メキシコの隅っこ

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アメリカ大陸特有の鳥

2006-05-21 13:17:15 | 動物


この鳥、皆さまご存知だと思います。
一度見たら忘れられない姿ですしね~。
私も知ってはいましたが、和名は、今回調べるまで知りませんでした
オオハシ、というんだそうですね。
「ハシ」は「嘴」、くちばしのことで、まんまだ~

この鳥、ドイツで親しかった友人が大好きで、
壁には巨大ポスター、机にはペン立て、置物、灰皿、
タンスからは覗くでっかいくちばし……。
もう部屋中オオハシだらけ、という人で、
おかげで、独和大辞典にも載ってないこんな鳥の名前、
日本語では知らなくてもドイツ語では知ってました(参考までに:Tukan、英語ではtoucaneです)。

そんなにいいかねえ~
と、この友人のところではやや食傷気味、ってのが正直なところだったんですが、
こないだ泊まったシュプヒルのホテル、
朝になると、すご~く変な声で目が覚める。
何かと思ったら、中庭に飼われているこのオオハシの声でした。

で、見てみると、ポスターや置物とは違って、
生きたヤツはなかなかひょうきんでかわゆい~~

カラフルな彩りもいいですが、
でっかいくちばしを振り回してキョトキョト、
口とは対照的にちっこくて真っ黒なおめめ。
しかしそれがまた、なかなか表情豊かです。



よっ、と。
こ、こら、動くな!(私)



あ、そいつはしつれい~。



なんか、いいもんくれる~?

ぷぷぷ、この子ッたら、赤パンはいてますぅ~~



一応ワシントン条約で保護されているそうですが、
絶滅の危機ということもなく、
私たちも遺跡に行く途中で野生のを見かけました。
人にも懐くらしく、まあせっかく自然に生きていける地域にいるのに
籠の中というのはかわいそうな気もしますが、
本人(?)たちはさほど屈託する様子もなく、
呑気にメロンなんか食べてます。

このくちばしですが、中はスカスカなんだそうで。
そうでしょうねえ、でなかったら、前につんのめってしまいますって。

調べてみたら、ずいぶん種類があるようで、
これはよくわかんないけど、
サンショクキムネオオハシ(くちばし三色で胸黄色いし)かもしれないなあ?
ここの下のほうにオオハシ仲間の一覧があります。
英語名をクリックすると写真のあるページもあって、
種類によってカラフルな様子を楽しめます。



隣の籠には小さいオウムが入ってまして、
これがまたかわいいの~。
甲高い声で、Hola! って挨拶するんですよね~。
オオハシのほうはやはり、ホテルのお客様がいたずらしないようにってことか、
非常に目のつんだ網になっていて、見るだけでしたが、
オウムのほうは、この子の頭が出るくらい(でも肩は出ない)の網目で、
そこから頭を突き出して、なんだかんだなんだかんだとお喋り。
うんうん、そうかそうか、と訳もわからず頷いてやると、
やっこさん、求愛行動に出ました。

いや、ペリカンの求愛行動は私、見逃したかもしれませんが、
インコを飼っていたので、オウムのそれはわかります。
頭を器用に上下させて、グゲゲゲゲ、と綺麗でもない声ですが、懸命に。
指を食わせてやると、しゃぶるしゃぶる。
うひぃ~、くすぐったいよ~~
あのぶっとい舌がたまりません。

と遊んでますと、泊り客らしいおじさんがじぃ~~っとそれを見て、
「噛まれないかぁ?」とおそるおそるって感じで声をかけてきました。
噛まないよぅ~、そんなバカじゃないし、ねえ~

とオウムと蜜月ごっこをしてましたら、
朝食のあと部屋に戻ってトイレに行ってたダンナが、荷物抱えて出てきました。
「何やってんだよ~。手伝え~」

って、だってねえ、私はほら、窓に当たった鳥の様子を見に行って(いなくなってたけど)
そのあいだにダンナは部屋のトイレに入っちゃって、
私は鍵持ってないから入れなかったんじゃ~ん。

と文句を言いながら、バルコニーのジュリエット(?)とお別れ。
おかげで(?)写真撮り忘れました。
まあ、普通の小型オウムでしたけどね。

ちなみに、「噛まないかぁ?」のおじさんとは、オルミゲーロの遺跡で再会。
いやいや、世間は狭い。
てか観光客だな~私ら。と実感した瞬間でした