140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

iPad vs Kindle

2010-01-31 09:53:14 | Apple
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iPadの価格は499ドルから。Kindleに比べてストレージ容量が多く、
大きなカラー・タッチスクリーンを搭載している。Wi-Fiに対応し、iPod touchやiPhoneを
使ったことがある人にはおなじみのインタフェースを提供する。

一方、Kindleはバッテリ駆動時間が最大2週間と長い。
無線通信機能とフル・キーボードを備えながら、価格はiPadのほぼ半分だ。
だが、Kindleはグレースケール・スクリーンの単機能デバイスだ。

iPadと比較するのに最適なのはKindle DXだろう。Kindle DXは、液晶は9.7インチと同じだが、
価格はiPadより10ドル安いにすぎない。ここがAmazonには苦しいところだ。

iPadが通常のKindleを駆逐することはないだろう。通常のKindleは安いうえ、
ユーザーが長時間読書をしても目が疲れない。
しかし、Kindle DXは、Amazonが大幅な値下げに踏み切らなければ、iPadに完敗するだろう。
iPadは、ストレージ容量がDXの3倍で、カラーのタッチスクリーンを備える機能豊富なデバイスだが、
価格は10ドル高いだけだ。

電子ブックの価格も見守る必要がある。AppleのiBookstoreの商品価格は、
Kindleの場合より最大50%高い。これは、出版社の販売収入が多いことを意味しており、
Amazonが今後、出版社からの支持獲得に苦戦する要因になるかもしれない。
iPad vs Kindle
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電子ブック市場の勝者が直ちに確定するわけではないがポイントは二つしかない。
①電子ブックデバイス(端末)の販売台数
②電子ブックの商品価格

デバイスの価格は以下の通り
Kindle:259ドル
Kindle DX:489ドル
iPad(Wi-Fi/16GB):499ドル

上記の記事に書いてある通り、Kindle DXとiPadでは勝負にならない。
Kindleにしても単機能でグレースケールで259ドルは高いと思う。
カラーのデバイスがあるのに、わざわざグレーのデバイスを買う人がいるだろうか?
ニュースの写真だってカラーで見たいと思うだろう。
Kindleが100ドル程度であれば「グレーでもいいや」と思うかもしれないが
私だったら259ドル出すのであれば、あと240ドル足してカラーを買う。

そして昨日書いたがiPadは子どもからお年寄りまで幅広い購入層を持つことになると
考えられる。そうすると売ることができる電子ブックの種類が増えることになる。
これは出版社にとっては魅力だろう。
これに対してKindleは本がとても好きな人しか買わないと思う。
Kindleの方が電子ブックを安く買えるのであれば喜ぶ人もいるだろうが
異なる端末で電子ブックの価格が違うという状態はちょっと考えにくい。
どちらかが高ければ安い方に合わせる圧力が働くだろう。

後は出版社や作家との交渉がどうなるかだ。
「Kindle作家の印税70%」は衝撃的だったので出版社は良い印象を持っていないだろう。
iBook storeの価格はKindleの場合より高くて出版社の販売収入が多いとのことだが
出版社としては[商品価格×販売数]が大きい方が良いに決まっている。
しかしデバイスの寡占化が進むと主導権を取られてしまうことから
KindleもiPadも共存させるような姿勢を取ると考えられる。

しかしいろいろ書いたところで日本語の本については「鎖国」したままだ。
社内英語検定の成績も落ちるとこまで落ちたので
英語の勉強でもしてみようか?
(多分しない)

ジャズ入門(3)

2010-01-31 09:50:00 | 音楽
Duke Elington の Money Jungle
Herbie Hancock の Maiden Voyage
Herbie Hancock の The Prisoner
Jacky Terrasson の Jacky Terrasson
John Corltrane の Blue Train
というアルバムを聴いたがいまいち馴染めなかった。

John Cotltrane の Giant Steps の Mr.P.C.とGiant Stepsという曲が
ちょっとおもしろい。

Julie London の Julie London On TV に聴き覚えのある曲がいくつかあった。
・The End Of The World
・As Time Goes By
・A Taste Of Honey

「A Taste Of Honey」はビートルズもカヴァーしている。
(この曲が嫌いだったジョンは「A Waste Of Money」と歌ったという)
「As Time Goes By」はカサブランカに出てくるアレだ。

