亀田司法書士ブログ

越谷市の亀田司法書士事務所のブログです

甲斐駒ヶ岳(2)

2012-08-17 17:53:51 | 司法書士の日記
さて,頂上についたものの,一人がなかなか登ってきません。
景色を堪能してはいたものの心配になってきました。そして,9時過ぎにようやく登頂してきました。
聞くところによると,登山中目の前が暗くなり登山道が見えなくなることがあり,親切な人からペットボトルの水をもらったそうです。
彼は,登りが苦手でも下りは忍者のように颯爽と降りるタイプなので,下りは大丈夫だろうと思っていました。
3人揃ったので記念写真を撮って,10時前に今度は巻き道を下り始めました。ところが,どうも彼の調子が上がりません。
取りあえず先に行ってくれと言うので,では駒津峰で待ってるからと下り始めました。駒津峰に着いた頃,強い日差しの中,温度が上がってきました。朝ペットボトルの水のみを持って空身で出発した為,水も底をつきました。まわりを見渡すと,雲がどんどん上昇し,11時前には,甲斐駒,仙丈ヶ岳,北岳,富士山の方角の鳳凰三山全てが,雲に覆われてきました。地上が暑くなると,雲(水蒸気)は,上昇するものなのでしょう。だから,山は早立ちに限ります。後2時間出発が遅れていたら,頂上は雲に囲まれ何の眺望も得られませんから。未だか,未だかと彼の到着を待って来た道を覘くと,彼が休み休み歩いているのが見えました。ようやく彼が着いてからは,3人一緒に下ることにしました。バスの最終は4時です。彼にもしものことがあったら,最終便にも乗れません。励まし励まし降り続けました。後から振り返ると,どうもガス欠のようでした。前夜,夕食の時,ご飯をこぼし,少ししか食べられなかったことに加え,朝食もトースト二枚のみで,そもそものエネルギーが足りなかったようです。何とか,2時前にテント場に到着し,早速撤収。小屋の水が美味しかったこと。彼曰く,小屋で桃を食べたら元気が出たと。その後,北沢峠まで一気に下り,30人揃ったら出発する臨時便に3時頃乗れました。やっと,広河原についたら,16時30分発の最終便しかありません。ザックを置いて順番を確保し,ビジターセンターの2階でビールを飲みバスの発車時刻まで待ちました。バスに乗ると,今度は女性のバスガイドさんでした。とても丁寧に,山や地名の由来を話してくれました。
甲府まで約2時間とのことですので,帰りの電車を心配していたら,同乗していた夫婦連れの奥さんが,甲府始発の高尾行きが,18時37分位にあるというので,それに乗れれば乗り,間に合わなければ,特急自由席に立って乗ろう決めました。
運良く,始発に間に合い,席も確保できたので,ビールとおつまみを買い,のんびりと車窓の風景を眺めながら,甲斐路に浸りました。高尾と西国分寺で乗り換えた頃,さすがに皆疲れて無口になりました。今でも,あの頂上の風景は忘れられません。
今度は,北岳と仙丈ヶ岳を一挙に登りたいと考える今日この頃です。