をくれるなんて!
気分は先生というより親戚のオバチャンである。
「大きくなったねぇ、すごいねぇ、頑張ってるねぇ」と、とにかく何でも感動してしまうのだ。

しかし、名刺を裏返してギョッとした。
裏は英語で書かれていたのだが、名前が「HIROYUKI」となっていたからだ。

「え!あんた、ヒロユキやったっけ?!
「そうやで・・・なんやと思ってたん?
「漢字はわかってるねんで。だけど、読み方がヒロマサやと思ってた!」
「・・・10年も?

そんな衝撃のやりとりはあったものの、昔の生徒が大人になった姿を見るのは嬉しいものだ。
吉田くんも、数年越しの恋が実り、大好きな彼女と仲良くしている様子。
こちらも本当によかった。
そして、「また正月帰ってくると思うし、連絡するわー」と言って、あだっちゃんは岡山へ帰って行った。

二人と別れた後は、待ち合わせ場所へ移動。
今度は夜の部で、またもやひのき関係者(講師)3人と飲み会。
私を含めて3名が「あまちゃん」ファンなので、「見てない」という1名がやたら勧誘されるということに・・・。
それも3名は「これを楽しみに生きている」というほど熱狂的なので、会話の途中でもやたら「あまちゃん」のマニアックネタが飛び出す始末。
他にもいろんな話をしたはずなのに、後で思い返せば、あまちゃんのことしか思い出せないという・・・

ああ、そうだ、もう1つあった。
一人が「私、この間、万引き犯を捕まえたんです」と言い出し、皆でその詳細を聞いた。
なんでも、洋服の某ショップで、自分が試着したいと狙っていた1着をオバサンが手に取り、「放せ放せ」と念じながらずっと見つめていたら、レジに持って行った気配もないのに商品とオバサンが忽然と消えた、というのである。
「もしや・・・」と思った彼女はショップを出て、歩いているオバサンの肩をポンポン。

「あなた、清算してない商品がありますよね?」

顔色を変えたオバサンは逃げようとし、それを彼女は必死に捕らえ、近くのショップの男性にも手伝ってもらってもとの店に引っ張って行った、というのである。
その後の店の対応が悪くてむかついた、というオチもあるのだが、私たちが食いついたのは、勇気ある彼女の行動だ。
「なかなかできひんよね」
「絶対そのオバサン、万引きGメンに捕まった!って思ったやろね」
「それがまさか、自分が試着したい服への執念からだなんて・・・笑」
と、笑い話で終わったのだが、昨今、変な人が多いので何もなくて本当によかったと思った。
正義感が大きな事件につながることもあるので・・・。
と思っていたら、彼女はオバハンを追いかけていたとき、私のことを思い出していたというのだ。

「なんで?」
「ササキを追いかけてたじゃないですか!」

ああ、ササキね・・・
塾の講師をしていたとき、ササキという女の新人講師がいて、突然「辞める」と言って塾を飛び出して走り出したので、私が「逃がすかっ!」と、猛然と追いかけたのだった。
しかし、哀しいかな・・・
私の走りはクマのようなフォームで、ヒヨコよりも遅い。
商店街に「ササキー!待てー!」という声が響くだけで、少しも追いつくことはできなかったのだ。
悲しい思い出だ
万引き犯を見事に捕まえた彼女とは大きな違いがある。

まあ、そんな話もして、いろいろお腹抱えて笑って、楽しい飲み会だった。

そして、翌日はあやとふみこと3人で阪急百貨店の屋上ビアガーデン!
マジで連日連夜飲み会である。
でも元気!

阪急はずっと改築工事をしていたが、それもようやく出来上がり、ビアガーデンも今年から復活!
それもお洒落に生まれ変わっての復活だ。阪急のホームページを見ていて「行きたいなー」と思っていた。
少し前に3人でいる時、その話が出て、「行こう行こう!」と盛り上がり、あやが予約してくれた。