「The End Of The World」は簡単な歌詞の名曲だ。
こんな歌詞だよ↓(けっこう簡単)

Why does the sun go on shining
And why does the sea rush to shore
Don't they know it's the end of the world
Cause you don't love me anymore
 
why do the birds go on singing
Oh why do the stars glow above
Don't they know it's the end of the world
it ended when I lost your love
 
I wake up in the morning and I wonder
Why everything's the same as it was.
I can't understand, no I can't understand
How life goes on the way it does
 
Why does my heart go on beating
And why do these eyes of mine cry
Don't they know it's the end of the world
It ended when you said good-bye
 
Why does the sun go on shining
And why does the sea rush to shore
Don't they know it's the end of the world
It ended when you said good-bye

iPadは高齢者用iPhoneか?

2010-01-30 20:22:17 | Apple
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今回、ジョブズが完全なるターゲットとして狙うべきなのは、iPhoneでは若者だったかも
しれませんけど、iPadではズバリ、団塊の世代である高齢者層ですね。実は、すでに米国では
観察されてる現象なんですが、iPhoneは若者にも高齢者にもウケがいいんだそうです。
どちらも説明書なんぞ読まなくても、触り始めてから2分以内にiPhoneの使い方が飲み込めちゃうことが
実証されています。指でタッチしたそのまま、もう直感的に操作できるのがいいんでしょうね。

ただし、ここで決定的なその後の反応は、まだ目がいい若者たちとは違い、お年寄りはそろって
「このiPhoneが、もうちょっと大きくて操作しやすかったら最高なんだけどね」という感想なんだとか。
電源すら簡単に落とせないコンピューターの敷居は高すぎるけど、とにかく触ったら使えるiPhoneならば、
自分たちでも使えそうな気がする。ただし、あの小さすぎる画面とタッチエリアだけは、
もうちょっとなんとかならんだろうか...というわけですよ。
まだiPadは失敗作だとつぶやいているあなたへ
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なるほど。孫の写真や動画でも入れて、お年寄りにプレゼントすると喜ばれそうですね。
パソコン世代じゃない層を取り込むというマーケティングなのかもしれませんね。
「大きめのiPhoneに過ぎない」ものを実際に求めている人たちがいるのでしょうね。

サリンジャー大往生

2010-01-30 16:50:43 | 
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「ライ麦畑でつかまえて」で世界的に知られる米作家J・D・サリンジャー氏が米時間27日、
米東部ニューハンプシャー州コーニッシュの自宅で老衰のため死去した。91歳だった。
同氏の代理人が28日に発表した。極めて寡作で1965年以降は作品を公表せず、
高い塀に囲まれた家で隠居生活を送り、公の場に姿を現さない伝説的な存在だった。
サリンジャー氏、91歳大往生
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「ライ麦畑」は白水Uブックスの野崎孝さんの訳で読んだ。
隠居生活を送っていたなんて知らなかった。
ご冥福をお祈りします。

iPadについて

2010-01-30 05:59:34 | Apple
発表されて数日たって、そろそろ意見も出尽くしたころだ。
第一印象は長いこと待たされたが特にサプライズもなかったという感じ。
さて、このデバイスの特長は何なのか?いったい何に使うのか?
そういうことを考えてみたい。

①名称について
富士通の米子会社が同名の製品を米国で2002年に販売し
すでに商標登録も申請していたらしいが
つまらないので無視する。

「便せん」は a writing pad
「スケッチブック」は a drawing pad
「メモ帳」は a note pad
というらしい。
一方でpadには「(ガーゼなどの)吸収性の傷当て」「生理用ナプキン」という意味もあるらしい。
「女性のエンジニアが多ければ、こんな名前は採用されなかった」という意見もある。

私はiPodと似ていて混乱するのでiSlateの方が良かったと思っている。
slateには「石板」という意味がある。でもきっと1年もすれば違和感がなくなるのだろう。
しかし「DSi LL」(DS ill=DS病気)といい、最近のデバイスの名称はちょっと変だな。

②Kindleとの関連について
アマゾンのKindleの6インチ版が259ドル、9.7インチのKindle DXが489ドルだ。
この時期にアップルがiPadを投入するのはKindleの先行を許したくないからという意図が見える。
このため、iPadの廉価版(Wi-Fiのみ/容量16GB)は499ドルに設定されたと考えられる。

iPodとiTunesの組み合わせを
iPadとiBooksでも実現し電子書籍の分野でもスタンダードを狙うのは当然だからだ。
しかし英語圏では進んでいる、この動きは日本には波及しそうにない。
日本の出版社が売れるコンテンツを持っていないから・・・
日経ぐらいだったら年間購読する客もいるのだろうが・・・

