俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月13日(火)

2012-03-13 04:37:45 | Weblog
★春砂をゆきし足跡は浅し   正子
砂浜を歩みながら残る足跡の浅さに、春の浜辺の柔らかな明るさが漂います。打寄せる波音の静けさも感じられる、心惹かれる穏やかな浜辺の情景です。 (藤田洋子)

○今日の俳句
三月の風に乾きしものたたむ/藤田洋子
春三月の風に心地よく乾いたものに清潔さと、「たたむ」という日本人の慎ましい行為がある。(高橋正子)

○所得税確定申告
国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」で、確定申告の申告書を作り、念のため、速達で郵送した。ポップアップのブロックを無効にしなければならなかったので、取りかかりに手間取った。昨年まではこのようなことはなかったのだが。
http://www.nta.go.jp/

○ヒヤシンス
★一筋の縄引きありてヒヤシンス/高浜虚子
★敷く雪の中に春置くヒヤシンス/水原秋桜子
★室蘭や雪ふる窓のヒヤシンス/渡辺白泉
★一月の紫の濃きヒヤシンス/高橋信之

 ヒヤシンス(風信子、飛信子、学名:Hyacinthus orientalis)はユリ科(APG植物分類体系ではヒヤシンス科)の球根性多年草。耐寒性秋植え球根として扱われ、鉢植えや水栽培などで観賞され、春先に香りのよい花を咲かせる。
地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近の原産。オスマン帝国で栽培され園芸化された。16世紀前半にはヨーロッパにもたらされ、イタリアで栽培されていた。16世紀末にはイギリスに伝来し、18世紀から19世紀にかけて盛んに育種が行なわれ、数百の品種が作られた。日本には1863年に渡来。しかしイギリス系のヒヤシンスは20世紀初頭に衰退し、現在は品種もほとんど残っていない。これとは別に、現在普通に栽培されるのは地中海北東部原産のダッチヒヤシンスで、18世紀から主にオランダで改良され2,000以上の栽培品種が作出された。これは1本の茎に青、紅、白、淡黄色などの花を多数つける。
 ヒアシンスの名は、ギリシャ神話の美青年ヒュアキントスに由来する。同性愛者であった彼は、愛する医学の神アポロンと一緒に円盤投げに興じていた(古代ギリシャでは同性愛は普通に行われ、むしろ美徳とされていた)。しかしその楽しそうな様子を見ていた西風の神ゼピュロス(彼もヒュアキントスを愛していた)は、やきもちを焼いて、意地悪な風を起こした。その風によってアポロンが投げた円盤の軌道が変わり、ヒュアキントスの額を直撃してしまった。アポロンは医学の神の力をもって懸命に治療するが、その甲斐なくヒュアキントスは大量の血を流して死んでしまった。ヒアシンスはこの時に流れた大量の血から生まれたとされる。このエピソードから花言葉は「悲しみを超えた愛」となっている。(インターネット百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」より)

 わが家では、年末水栽培のヒヤシンスを買い、早も咲いていたのだが、花の匂いを楽しんだ。水栽培で子どもたちでも楽しめる。寒いときの花の香りは、つうん一筋通った香りだ。水仙、沈丁花、ヒアシンスなど。

★ヒヤシンスの香り水より立つごとし/高橋正子

◇生活する花たち「木瓜・沈丁花・紅梅」(横浜日吉本町)

コメント (1)
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