140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

Google時代の終焉宣言するFacebook新戦略

2010-04-29 18:30:26 | Weblog
Google時代の終焉宣言するFacebook新戦略
「Facebookは、だれがどのような情報に関心があり、だれとだれが友達であるといった
情報を基に、特定の情報が特定のユーザーにとってどの程度重要なのかを判断する。
人間と情報、人間と人間の関係性を分析して、情報の重要度を決める」という。
それは「リンクの張られ方で情報の重要度を判断している」Googleよりも
すぐれているという。
Facebookって米国では普及しているみたいだが日本では普及していないと思う。
それにそこに登録してある「人間と人間の関係性」を広告に利用しても良いものなのか?
Facebookが収入を得るために皆が利用しているわけではないだろう。
現代では人間関係が希薄になった結果、いつでもどこでも友達とつながっていないと
不安になるらしい。そして「つながり」を確認するためのモバイル機器が普及する。
そういうのを「ソーシャル戦略」と言うのだろうか?
私にはさっぱりわからない。

Apple一番の稼ぎ頭

2010-04-29 06:17:16 | Apple
Apple一番の稼ぎ頭は誰でしょう?
iPhoneが40%を占めてトップだそうだ。
「3年前には存在しなかったビジネスが今は企業収益の40%を占めるまでに!」というのがスゴイ。
逆に私たち日本人は新しいビジネスというものを全く生み出していない。
V字回復だとか言っていても実際には既存製品のシェアを奪われていき
次第に貧しくなっていくのだろう。
勢いがあった頃の日本はどうだったかというとSONY以外は新しいものは生み出していなかった。
今の中国のように単に真似をしていただけだ。
もともと、その程度の実力なのに「勝て!」とか「たちあがれ!」とか言われても困る。
それから勝つためのアイデアを持たない人がえらそうにしているのも日本の特徴だ。
リーダーが進むべき道を示さないのに勝てるわけがない。

夢をかなえるゾウ

2010-04-29 06:14:45 | 
水野敬也「夢をかなえるゾウ」という本を読んだ。
数年前に話題になり、2008年にはTVドラマになったそうだ。
毎度のことでテレビ見ないので、本当かどうか知らない。

定価は本体1600円+税だが、毎度のことでブックオフの105円コーナーで見つけた。
この本をブックオフに持ち込んだ人、いったいなんぼで買い叩かれてるんよ!
10円ぐらいか?税金にもならへんな。

なんか、つい関西弁で書いてしまったが、この本に出て来る「ガネーシャ」という
居候みたいな神様が関西弁を使っているので、つられてしまった。
私は今は名古屋在住だが、高校までは大阪に住んでいた。
だから名古屋ドーム付近で阪神ファンを見かけたりすると懐かしくなったりする。

夢をかなえるために、ガネーシャの出す課題を主人公がこなしていくという物語に
なっている。その課題というのは・・・ブックオフの105円コーナーで見つけて
読んでみてください。なければアマゾンで1円+送料(340円)で売ってます。

もう少しがんばらなくちゃいけないなと思った。
人生は一回しかないものだし。

iPad&無線キーボードを収納しノートPC化する専用ドック

2010-04-27 04:59:31 | Apple
iPad&無線キーボードを収納し”ノートPC”化する専用ドック「LapDock」
「だったら最初からノートPC買えばいいじゃんという無粋なツッコミは禁止だ」と書いてあるが
それはツッコミではなくて自然な物事の捉え方だと思う。
iPadはキーボードをなくしたUIが売りなのだから・・・
キーボードが必要と考えた時点でiPadの使い方としては邪道だと思う。
それではどうやって使うべきなのか?

