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えれじい

2008年12月08日 | Weblog
 鳴海章著 警察を舞台にした推理小説。女性の麻薬捜査官の銃殺を相棒の刑事が捜査する過程が警察用語を散りばめ臨場感を良く出している。しかし、結末が嘘っぽい。女性警官殺しに使用された拳銃がマグナム弾を撃つ拳銃で現職警官でも反動で手首を捻挫しかかるほど衝撃のあるものであった。その拳銃を使い女子中学生が5発も発射して女性警官を殺害した。最初の1発で手首を捻挫し驚いて殺害に失敗するのではないか。冷静に止めの5発目を撃っている。有り得ない。
 また、動機として父親の見合い相手の警官が付き合いを断ったからといって殺すほどの動機が生じるはずも無い。
 クラスの同級生の男子がその拳銃を使って先生と他の生徒を教室で殺害したのも不自然である。
 最後に出てきた警察組織を牛耳るような警官も銃密売人の黒幕として自分の愛人が犯した犯罪を隠蔽するため主人公の警官を殺害しようとするには、無理があるのではないか。
 近年の警察不祥事からヒントを得て構成したと思われるが結末が不自然であった。