月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

いろんなコミュニケーションのとり方がある

2013-08-05 | 仕事
今週は取材ウィーク。
まずは千葉から。

某メーカーの商品の採用事例のインタビュー記事のために、千葉の不動産会社を訪ねた。
大阪からは、私、ディレクター、カメラマン。
メーカーからは関東エリア担当の3名。
その6名で不動産会社がこの夏売り出す一戸建ての物件区画へ。モデルハウスにて取材。

モデルハウスはいつ行ってもわくわくする。
きれいでおしゃれで、楽しい。
自分の家にも取り入れたいなぁと思うようなインテリアもあったりして、参考になる。

取材は滞りなく終了した。
不動産会社の取材相手がとてもいい笑顔をするオジサマで、きちんと答えてくれたので取材が楽だった。

メーカーの3名の中の一人が大阪出身で、それも私と同じ高校だったのでびっくりした。(年は4つ下)
なぜそういう話になったのかといえば、私の名刺を見たから。
「同じ学区に住んでいましたよ」という話になって、そこから「高校は・・・」と発展した。
もう一人の方も、名刺を見てすぐに反応して、「この、郡ってどこらへんですか?」と聞いてきた。
そこから話題が生まれて、初対面でも話が弾んだ。
3人ともすごく感じがよい。

この仕事をしていると本当にたくさんの人と接するが、「感じがよい人」も2種類に分かれる気がする。
・単に「人が好い」人
・賢くてスマートにコミュニケーションがとれる人

決して前者が賢くない、スマートでない、という意味ではない。
でも、後者はきちんと考えて、プラス経験とで、人とのコミュニケーションをはかれる人だ。
やっぱり今回のメーカーのように、超一流企業にお勤めの方(ましてや、こういう広報の場に出てくる方)は、先ほどの名刺の件のように、コミュニケーションがスマートだ。
よく「名刺はコミュニケーションツール」といって、凝った名刺を作る人もいるが、別に私のように普通の名刺であっても、住所や名前をじっくり見てくれて、そこから話題を探して初対面でも親しく話してくれるのだから、すごい。
私も見習わなくてはならないな、と思った。

個人でずっと仕事をしていると、いろんな人に会う分、いろんなことを学べるというよさはある。
だけど、逆に、どっぷりと一つの組織に浸からない分、社風というか、そこに居るだけで勝手に身についていくようなものが私にはない。
きっと「できる人」に囲まれて毎日過ごしていたら、自分もできる人に近づいていくのだろうに。
そういうのがない。

しかし、この自由人の風(社風に対して)に揉まれていると、自由人同士の気の合い方、のようなものはある。
(なんか今日、文章が変ですね。うまく書けない日だー。でも続けて書く)

取材後、ディレクターさんは用事があるとかで現地で別れたので、カメラマンのMさんと二人で東京まで帰ることになった。
Mさんとご一緒するのは二度目。
前回お会いしたときは、おとなしい感じに見えたのだが、今回は会ったときから違っていた。
会うなり、ニッコ~と満面の笑みを浮かべて私に親しげに話しかけてきたのだ。
「あれ?こんな人だったかな?」と思った。
後で聞けば、「最初は猫をかぶっていました」とのこと。やはりそうか。

前回は移動もなく、ほとんど話すことはなかったのでわからなかったが、しゃべってみるととても面白い人だった。
お酒の話になったので、「きき酒師なんですー」というと、目を輝かせて食いついてきた。
彼もお酒が大好きだという。(ビール&焼酎メイン)

お酒愛好者って、お互いがお酒好きだとわかった瞬間、急激に距離が縮まるのだ。
仕事や家庭(Mさんは妻と子供が二人いる)の話などもいろいろして、たった30分くらいで仲良くなった。
暑い日だったので、何気に私が「あー、今、冷たい生ビールをぐいっと飲みたいー」と言うと、すぐ「あ!飲みましょうよ!」と言い始めた。
Mさんはこの後、東京で人に会うと聞いていたので、まさかの展開。(私は決して誘ったわけではなかったのだ)
でも、二人で「飲もう、飲もう!」と盛り上がり、東京駅へ。
そこからビールを飲める店探しが始まった。

私はよく「東京出張」と書いているが、実はあれは「新横浜」で降り、八王子で仕事をしているのだ。
だから、この5年ほどはほとんど東京駅を使用していない。
Mさんも東京はあまり来ないようで、二人でビールを求めてうろうろ・・・。
しかし、よく利用する人は知っていると思うが、東京駅構内には飲食店がほとんどない。
お土産屋は多いのだが・・・。たぶん、外に出ればいろいろあるからだろうな。
でも、今はとにかく生ビールを1杯飲みたいだけなのだ。美味しいお店でなくていい。立ち飲みでもいい。とにかくビールがあればいいので、そんな店ならいくつかあると思っていた。

ところが・・・。探しても探しても、ない。
2、30分は歩き回ったと思う。
二人で「ないはずがない!」「ビール、ビール」と言いながら東京駅構内をうろうろ・・・。

途中でなんだかこの状況が笑えてきて、Mさんに言った。
「私とMさんのビールへの情熱に温度差がなくてよかったです!普通ならもうあきらめようって言う人もいますよー(笑)」
すると、Mさんは「いや、言うわけないじゃないですか!絶対飲みたい!」と私に負けない情熱をぶつけてきてくれた。

しかし、時間もなくなってきたので、いよいよ駅員さんに聞いてみることに。「ビール飲める店はありますか?」と。
なんと、ほんの数店飲食店が固まっている場所があるのだが、そこにしかないとのこと。
でも、ちょっとオサレな感じの店や寿司屋、カレー屋などで、私たちが思っていたイメージとは違った。
とはいえ、もうここで飲むしかない!
チャーハンの専門店みたいなのがあって、ビールの写真が出ていたので、「ここでいいか」と入店。
ようやく二人で生ビールにありつけたのであった

結局、居酒屋使いして、私は2杯、Mさんは3杯。
飲みながら、道中よりもう一つ深い話をした。
どうしてこの仕事を選んだのか、というようなこと。フリーでやっている理由や、これまでの道のり。
30分くらいだったけど、盛り上がって楽しかった。
そして、私は新幹線に乗って帰宅。Mさんはそのまま東京のお友達のところへ。
「また大阪で飲みましょう!」と約束して別れた。

お酒愛好者は、お酒を飲むとすぐに仲良くなれる。
これもコミュニケーションのとり方の一つ。
私は引っ込み思案なところがあるから、お酒を飲めてよかったなと思う。
あと、男の人とお酒を飲みながら仕事や政治の話をするのが好きだ。女子とたわいもない話をするのも楽しいのだけど、また違う楽しさ・・・。
まあ、かなりオッサンに近い生物になりつつあるのだろう・・・

とにかく、また一人、飲み友達を見つけた。