しかしiPod/iTunesとは違って電子書籍分野の覇権争いは出版社の思惑もあって
今後どうなるのか予想がつかない。

ただiPadがiPhone/iPod touchのアプリも動かせる多機能デバイスであるのに対し
Kindleは書籍を読むことしかできないため
iPadの方が普及するだろう。(そのための価格設定だ)
そうすると出版社も傾いてくるという訳だ。

③iPhone/iPod touch/Android/Chrome OSとの関連について
上記②にも書いたがiPhone/iPod touchのアプリが動くというのはiPad普及の一因になる。
さらに画面が大きくなったので新しいゲームを作る開発者はやりがいが出てくるだろう。
Android搭載スマートフォンが増えてAndroidアプリがiPhoneアプリを抜くという予測もあるが
その前にアプリ開発者をiPadに引き付けてしまうつもりなのだろう。
AndroidもChrome OSも将来の脅威だろうが、現在のところうまくいっていない。
だいたいグーグルは自社製スマートフォンを出してどうするつもりなのかよくわからない。
Chrome OS搭載機も自社製を出すのだろうか?
アップルの強みはハードウェアもソフトウェアもデザインも含めて
ライフスタイルを提案するところにある。
グーグルがビジネスユースにこだわっている間にアップルは先をいくつもりだ。
それでiPadが普及した頃にChrome OS搭載ネットブックがでてきても
iPadの操作性がデフォルトになってしまっているというわけだ。

④ネットブック/CULVノートとの関連について
初期の頃に比べるとネットブックのキーボードは非常に改善している。
10インチサイズのネットブックで長時間タイプしても苦にならない。
iPadのオンスクリーンキーボードはiPod touchのものよりは大きいが多分イラッとくると思う。
Bluetoothキーボードのサポートがあるそうだが
キーボードをいっしょに持ち歩くのであればネットブックやCULVノートの方が便利だ。
ウェブ閲覧だけならiPadの方が良いと思うが
閲覧しているうちに何か書きたくなる人には向いていない。
そんなやつは少ないのかもしれないが。

⑤サイズと重量あるいはVAIO Xとの関連について
サイズ:242.8mm×189.7mm×13.4mm
重量:680g(Wi-Fiモデル)、730g(Wi-Fi + 3G)
バッテリ駆動時間:10時間
というスペックはVAIO Xと似ている。
持ち歩くのに最適なサイズと重量、そして一日使えるバッテリ、
そういう製品のコンセプトが似ているのだと思う。
Atomか低電圧CPUを使ってWindows 7が動作して価格はなるべく下げるといった
考え方ではないところは似ている。
しかしVAIO Xは高すぎる。そんなもの傷がつくのが怖くて持ち歩けない。

⑤最大容量64GBについて
フラッシュメモリの容量は16GB,32GB,64GBになっているが
iPod touchの最大容量が64GBであることを考えると少ない気がする。
アップルのHPには「ウェブ、メール、写真、ビデオを体験する最高の方法。何の迷いもありません」と
書いてあるが、ちょっと待て、メールとビデオは迷うだろう。
メールについてはイラッときそうなオンスクリーンキーボードでは不十分だと思うし
ビデオについては64GBの容量制限がある。
それだと頻繁に「親機」と接続して削除と登録を繰り返すことになりそうだ。
例のケーブルで接続して・・・
それからウェブについてはFlash非対応という問題がある。
Adobeは相当不満なようだが私は動画をあまり見ないので
どちらかというとどうでもよい。

⑥拡張性/親機について
アップルのHPでiPadの入出力の仕様を見ると以下の通りだった。
・Dockコネクタ
・3.5mmステレオヘッドフォンジャック
・内蔵スピーカー
・マイク
・SIMカードトレイ(Wi-Fi + 3Gモデルのみ)
つまりiPadはやはりデカイiPodなので親機とDockコネクタで接続して使うものだ。
単体では使えないし、拡張性と呼べるものはなく、USBすらつながらない
ビデオカメラがHDDとUSBで直結できるのにiPadはできない。
デカイiPodだから・・・