「なんだ朝日新聞は読めないのか」――高齢者がiPadを使ったら?
New York Timesは読めるのに、朝日新聞は読めない。
4千円払ったら日経は読めるけど・・・
直感的な操作でコンテンツを扱うための「機械」だから
コンテンツが充実していない日本では使えないのかもしれない。

あとは画面サイズが活かせるアプリがどれだけ出てくるかに
期待するしかないと思う。

マタイ受難曲

2010-04-24 06:28:26 | 音楽
宗教と外国語は苦手なので宗教作品は避けてきた。
しかしマタイ受難曲はそういう私の偏見の遥か彼方にあって
初めて聴いた時から引きずりこまれてしまった。
外国語の意味はわからないが、そんなの全然気にならない。
購入してから毎日聴いている。
今日で2週間になる。
CD3枚組で演奏時間は約3時間45分ある。
オットー・クレンペラー指揮で1961年の録音だが音質が良い。

平均律クラヴィーア曲集
無伴奏チェロ組曲
無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータ
ブランデンブルグ協奏曲
管弦楽組曲

そういう作品を今まで聴いてきてバッハを知っているつもりだった。
人はいくつになっても自分の無知には気が付かないように出来ているらしい。
マタイ受難曲は「西洋音楽中の最高傑作」と言われているそうだが私もそうだと思う。
しかし、このままじゃ他の曲が聴けないから
もうそろそろ毎日聴くのはやめようと思う。

バカの壁

2010-04-21 05:26:36 | 
養老孟司「バカの壁」という本を読んだ。これも105円で買った。

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つまり、本来、人間にはわからない現実のディテールを完全に把握している存在が、
世界中でひとりだけいる。それが「神」である。この前提があるからこそ、正しい
答えも損じしているという前提が出来る。それゆえに、彼らは科学にしても他の何の
分野にしても、正しい答えというものを徹底的に追求出来るのです。唯一絶対的な
存在があってこそ「正解」は存在する、ということなのです。
ところが、私たち日本人の住むのは本来、八百万の神の世界です。ここには、本質的に
真実は何か、事実は何か、と追究する癖が無い。それは当然のことで、「絶対的真実」が
存在していないのですから。これは、一神教の世界と自然宗教の世界、すなわち世界の
大多数である欧米やイスラム社会と日本との、大きな違いです。(20ページ)
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一神教どうしの戦争は酷い。欧米はテロとの戦いだと喧伝しているが実際には
互いに相容れない一神教どうしの戦いになっている。
そして自然宗教だか無宗教だかわからない私には彼らが戦い続ける理由がよくわからない。
「真実は何か」なんて私にとっては既に意味をなくした問いではあるが
「事実は何か」ということは知りたいと思っている。
ただ、知ろうとしても、いつかは「バカの壁」に突き当たって理解を諦めなければならない
そうである。ただ養老さんのそういう感覚とはちょっと違ったものが私にはある。
生きている間に何を諦めることがあるのだろうかという気持ちだ。

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知るということは、自分がガラッと変わることです。したがって、世界がまったく
変わってしまう。見え方が変わってしまう。それが昨日までと殆ど同じ世界でも。
(60ページ)
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今でもドストエフスキーを初めて読んだ時のショックを覚えている。
それは感動と呼ばれるものとは全く異なる。
それまで見えていたもの、自分の考え方を規定していたものは
いったい何だったのかと思った。
私にとっては、それが世界を知ろうとすることの第一歩だった。

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かつては「誰もが食うに困らない」というのが理想のひとつの方向でした。今はそれが
満たされて、理想とするものがバラバラになっている。
だからこそ共同体も崩壊している。(109ページ)
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「食うに困らない」社会かもしれないが、毎年3万人以上の人が自殺する異様な社会でもある。
ホームレスで残飯食ってたら生きていけるが、様々なことに疲れきって死んでしまう人が
たくさんいる。共同体は崩壊し、人々が互いに手を差し伸べることはない。

