伊豆
★わさび田の田毎に春水こぼれ落つ 正子
透明な空気、清冽な水に育つという山葵。田毎にさらさらと流れる春の水がゆたかにわさび田をうるおし、あふれるほどにこぼれ落ちる水の音も聞こえてくるようです。(小川和子)
○今日の俳句
切りてなお椿一枝にあるちから/小川和子
椿の枝を一枝切る。もちろん花をつけてである。切り取った枝であるのに、却って椿の花が生き生きとしてくる。「枝のちから」がそうさせる。(高橋正子)
○李(すもも)の花
★珠の瀬の見ゆれば光り李咲く/山口青邨
★雲裏の日のまぶしさよ花すもも/木下夕爾
すももの花は、桃の花より咲くのが遅い。中国原産の落葉小喬木で、高さ3メートル余。白色楕円形の五弁花。枝葉ともに桃に似ているが、花は形が小さく数が非常に多い。仲春から晩春に欠けてる通常葉より先に咲く。すももの花をピンク色と思われる方もいるが、小さい白い五弁花が咲き集まれば、うすみどりにさえ見え、ややさびしげな表情がある。散り際のすももに風が吹くとちいさな花が道や畑に白く散り敷く。
果実のすももは大きく分けて、中国原産の「日本すもも(プラム)」と、ヨーロッパコーカサス原産の「西洋すもも(プルーン)」の2つに分類され、それぞれ色や味が異なる。すももは英語で「プラム」、フランス語で「プルーン」という。甘酸っぱくてジューシーな果実で初夏から夏に収穫される。
★花すもも散るや夜道の片側に/高橋正子
○第1回花わさび句会
一昨日(14日)に、湯ヶ島の安藤智久さんと婚約者の鮎川亜紀子さんが来宅。第1回花わさび句会(安藤智久世話人)を開いた。
★スイートピー活け婚約の君ら待つ/信之
★春風吹くかもてなしのケーキの匂い/信之
★映写機の音からからと春の宵/智久
★ころころと祝いの席の春苺/智久
★田の光りなずなはこべの花にあり/正子
★花束のように手渡され花わさび/正子
智久さんからは、丹精の大きなわさびや、今がシーズンの花わさびなどをいただいた。花わさびはテーブルに活けている間にもあたたかいせいか、花が開く。蕾のときがおいしいということで、帰られたあとさっそく三杯酢につけた。野趣味があって一品である。花わさびを束ねているテープにレシピが書いてあったのでそれを参考につくる。砂糖はほんの少し控えたがあとはレシピどおり。
◇生活する花たち「河津桜」(伊豆河津2011)
★わさび田の田毎に春水こぼれ落つ 正子
透明な空気、清冽な水に育つという山葵。田毎にさらさらと流れる春の水がゆたかにわさび田をうるおし、あふれるほどにこぼれ落ちる水の音も聞こえてくるようです。(小川和子)
○今日の俳句
切りてなお椿一枝にあるちから/小川和子
椿の枝を一枝切る。もちろん花をつけてである。切り取った枝であるのに、却って椿の花が生き生きとしてくる。「枝のちから」がそうさせる。(高橋正子)
○李(すもも)の花
★珠の瀬の見ゆれば光り李咲く/山口青邨
★雲裏の日のまぶしさよ花すもも/木下夕爾
すももの花は、桃の花より咲くのが遅い。中国原産の落葉小喬木で、高さ3メートル余。白色楕円形の五弁花。枝葉ともに桃に似ているが、花は形が小さく数が非常に多い。仲春から晩春に欠けてる通常葉より先に咲く。すももの花をピンク色と思われる方もいるが、小さい白い五弁花が咲き集まれば、うすみどりにさえ見え、ややさびしげな表情がある。散り際のすももに風が吹くとちいさな花が道や畑に白く散り敷く。
果実のすももは大きく分けて、中国原産の「日本すもも(プラム)」と、ヨーロッパコーカサス原産の「西洋すもも(プルーン)」の2つに分類され、それぞれ色や味が異なる。すももは英語で「プラム」、フランス語で「プルーン」という。甘酸っぱくてジューシーな果実で初夏から夏に収穫される。
★花すもも散るや夜道の片側に/高橋正子
○第1回花わさび句会
一昨日(14日)に、湯ヶ島の安藤智久さんと婚約者の鮎川亜紀子さんが来宅。第1回花わさび句会(安藤智久世話人)を開いた。
★スイートピー活け婚約の君ら待つ/信之
★春風吹くかもてなしのケーキの匂い/信之
★映写機の音からからと春の宵/智久
★ころころと祝いの席の春苺/智久
★田の光りなずなはこべの花にあり/正子
★花束のように手渡され花わさび/正子
智久さんからは、丹精の大きなわさびや、今がシーズンの花わさびなどをいただいた。花わさびはテーブルに活けている間にもあたたかいせいか、花が開く。蕾のときがおいしいということで、帰られたあとさっそく三杯酢につけた。野趣味があって一品である。花わさびを束ねているテープにレシピが書いてあったのでそれを参考につくる。砂糖はほんの少し控えたがあとはレシピどおり。
◇生活する花たち「河津桜」(伊豆河津2011)