鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

春は名のみの…

2022-02-18 10:16:01 | おおすみの風景
今朝のウメの散歩は寒かった。

まだ薄暗い7時前に出たのだが、風が強い。いつもは西寄りの風なのだが、今朝はほぼ真北からの風だった。

気温は2℃と氷点下ではないのだが、強い(といっても3m/秒かそこらだが)北風を受けて体感は零度以下だ。

今の季節は春分を過ぎて春は一段と近づき、日中はかなりポカポカするのだが、1月もだったが今月に入っても曇り空が多く、ポカポカ陽気はまだ一日もない。

まさに唱歌『早春賦』そのものだ。「春は名のみの風の寒さや 谷の鶯 歌は思へど 時にあらずと声もたてず」

<まだ鶯が庭先にはやって来ないで、谷や野の藪の中に居る。ホーホケキョと流露なさえずりを聞かせたいのだろうが、まだその時ではないと思っているのか>

唱歌はいつも季節感たっぷりの情趣を詞で表現している。永遠に歌い継ぎたいものだ。



我が家の庭では梅は盛りを過ぎ、この1週間で河津桜の花が日に日に蕾を開くようになった。



ソメイヨシノよりも一月半くらい早く咲くこの桜は、山桜と緋の寒桜の交配種らしいが、ほんのりと赤みを帯びているのは緋寒桜の赤い色が出ているのだろう。北風に耐えていじらしい姿を見せている。

寒風の中に咲くのは梅だけではない。優美なうす紫色の隼人ミツバツツジも、咲き出す準備を始めるているからもう間もなく咲くだろう。