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一方で、「人間であればこうだろう」ということは、非常に簡単なようで、ある意味で
わかりにくい。それでも、結局、そうしていくしか道は残っていないはずだ、と思うの
です。イスラム教徒だろうが、キリスト教徒だろうが、ユダヤ教徒だろうが、あんた、
人間でしょう、という考え方です。「人間であればこうだろう」ということは、
普遍的な原理になるのではないか。(203ページ)
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締めくくりとしては、かなり乱暴な方だと思う。冒頭では「話せばわかる」ということを
否定していたが、最後に「人間であればこうだろう」というのは、かなり矛盾している。
イスラム教徒とキリスト教徒では「人間」というものの捉え方も異なるだろう。
先天的に私たちがそういうものを持っていれば良いと思うが歴史はそれを否定している。
あるいは教育、あるいは宗教という偏見によって、私たちの価値観は歪められてしまう。
だから世界を知ろうとしなければならない。
知ることは覚えることではなく変わることなのだから・・・

iPadに夢中なネコ

2010-04-19 06:09:19 | Apple
人間と同じくiPadに夢中なネコのムービー
「これは何?」という顔をしながらも動くものには反応してしまうのがネコ
それで自分でさわって画面が動いて、またさわって画面が動いての繰り返し
爪で引っかかれないようにネコ用の保護カバーが必要かもしれない。
しかしネコでも遊べるということは、やはり直感的なインタフェースになっている
ということの証明なのだろうか?老若男女・人・サル・ネコ問いませんという感じの。
オフィスからパソコンがなくなることは当面ないだろうが
リビングからパソコンがなくなる日は近いのかもしれない。

次元大介とサンジと松田優作

2010-04-19 06:06:36 | Weblog
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・・・
マンガの中でも、タバコを吸うキャラは、ほぼ完全に消滅した。あの次元大介でさえ、
タバコをくわえてはいても、滅多に火をつけなくなっている。銭形が恐いからではない。
海外では、もっと厳しい。
ワンピースという大ヒットアニメの、主要キャラの一人、サンジと呼ばれる海賊は、
いつもくわえタバコで登場するニヒルな男ということになっているのだが、海外版では、
そのタバコが、棒付きキャンディーに差し替えられている。

いずれにしても、「男がタバコを吸う姿」に仮託されていた、反骨心や、孤高の魂や、
魂の暗闇も、タバコと一緒にカットされるわけで、そうされてしまった以上、
ピカレスクなロマンは、おそらく、どこにも居場所を持たなくなったのである。

中高生がタバコを吸わなくなった理由のうちのひとつには、もしかして、彼らが大人に
憧れなくなったということがあるのかもしれない。つまりタバコだとか、酒だとか、
そういう小道具をどうこう言う以前に、彼らは、「大人の男の生き方」そのものに、
既に魅力を感じていないのだ。

キムタクも、嵐のお兄さんたちも、松田優作と比べると、てんでダメだ。なにより、
安全過ぎる。私の目から見ても、年の行った子供ぐらいにしか見えない。
・・・
野暮な「ライター」は消えゆくのみ
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次元大介とサンジと松田優作・・・
松田優作は良かったねぇ。あんな俳優、もう二度と出てこないのではないかと思う。
「子供の憧れるキャラクターが喫煙者であってはならない」という管理された世の中では
彼のような魅力を持った俳優は必要とされていないのかもしれない。
そして安全で観賞用植物のような男たちが製造されては消費される。

私がタバコを吸いはじめた時は今ほど喫煙者は忌み嫌われてはいなかった。
そしてやはり何らかの反骨心が原因で吸いはじめたのだと思う。
タバコを吸うシーンに憧れたというものではなかった。
漠然と大人に憧れていたのかもしれない。

しかしタバコに依存した生活はカッコ悪い。
一定量のニコチン濃度で身体を満たさないと集中できないというのは情けない。
長い間タバコを吸っていた私は、ある日、突然二コレットを買って禁煙した。
そして喫煙者を忌み嫌う方の人間になった。
新幹線で喫煙車両に乗らなくてはならない時などは泣きたい気分になる。

だが一方で、この何か半強制的に画一化された世界には居心地の悪さを感じる。
良いことと悪いことが、これほど明確に区別されてよいのだろうか?
混沌としている世界を明確に語ってよいものだろうか?
ふと、そんなことを考える。

