テニスを楽しく

一生涯テニスを楽しもう!

沈黙

2017年02月04日 | Weblog

 江戸時代にキリスト教を禁止している日本にイエスズ会の宣教師2人が日本に密入国した。先に布教のため入国した神父を探すことと布教が目的でしたが幕府のキリスト教信者への弾圧が酷く信仰が揺らぐ。一緒に日本に来た同僚が信者を助けようと海で溺れ死ぬ。この弾圧に神の声も奇跡も起こらず神は、沈黙していることに失望して行く。そして、探していた神父は棄教して目の前に現れ拷問によって棄教したことと目の前で信者が尽く殺害されるのを止めることを理由で棄教したと言った。そして、主人公も棄教し日本で生きてゆくことを決めた。日本人の妻を娶りことある事に踏み絵を試されるがそれを踏むことで棄教の証とした。一貫して登場するのが宣教師を日本に手引きしたキチジローがことある事に宣教師に懺悔を求める。信仰と自分を守ることに揺れ動く、人間の弱さや信仰に対する葛藤が表現されて映画に深みを与えている。キチジロ―役の窪塚洋介が上手く演じている。棄教した宣教師でしたが実は、心の中では、神を信仰し亡くなる。仏教での葬式を済ませ納棺されている手元に妻が木彫りの小さな十字架をそっと入れる。信仰は、イコンや十字架などの物を崇めるのではなく深く心の中で神を信じることを表現したのではないか。とてもリアルな映像表現や俳優の演技に深く感動する映画でした。