「自分とは別人格ですから」と菅首相は申し開きをした。
しかしそうは言っても、菅さんの総務大臣時代に秘書官に雇用した我が息子が、その後、人的な絡みで総務省の管轄である放送会社「東北新社」と子会社の役員にまで成ったのは、「自分とは別人格だったが、たまたま就職した」とは誰も思わないだろう。
この東北新社及び傘下の子会社が首相の息子をルートにBS放送業界の仕事をうまくやろうと、総務省の局長・部長級に高価な接待をしたのはどう見ても下心ありだ。
総務大臣は慌てて彼らを減給処分や戒告・訓告に処したが、後味の悪さは払しょくされようがない。
そうしたら、去年の秋に発覚した鶏卵卸大手による接待疑惑までさかのぼって適用され、人数はやや少ないが同じように農林水産省の役人が何人か処分された。こっちは大臣経験者が辞職する羽目になって一件落着したと思われたのに、役人にとってはとんだとばっちりになった。
前首相の安倍さんと組んで8年近く政界のトップに立っていたタガが緩んだのだろう。
安倍さんの場合は子供がいないので、身内としては奥さんの昭惠さんが絡んだ「森友学園問題」だったが、同じ身内でも今度の場合は息子が絡んでいる。昭惠さんの場合は本人は決して利益を受けるというようなものではなく、また学園主の籠池氏に利用されたきらいが強いのだが、菅首相の息子と総務省とは利害関係にあることが明白だ。
さらに安倍さんの時に「憲政史上初めての女性総理秘書官」(安倍氏の言葉)である山田真貴子氏が現在は菅官邸の中の官房に就任しているのだが、この人もまた安倍さんの秘書官になる前の総務省時代に東北新社による会食に応じていたという。
先の総務省局長は、国会参考人招致の際の答弁で「記憶にございません」を連発した挙句、文春の「隠しマイク音声の公表」によって結局バレてしまい「男を十二分に下げた」のだが、山田真貴子氏はその点堂々としていて「心の緩みでした。反省しています。給与を70%カットします」と自ら提案して辞任については煙に巻いてしまった。女は男と違って「自分から下げてしまう」ことができるのだろう。
まるで「柳に風と受け流し」だ。ここにも最近の女性の強さが表れている。
昨年は20代から30代の女性の自殺が相当増えたが、コロナ自粛で家にいる時間が増えてウツになったからだろうとか、有名な男優と女優が自殺したからだろうとか様々に原因が言われているが、増えたと言っても同じ世代の男性の自殺者からすればかなり少ないのが実情だ。
「男は強し、されどストレスに弱し」が正解だろう。男は「男らしく強くならなくては」という心の縛りがあり、それがストレスになっている面が大きい。
「女は弱し。されど母は強し」という格言を聞かされ、半ば以上は「そうだよな」と思いつつ過ごして来た自分などは、チコちゃんから叱られても仕方がないが、この頃は「女は強し、されど母は弱し」になってきている気がするのは事実だし、残念だ。
父は粗相をした我が子を「別人格」と切り捨てるられるかもしれないが、本来、母は我が子は「別の人生」ではあっても「別人格」とは思わず、「粗相を含めて我が子」と思うのではないか。そういう母親だからこそいつまでも演歌ではダントツに慕われるのだろう。
しかしそうは言っても、菅さんの総務大臣時代に秘書官に雇用した我が息子が、その後、人的な絡みで総務省の管轄である放送会社「東北新社」と子会社の役員にまで成ったのは、「自分とは別人格だったが、たまたま就職した」とは誰も思わないだろう。
この東北新社及び傘下の子会社が首相の息子をルートにBS放送業界の仕事をうまくやろうと、総務省の局長・部長級に高価な接待をしたのはどう見ても下心ありだ。
総務大臣は慌てて彼らを減給処分や戒告・訓告に処したが、後味の悪さは払しょくされようがない。
そうしたら、去年の秋に発覚した鶏卵卸大手による接待疑惑までさかのぼって適用され、人数はやや少ないが同じように農林水産省の役人が何人か処分された。こっちは大臣経験者が辞職する羽目になって一件落着したと思われたのに、役人にとってはとんだとばっちりになった。
前首相の安倍さんと組んで8年近く政界のトップに立っていたタガが緩んだのだろう。
安倍さんの場合は子供がいないので、身内としては奥さんの昭惠さんが絡んだ「森友学園問題」だったが、同じ身内でも今度の場合は息子が絡んでいる。昭惠さんの場合は本人は決して利益を受けるというようなものではなく、また学園主の籠池氏に利用されたきらいが強いのだが、菅首相の息子と総務省とは利害関係にあることが明白だ。
さらに安倍さんの時に「憲政史上初めての女性総理秘書官」(安倍氏の言葉)である山田真貴子氏が現在は菅官邸の中の官房に就任しているのだが、この人もまた安倍さんの秘書官になる前の総務省時代に東北新社による会食に応じていたという。
先の総務省局長は、国会参考人招致の際の答弁で「記憶にございません」を連発した挙句、文春の「隠しマイク音声の公表」によって結局バレてしまい「男を十二分に下げた」のだが、山田真貴子氏はその点堂々としていて「心の緩みでした。反省しています。給与を70%カットします」と自ら提案して辞任については煙に巻いてしまった。女は男と違って「自分から下げてしまう」ことができるのだろう。
まるで「柳に風と受け流し」だ。ここにも最近の女性の強さが表れている。
昨年は20代から30代の女性の自殺が相当増えたが、コロナ自粛で家にいる時間が増えてウツになったからだろうとか、有名な男優と女優が自殺したからだろうとか様々に原因が言われているが、増えたと言っても同じ世代の男性の自殺者からすればかなり少ないのが実情だ。
「男は強し、されどストレスに弱し」が正解だろう。男は「男らしく強くならなくては」という心の縛りがあり、それがストレスになっている面が大きい。
「女は弱し。されど母は強し」という格言を聞かされ、半ば以上は「そうだよな」と思いつつ過ごして来た自分などは、チコちゃんから叱られても仕方がないが、この頃は「女は強し、されど母は弱し」になってきている気がするのは事実だし、残念だ。
父は粗相をした我が子を「別人格」と切り捨てるられるかもしれないが、本来、母は我が子は「別の人生」ではあっても「別人格」とは思わず、「粗相を含めて我が子」と思うのではないか。そういう母親だからこそいつまでも演歌ではダントツに慕われるのだろう。