私としては次元大介とサンジにはタバコを吸わせてあげたいのだ。
たとえ新幹線の隣り合う席に座ることになったとしても・・・
そういう世界の方が好きだ。

年収崩壊

2010-04-18 06:14:21 | 
森永卓郎「年収崩壊 格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」」という本を読んだ。
これも105円。こういう本を定価(本体760円+税)で買う人がいるのだね。

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それでは、年金の不足分を何年分用意したらよいのでしょうか。65歳時の平均余命は
男性17.54年、女性22.42年となっています。しかし、だからと言ってその年数分の
貯蓄で十分というわけではありません。これはあくまでも平均であり、
それ以上に生き残ってしまう可能性があるからです。(53ページ)
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「それ以上に生き残ってしまう可能性があるからです」という文章がなかなかおもしろい。
著者は表現を変えて「生き残るリスク」とも書いている。
生きている私たちが考えるのは普通は「死ぬかもしれないリスク」だと思うが
考え方が逆転してしまっている。
それから「豊かな老後を送るために」現役の間に貯蓄しなければならないという考え方も
同意しかねる。いったい「豊かな老後」に何をしたいのだろう?
老後のために今を生きることが制限されるのならば
いったい、いつ、生きているのだろうか?今を生きないで、いつ、生きるのだろうか?
「経済アナリスト」の考えることは私には理解できない。

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市場原理が貫徹している自由業の報酬の決まり方を私は「100倍の法則」と読んでいます。
自由に報酬が決まる市場原理の世界では、一流と二流の間に100倍の所得格差がつくから
です。たとえば、横尾忠則さんのイラストは数百万円ですが、二流のイラストレーターは
数万円とれたらいいほう。・・・芸能人がテレビ番組に出るときのギャラも、
一流タレントは1本300万円で、二流タレントは1本3万円にしかなりません。
しかも100倍というのは「時給」の格差にすぎないのです。実際には、二流タレントの
スケジュール表はスカスカで、一流タレントのスケジュール表は予定がびっしりと
書き込まれています。だから受け取る報酬の格差は、とにきは1000倍にも達するのです。
そんなばかげた格差がサラリーマンにもつく時代がやってきます。日本の会社では、
新入社員の年収は300万円程度、社長になっても10倍の3000万円程度にしかなりません。
米国では、新入社員の年収は日本と同じ程度ですが、社長の年収は場合によっては
数十億円にも達しているので、まさに1000倍の格差です。(156ページ)
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市場原理と格差社会は同じことを指しているらしい。
そして世界全体は「市場原理の貫徹」に向かって進んでいるのだろうか?
市場原理を優先している米国の競争に世界全体が付き合わなければならないとしたら
そうだといえる。
しかしそのことで富める者がますます富み、貧しき者がますます貧しくなり、
貧しき親は子にまともな教育の機会さえ与えられずに、格差が固定してしまうのなら
私たちのしていることはいったい何なのだろう?
行き着く先は、自由・正義・平等とは、ますます無縁の階級社会の成立だ。
もちろん、そんなチープな概念が大切だと思っているわけではない。
ただ、希望を抱けない社会なんて、つまらないと思う。

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かつて、1960年の一人当たりの平均賃金は、物価の差を調整しても現在の5分の1に
すぎませんでした。裕福ではなかったのです。ところが当時、日本の民は日々の生活に
追われ、節約を強いられていたかというとそうではありません。周りを見渡せば自然や
新鮮で安全な食べ物があり、近隣で助け合い心豊かに暮らしていました。つまり、
物質的・金銭的に恵まれなくても、人は優雅に生きられるのです。(188ページ)
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本当に日々の生活に追われていなかったのだろうか?よくわからない。
今は夜中まで働いても残業を記録せず、休日出勤をしても休日を取得したように
振舞っている人を基準にしているから、みんな怠けていることにされてしまう。
1億総中流から1億総ワーキングプアへ向かっているのかもしれない。
しかしそういう閉塞感は老害によって生まれていると思う。