6時半の予約だったが、4時に梅田に集合してカフェでお茶してしゃべることに。
ハービスの中のカフェだったら空いてると思うよ、と提案したのだが、あやが「ヒルトンプラザの中にどうしても行きたいカフェがあるから、そこでもいい?」と言う。
別に座れればどこでもよかったので、「いいけど、混んでないの?」と聞いたら、「混んでるかも。でも行きたい」と言う。
よほど素敵なところなのかなーと思って行ってみると、天井が高くてスタイリッシュな雰囲気。
ちょうど1テーブルだけ空いていたので、そこに座れた。
全面が窓で、それも高い天井まであるから、大阪駅周辺のビルが一望できる。
確かにいい感じのカフェなので、それで来たかったのかな、と思っていたら、MBSの取材陣が現れた。
それを見て、あやが「やっぱりそうやわ」とつぶやいている。
なんでも、あの人気ドラマ「半沢直樹」の中で使われているカフェが、どうやらここのようなのだ。
ドラマニアのあやは位置的にここじゃないか?とめぼしをつけて来たのだという。
私とふみこはドラマを見ていないので、「へー!」というだけだったが、取材陣が来ているので、ちょっとワクワクしていた。

そうしていたら、取材陣の一人(ディレクターさんっぽい人)と目が合ったので、皆でニコッと笑い返した。
するとその人が近づいてきたので、「何の取材ですかー?」と聞くと、やはり半沢直樹関連だという。
「やっぱり!!」と盛り上がる私たち。
「ここでロケしたんですよねー?」
「そうですよ。知ってて来られたんですか?」
「いやー、この人(あや)がドラマ好きで、ここじゃないかなーって言って来たんですー」
「へー、そうなんですね」
ディレクターさんはあやに興味を持ったようで、あやに向かって言った。

「じゃあ、後で話聞かせてもらっていいですか?」
「え!!」←あや
「わー!!」←私とふみこ

一旦、ディレクターさんは離れたので、3人で盛り上がる盛り上がる!
「いややー、そんなん恥ずかしいやん・・・」と嫌がるあやに対して、楽しくてしょうがない私とふみこ。
「いいやん、いいやん!映りーや!」
「すごーい!楽しい~!」

と、盛り上がっていたら、本当にカメラとディレクターさんが来た!!
3人とも「ひやー!」と飛び上がった。

カメラはあやに向けられ、ディレクターさんがインタビューをする。
「今日はなぜこちらへ?」
「実は、半沢直樹の・・・」
「ドラマを見られていかがです?」
「えー・・・」

などなど、ほんの3分程度だったと思うが、いろいろ尋ねられていた。
横で見ている私とふみこは大興奮!

ありがとうございました、とカメラが去った後も、しばらく興奮がさめなかった。
「こんなことってあるんやなぁ」
「あー、ドラマ見ておけばよかった!」
「面白かった~」

夕方の某ニュースで流れるらしいのだが、ちゃんとした日時がわからないのが残念。
使われるかどうかもわからない、とのこと。
使われたとしてもほんの数秒だろうしね。
でも、なかなかない経験で面白かった!

その後、ようやくビアガーデンへ!
これがまた興奮するくらい良かった。
「枝豆とビール」のような、何のこだわりもないビアガーデンではなくて、とにかくオサレ~なのだ。
ビールはもちろん、約50種類のドリンクとヨーロピアンテイストの料理、イタリアンジェラートまで食べ放題・飲み放題!
http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/restaurantguide/restaurant40.html/

ビールのグラスを置くと、自動でビールを注いでくれる機械にまた興奮!
ワインやシャンパンなどもちゃんと瓶のまま冷やしているし、カクテルも好きなように作れる。
チキンは「から揚げ」なんかじゃなくて、骨付き鶏がぐるぐる回ってローストされているのを目の前で見ることができ、ピザも手作り。
ジェラートは6種類もあるし、カキ氷などもあった。
テーブルは比較的ゆったりとしているし、緑も多くて風も心地よくて、座っているだけでも気分がよかった。

料理をいっぱい取ってきて、3人で乾杯!!
たった2時間だったけれどできるだけ詰め込んで、最後は意地汚く何杯もテーブルに運んできた。
すごく満足のいくビアガーデンだった。

8時半に終わったので、その後はグランフロントへ。
外の噴水のところに座って、コンビニでビールを買って飲みながら、終電までしゃべっていた。
座る場所さえあれば(それとほんの少しのアルコールがあれば)、私たちは何時間でもしゃべっていられる。
この日も4時に集合して、12時半まで。
とても楽しい時間だった。

3人でこうして集まれるのも数える程度。
そう思うと、いつもよりさらに密度の濃い、愛しい時間だった。

連日連夜の飲み会もこれで終了。
後半はちびちびと一人or夫と飲んでいる。
暑いけど、充実したいいお盆休みだったなぁ・・・