俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月22日(木)/放送記念日

2012-03-22 07:05:07 | Weblog
★水菜洗う長い時間を水流し  正子
関東では、京菜と呼ばれ、若い葉はやわらかく、おひたしにしたり、サラダや煮物にもする水菜を暖かくなった春の水で綺麗に洗っている作者。春の訪れを実感して素晴らしい御句です。有難う御座いました。(小口泰與)

○今日の俳句
楤の芽や水ほとばしる湯檜曾川/小口泰與
湯檜曾川は、利根川の支流。「湯檜曾川」という名が楤の芽の芽吹くところをよく思わせてくれる。清冽な句である。、(高橋正子)

○チューリップ
★チューリップ喜びだけを持っている/細見綾子

 チューリップはユリ科チューリップ属の植物。球根ができ、形態は有皮鱗茎。和名は鬱金香(うこんこう、うっこんこう)、中近東ではラーレと呼ばれる。原産地はトルコのアナトリア地方とされ、トルコ国内の宮殿(トプカプ宮殿等)やモスク(ブルーモスク等)に貼られたタイルに描かれている。生産地ではオランダが非常に有名で、各国へ輸出されている。トルコからオランダにチューリップが伝わったのは16世紀頃。日本のホームセンターや園芸品店で販売されている球根は、ほとんどがオランダからの輸入である。
 チューリップは、多様な園芸品種が存在する。外観は、花弁が先端が丸いもの・尖ったもの・フリル状のものある。咲き方は一重から八重。一つの球根から複数の花がつくもの。すぼまった状態で開花するものや花弁が外側へ反り返り全開して開花するものなど。花色も青以外の赤・黄・オレンジ・白・緑・紫などの単色や複数の色のものなど、数百品種のチューリップが存在する。青バラと同様に多くの育種家によって青いチューリップの開発が進められているが、花弁全体が青い品種は発表されていない。 チューリップの花を上から覗くと、花弁の根元に青い部分が存在する。その部分には青い色素がみられ、その青い部分を増やすことで青いチューリップを作る研究がされている。

★学び舎にチャイムの鳴りてチューリップ/高橋正子

◇生活する花たち「福寿草・雲間草・満作」(横浜四季の森公園)

コメント (1)
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