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私は、たくさんやることを持っていますが、いちばん大きいのはB級グッズのコレクション
です。ミニカー、グリコのおまけ、指人形、すごろく、コーラやお茶の空き缶、
消費者金融のティッシュなど、今、私が集めているグッズは40種類以上にのぼします。
たいした価値を持つものではありませんし、他人に自慢できるようなものでもありません。
ただ、何に美しさを見いだし、それをどのように整理するのかというのはコレクターの
感性の表現です。だから人からなんといわれようと、自分の感性に従って集める
行為自体がとても楽しくてしかたがないのです。(190ページ)
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悪いけど、そういうの「感性」って呼ばないと思う。
生来の感性の欠落は努力では補えないようだ。
文章を読むとよくわかる。

凡人として生きるということ

2010-04-16 06:18:49 | 
押井守「凡人として生きるということ」という本を読んだ。これも105円で買った。
押井監督の作品はわりと好きだ。

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かつてこの国では、映画監督が鋭い映像感覚によって社会を切り取り、社会評論家や
批評家が鋭い言葉によって社会に光を当てるという責任分担ができていたと思う。
しかし、最近はどうだろう。この分業制がうまくいっていないように感じるのだ。
いつのころから、こんなことになってきたのだろうと思い返すと、数年前のある残酷な
殺人事件に思い至る。少年が幼い子供を、これ以上ないというほどの残忍な手法で
手にかけた事件を目の当たりにして、僕らは話すべき言葉をなくしてしまった。そして、
社会評論家もまた言葉を失い、批評家は押し黙ってしまったように見える。(9ページ)
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「それ」が置かれていた中学校の門の前の道は私たちが車でよく通る道だった。
多くの被災者を出したあの地震を予測できなかったように
そんなことが身近に起こるなんて誰も予測していなかった。
犯人が捕まるまでの間、住民はみな苛立っていたし、疑心暗鬼の中にいた。
住んでいた団地に警官が尋ねてきて、私にいきなり草刈鎌を押し付けてきた。
私たちは月に一度、共同で団地の清掃や草刈りをしていたのだが、
その時に使ったものが1本片付けられることなく放置されていたのだ。
警官の私を見る目は「犯人」を見る目のようだった。
それが「凶器」であるかのように、それが「証拠」であるかのように彼の目は語っていた。
しばらくして「犯人」が捕まったが私たちは安心するよりも落胆した。
誰もが言葉を失くした・・・
押井監督の本の冒頭に書かれていることが、かつて私が住んでいた街のある風景と
重なっていた。私たちはみんな、そういうことを共有していて生きているのだ。
同じ時代を生きているのだから、互いに無関係ということはなく、
どこかに接点がある。

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本書については、僕が今、感じていることを赤裸々につづったつもりだ。だからここに
記されていることは、あくまでも個人的な意見である。偏見もあるし、独断も含まれる。
それはお許しいただきたいが、それでもなお、本書がこのろくでもない世界を理解し、
これに対処するための何かの役にたつのであれば、望外の喜びである。
僕は多くの人に映画を見てほしい。そして本書も手にとっていただきたい。
僕が映像だけで伝えられなかった言葉が本書にはつづられており、
僕が言葉にできなかった思いが映画には描かれている。そして誰かが、僕の能力不足で
言葉にできなかった問題意識を、もっと的確に言語化し、この世界にひと筋の光を
当ててくれることを切に望んでいる。
残念ながら人は誰も、生まれてくる時代と場所を選べない。僕らはどんなに苦しくても、
この時代を生きていかなければならないのである。(11ページ)
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「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」、「人狼 JIN-ROH」、「イノセンス」、「アヴァロン」は
レンタルにあったので見た。
ウォシャウスキー兄弟の「マトリックス」は「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の
影響を強く受けていると言われる。
それで本の方は、「偏見もあるし、独断も含まれる」と書いてあり、実際その通りなのだが、
独断のない本というのもつまらないのでブックオフで見かけたら買ってみてください。
105円だし。そんなに難しいことを書いているわけでもない。