新型コロナウイルス感染者が、昨夜遅くに1000万人を超えたらしい。また、死者も50万になった。(※アメリカのジョン・ポプキンズ大学のリサーチによる。)
感染症の世界的流行では、結核による死亡者が年に150万と極端に多いが、他のエイズ・エボラ出血熱などによる死者数と肩を並べたという。
死亡率はちょうど5パーセントになるが、これは日本の死亡率(死者930人に対して感染者数は約19000人)とほぼ同じだ。
ところがロシアを除く欧米だけを見ると死亡率は軒並み8~15パーセントと高く、日本の感染者数と死亡者数の低さが首を傾げられている。
PCR検査自体の数が少ないため、感染者数が低く出ているのだという考え方が一般的だが、それにしても死者数の絶対数が少ない(死亡率が小さい)。
PCR検査数が少なく陽性者(感染者)が実際より少なく出ているにしても、その感染者に対する死亡率が欧米並みの10パーセント前後であれば、すでに死者数が2000人ほどになっていておかしくないのだが、まだ1000人に到らない。
しかし現時点で世界の感染者1000万に対する死亡者50万からは死亡率5パーセントが計算されるのであるから、死亡率の大きさ関してはむしろ日本が普通で、欧米が高すぎる。
欧米の死亡率が高すぎる理由こそが解明されなければならないだろう。もちろん日本及びアジア各国の感染者数そのものが少ない理由も含めて。
そのことが治療薬やワクチン開発にも影響するかもしれない。
ところで、今月10日頃、2か月ぶりに鹿児島で11例目の感染者が現れたが、この人は40代の男性で、ついに感染ルートが特定できなかったということで、ある意味ショックだった。
鹿児島では先行の10例はすべて感染経路が判明していたから、今回も濃厚接触者の特定を急いだのだが、家族、職場、会食者など行動履歴をたどったら何と102人もの人々が浮上した。
そこでこの102人すべてにPCR検査をしたところ、すべて陰性だったという。
鹿児島県の保健部の担当者の記者会見を直接見ていたわけではないが、PCR検査だけで終わったようである。
これを知って小首をかしげたのは、PCR検査は現在感染していないかを知るための検査であり、確かに、いま現在、検査した102人にはウイルスが見つからなかったことは言えるに違いない。
しかし、かって誰かが、この1週間か10日ほど前にこの男性と濃厚接触した時には無症状のままウイルスを持っていたかもしれないのだ。そしてその時に男性にうつしたのかもしれない。
無症状だがウイルスを持っていた(感染していた)ことを調べるのが抗体検査で、この検査を併用していれば、今現在はウイルスフリーだが、かっては感染していた時期がありながら無症状のままに「自然治癒」してしまった人が見つかり、その人物が感染源だったと特定できたはずだ。
このように感染しても無症状のままに治癒してしまう割合(抗体ができる割合)は、どのくらいいるのだろうか。
先だって東京・大阪・宮城で大規模に行われた抗体検査で、東京0.2パーセント、大阪0.17パーセント、宮城0.03パーセントという結果になり、これと実際に感染した人数とを比べると、無症状のまま自然治癒してしまう割合が東京などでは実際の感染者の3倍くらいはいたようである。
鹿児島のこの事例では濃厚接触者102人と数字的規模は小さいが、一応は抗体検査をしてみればよかった、惜しいチャンスを逃したなと思った。今からでも遅くないのではないか・・・。
感染症の世界的流行では、結核による死亡者が年に150万と極端に多いが、他のエイズ・エボラ出血熱などによる死者数と肩を並べたという。
死亡率はちょうど5パーセントになるが、これは日本の死亡率(死者930人に対して感染者数は約19000人)とほぼ同じだ。
ところがロシアを除く欧米だけを見ると死亡率は軒並み8~15パーセントと高く、日本の感染者数と死亡者数の低さが首を傾げられている。
PCR検査自体の数が少ないため、感染者数が低く出ているのだという考え方が一般的だが、それにしても死者数の絶対数が少ない(死亡率が小さい)。
PCR検査数が少なく陽性者(感染者)が実際より少なく出ているにしても、その感染者に対する死亡率が欧米並みの10パーセント前後であれば、すでに死者数が2000人ほどになっていておかしくないのだが、まだ1000人に到らない。
しかし現時点で世界の感染者1000万に対する死亡者50万からは死亡率5パーセントが計算されるのであるから、死亡率の大きさ関してはむしろ日本が普通で、欧米が高すぎる。
欧米の死亡率が高すぎる理由こそが解明されなければならないだろう。もちろん日本及びアジア各国の感染者数そのものが少ない理由も含めて。
そのことが治療薬やワクチン開発にも影響するかもしれない。
ところで、今月10日頃、2か月ぶりに鹿児島で11例目の感染者が現れたが、この人は40代の男性で、ついに感染ルートが特定できなかったということで、ある意味ショックだった。
鹿児島では先行の10例はすべて感染経路が判明していたから、今回も濃厚接触者の特定を急いだのだが、家族、職場、会食者など行動履歴をたどったら何と102人もの人々が浮上した。
そこでこの102人すべてにPCR検査をしたところ、すべて陰性だったという。
鹿児島県の保健部の担当者の記者会見を直接見ていたわけではないが、PCR検査だけで終わったようである。
これを知って小首をかしげたのは、PCR検査は現在感染していないかを知るための検査であり、確かに、いま現在、検査した102人にはウイルスが見つからなかったことは言えるに違いない。
しかし、かって誰かが、この1週間か10日ほど前にこの男性と濃厚接触した時には無症状のままウイルスを持っていたかもしれないのだ。そしてその時に男性にうつしたのかもしれない。
無症状だがウイルスを持っていた(感染していた)ことを調べるのが抗体検査で、この検査を併用していれば、今現在はウイルスフリーだが、かっては感染していた時期がありながら無症状のままに「自然治癒」してしまった人が見つかり、その人物が感染源だったと特定できたはずだ。
このように感染しても無症状のままに治癒してしまう割合(抗体ができる割合)は、どのくらいいるのだろうか。
先だって東京・大阪・宮城で大規模に行われた抗体検査で、東京0.2パーセント、大阪0.17パーセント、宮城0.03パーセントという結果になり、これと実際に感染した人数とを比べると、無症状のまま自然治癒してしまう割合が東京などでは実際の感染者の3倍くらいはいたようである。
鹿児島のこの事例では濃厚接触者102人と数字的規模は小さいが、一応は抗体検査をしてみればよかった、惜しいチャンスを逃したなと思った。今からでも遅くないのではないか・・・。