⑦通信方式について
「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi+3Gモデル」がある。Bluetoothも付いている。
私は「使い放題」の料金が嫌いなのでiPhoneではない携帯を使っている。
入力の問題もある。携帯の親指の入力の方がiPhoneよりも速い。
容量の問題もある。iPhoneの最大容量32GBに音楽データが収まらない。
「使い放題」だと使わなきゃ損だと思うが実際に3Gを使っている時間なんて少ないと思う。
今の半額ぐらいになったら考えるが
買うとしたらWi-Fiモデルで十分だ。

⑧価格について
Wi-Fiモデルの場合
・16GB:499ドル
・32GB:599ドル
・64GB:699ドル
ということになっている。3G版はプラス130ドル。日本円だと
・16GB:49,800円
・32GB:59,800円
・64GB:69,800円
という感じになるのだろう。
上記⑤で書いたが64GBで容量が十分という訳ではないので
買うとしたら16GBで十分だ。

⑨それで結局買いか?
私の自由時間と通勤時間はiPodと読書とブロク作成に費やされている。
iPadの入り込む余地は今のところない。
今回提示された「ライフスタイル」はちょっとわかりにくい。
電子書籍がどうなるか様子見という感じで
今回の買いは見送りが正解だと思うが
衝動買いしてしまうかもしれない。

⑩おまけ(iPadは何がどうイノベーティブなのか?)
iPadは何がどうイノベーティブなのかについてご説明します
直感的な操作が出来るということに説明が必要だということ自体が矛盾している。
ペンで書くよりも高速なタイプライターが現在のパソコンのキーボードになった。
オンスクリーンキーボードが書き易さや速さでリアルなキーボードに勝るわけではないし
「直感的」な入力が出来るわけでもない。(ペン入力でもしたら?)
それからiPadは親機のMac OSかWindowsが必要なデバイスだ。
残念ながらiPadが普及しても
そうした「古いタイプ」のパソコンが残ってしまう。
それを新しいコンピュータだとかイノベーションだとか書いているのを見ると
MacBookとiPod touchを持っている私ですら引いてしまう。
時期的にKindle対抗を最優先しただけのことだろうに・・・

ニュースが伝えない政治と官僚

2010-01-26 05:24:16 | 
三宅久之著「ニュースが伝えない政治と官僚」という本を読んだ。
本の帯に「政界の裏表を知り尽くした第一人者が明かす、舞台裏の攻防」なんて
書いてあったので買ってしまったが、誇大広告だった。
正直なところ「つまらなかった」と言うしかない。
読み終わった後の、この虚無感と脱力感をどうしてくれるんだと言いたい。
本体770円+税だが100円の価値もないと思う。
三宅さんもテレビでは覇気があるように見えるが
こんなつまらない本を出してどうするつもりだろう。
100歳まで生きるための資金稼ぎとしか思えない。
まあ、政治の入門書としては使えるかもしれない。
溢れた情報に惑わされる素人には向いているかもしれない。
しかし「第一人者のみが知る生々しい話」は全然見当たらない。
なぜかというと三宅さんは既に第一人者ではないからだろう。
そんなことも見抜けない自分に少し腹が立つ。

それでもいくつかの教訓をピックアップしてみる。
「鳩山政権の政策の最大の弱点は、「国家としての成長戦略がない」ということだ」と
書かれている。しかし、そんなことはみんな知っている。
それに対して三宅さんの案があるわけでもない。
私は「成長がない」前提で生き延びる方法を模索した方が現実的だと思っている。
誰も思い浮かばない成長戦略なんて「本当にない」のだ。
そんなものをあてにしてはいけない。
人口は減少するし金持ちは逃げ出すかもしれないし財政は破綻するかもしれない。
そのため私たちの世代は長生きできないかもしれない。
彼は自民党の長老議員の老害を指摘しているが
自分はどうなのかと私は問いたい。

