140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

名古屋フィル#130ベートーヴェン ミサ・ソレムニス

2023-06-19 13:03:55 | 音楽
第513回定期演奏会〈教会音楽の継承と超越〉
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 作品123

「ミサソレムニス ベートーヴェン」と入力してChatGPTに尋ねてみた。
「ミサ・ソレムニス」とは、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)が作曲した大規模な宗教音楽作品です。
正式なタイトルは「ミサ曲 ニ短調 作品123」(Missa in D, Op. 123)ですが、一般的に「ミサ・ソレムニス」として知られています。
「ミサ・ソレムニス」は、ベートーヴェンが宗教的な祝祭のために作曲したミサ曲であり、その規模と複雑さから彼の最も重要な作品の一つとされています。
作曲は1819年に始まり、完成までに数年を要しました。初演は1824年に行われましたが、当時の音楽界においては非常に進んだ作風であり、
一部の批評家からは理解されなかったといわれています。
「ミサ・ソレムニス」は合唱、ソリスト、オーケストラのための作品であり、全体的な時間も非常に長く、約80分から90分以上かかる演奏が一般的です。
この作品は宗教的なテーマに基づいており、ミサの構成要素を取り入れながら、ベートーヴェン独自の感性と芸術的な表現が反映されています。
「ミサ・ソレムニス」は、その壮大なスケールと複雑な楽曲構造により、多くの指揮者や合唱団、オーケストラによって演奏されてきました。
この作品はベートーヴェンの偉大な遺産の一部であり、彼の音楽の中でも特に重要な位置を占めています。

「特に重要な位置を占めています」とは言っても、演奏される機会はあまりないと思う。
ミサ曲なので本来は教会で演奏されるべきなのだろうが、そういうことはあまりないだろうし、
コンサートホールでは交響曲が演奏される機会の方がずっと多い。名フィルのコンサートで聴くのも初めてだ。
どうも私たち日本人はキリスト教が苦手であり、宗教曲が苦手であり、他言語で長々と演奏される曲、
特にオペラが苦手であるため、欧米に比べるとさらに演奏される機会は少ないかもしれない。
でも宗教曲が苦手とは言っても、マタイ受難曲やモーツァルトのレクイエムのような
悲劇性がそれとわかるような曲は何故だか受け入れることができる。
この曲は実際にそうなのかは知らないが、延々と神を賛美している感じがする。
キリスト教的な精神に染まっていれば、それが良いと思えるものなのかもしれない。
「一部の批評家から理解されなかった」ということだが、私もずっとこの曲が理解できないでいる。
理解できていないまま放置するのは、なんだかベートーヴェンに申し訳ないような気がしているが、
もう二十年以上は理解が進んでいないような気がする。
ピアノソナタと弦楽四重奏曲と交響曲を中心にベートーヴェンの作品はたくさん聴いているが、どうもこの曲とは相性が悪い。
もっと若い頃であれば、良いと思えるまで聴き続けたかもしれないが、
今は好きなものだけに時間を使いたいという気持ちが強い。自由に使える時間は無尽蔵にある訳ではない。
今度、生まれて来た時には、この曲をきちんと理解しますということで許してもらいたい。
そういうことなので来世は欧米人ということで神様よろしくお願いいたします。

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