俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月31日(土)

2012-03-31 11:06:43 | Weblog
★ヒヤシンスの香り水より立つごとし  正子
ヒヤシンスの水栽培をされているのでしょう。ガラスの器からの花の香が、水より漂っていい香りを放っています。(祝恵子)

○今日の俳句
春鳥の飛び去り棒の揺れるのみ/祝恵子
たとえば、畑に突っ立っている棒に、鳥が飛んで来て止まり、辺りを見たり、鳴いたりして、飛び去る。飛び去るときのはずみで棒が揺れる。春になると特に小さな生き物がいきいきと動き始める。春らしい景色。(高橋正子)

○たんぽぽ
★たんぽぽや日はいつまでも大空に/中村汀女
★蒲公英の絮とぶ下を千早川/杉山岳陽

たんぽぽは、すみれと並んで、春の野の花の代表かもしれない。キク科の多年草。菊と同じような花の付き方をする。西洋たんぽぽに押され気味らしいが、、関東のたんぽぽ、関西たんぽぽ、白花たんぽぽなとど、何も調べないでもいろいろあることと知っている人は多い。植物学的ではなく、「たんぽぽ」をどう発音するかだが、おそらく関東の人は、「たん」にアクセントを置いて発音されるだろう。私は中国地方で育ったから、「たん」は平板に発音して「ぽぽ」で少し上げて「ぽぽ」のところは同じ強さで発音する。「たん」を強くいう標準語は、どうも言いにくい。ただそれまでのことだが。おとといも横浜市内の緑道や里山公園ですみれを見つけたが、たんぽぽが咲き揃えば、いよいよ桜も数日内には加わってくるだろうと、楽しみだ。

★たんぽぽの野の平らかに空の下/高橋正子

◇生活する花たち「カタクリの花・キクザキイチゲ・満作」(横浜四季の森公園)

コメント (1)
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