「年金制度は、ここ数年間はその改革を巡って大問題となるだろう。
なにしろ、これまでの官僚による制度設計ではダメで、このままいくと、
いずれ破綻するということが明らかなのだ。
・・・
現在すでに、65歳以上の高齢者が約2800万人で、2050年ごろには、4000万人近くに
なっている。しかも、その頃には、日本の人口は現在より減って、一億人を
切るだろうというから、明らかにバランスが取れない。
・・・
鳩山政権は基礎年金の税方式導入などを検討しているが、一つだけはっきりしている
ことは、官僚に任せてもよい結果は得られないだろうということだ。
まさに、きちっとした制度設計に基づき、ミスター年金の異名をとる
長妻昭厚労大臣の手腕におおいに期待したいところだ。」
と書かれている。
制度設計というより人生観の問題だと思う。
長生きイコール幸せというわけではあるまい。
この本の中で16年間勤めて実績のない知事が揶揄されているが
100年生きても何もしなかったら生まれてこなかったのと変わらないと思う。
ひとりで生きていけない生き物は自然界では死ぬ。
高齢者が増えた社会では高齢者に有利な社会保障制度になることが予想されるが
現役世代に重い税負担を課すことが国家のためになるのかな?
それこそ「国家としての成長戦略がない」ことでは
ないだろうか?

iPhone/iPod touch豊平文庫-無償版

2010-01-24 09:51:08 | 
「豊平文庫-無償版」というアプリをダウンロードした。
30作品まで無償でダウンロードできるそうだ。
デフォルトで芥川龍之介の「アグニの神」という作品があったので読んでみたが
とても短い小説で文字も綺麗なので楽に読めた。
このまま電子書籍の時代に突入するのでしょうかね?

生命の起源をめぐる話(4)

2010-01-24 06:32:13 | 
(生命の起源をめぐる話(3):2010/1/17)の続きです。

前回はRNA鎖が出来る可能性について記載した。
今回はRNA鎖が出来たとして、分子が集まって細胞に似た最初の構造、
すなわちプロトセル(原始細胞)がどのようにして生じたのかという問題を考える。

単純な脂肪酸は自然に膜を形成する。
この膜の中にRNA鎖が入っていたものが原始細胞だったと考えられている。

ヌクレオチドと膜が現在の生命体のものに比べて単純であれば
ヌクレオチドぐらいの分子は膜を通り抜けられることが明らかになってきた。
こうして脂肪酸の中のRNA鎖はヌクレオチドを取り込んでRNA二重鎖を形成する。

次にこの原始細胞が水たまりの温かい場所に移動すると二重鎖がほどけて分離する。
そして新しい脂肪分子を取り込んで膜が成長する。
この成長した膜は水たまりの上に風が吹いたときと同じように
そっと揺するだけで分裂する。
分裂した各々の娘細胞に分離したRNA鎖が含まれていたら
プロトセルは細胞分裂をしたことになる。

そんな感じで原始の生命が誕生したというストーリーが描かれているが
まだまだわからないことが多い。
また何かおもしろそうなネタがあったら書きますが
とりあえず今回でおしまいにします。

名古屋フィル・2010シーズンセット券申し込み

2010-01-22 06:03:58 | 音楽
今年はブラームスのツィクルスをやるそうだ。
ブラームスの交響曲は4つしかないので、ピアノ協奏曲(第1番・第2番)、ヴァイオリン協奏曲、
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲、2つの序曲が含まれている。
それを4回の公演で演奏することになっている。
5回目の公演は年末なのかメニューが足りないのか理由はよくわからないが
ベートーヴェンの第九になっている。

「ブラームスはお好き」という小説を読んだことがある。サガンの作品だ。内容は忘れてしまった。
Wikipediaにあらすじが書いてあったが全く覚えていない。
私はブラームスは交響曲よりも協奏曲の方が好きだ。
チェロ・ソナタなどの室内楽もたまに聴く。

指揮者のハンス・フォン・ビューローはブラームスの第1番を「第10番」と呼んだそうだ。
ベートーヴェンの交響曲に並ぶものとして。
私はブラームスがベートーヴェンよりも先に生まれていれば良かったのにと思う。
彼は何を作曲するにしてもベートーヴェンの存在が気になって仕方がなかったのだと思う。
そうして破棄された曲もたくさんあると聞く。

S席のセット券は18,200円する。計算すると1回あたり3,640円になる。
あまり悩まずに申し込んでしまった。
たまには仕事やパソコンから離れて、iPodの音質のことも忘れて
研ぎ澄まされた演奏に聴き入るのも素敵なことだ。

席も2009年と同じにした。前から10列目でほぼ中央だ。
やっぱり音楽は生が一番だと思う。
私にとってのプチぜいたく。