俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月7日(水)

2012-03-07 05:19:05 | Weblog
★春の雪解けし水田に水光る   正子
雪に覆われていた水田は広がる雪原の一部でありました。漸く春となり雪解けが始まると、水田が現れて陽光が水を光らせます。土が見え水が流れる風景は、北国に住む方々には春からの活動の始まり、気持ちも体も力と喜びが満ちる時でもあると感じました。(津本けい)

○今日の俳句
たんぽぽの野に散らばれる低さかな/津本けい
「低さかな」は、言えそうでなかなか言えない。野に咲くたんぽぽは、まだ風も冷たいせいか、丈が低く野にへばりつくように咲いている。野に咲くたんぽぽの景色を平易な言葉でうまく表現した。(高橋正子)

○ネットテレビのインタビユーとビデオ撮影
午前、俳句総合誌「月刊俳句界」編集顧問の大井恒行さんとネットテレビ事業部の石橋尚彦さん来宅。「俳句におけるインターネット活用術(仮タイトル)」の取材と撮影である。軽い昼食を済ませ、お帰りになった。
取材の大筋は、以下のアドレスに書かれたもので、「花冠」次号(5月号)の原稿でもある。
http://kakan.info/km/2012/05/10.doc

ビデオ撮影は予定通り1時間で終了。大井さんは終始にこやかで、ときどきご自分のカメラで写真を撮られる。石橋さんは手際よくカメラとインタビューの両方をこなされた。今日の予定が終わったので、玄関に飾ってあった篠原梵の「早春の椿の葉がみな銀になる」をお見せしたら、これは句集に入ってない句かもしれないなどおっしゃって、カメラに収められた。「みな銀になる」が梵らしいと言われた。私もそうだと思う。これは、失敗か成功かわからないけれど、インタビューも撮影も終わったと思って、予定になかったユネスコのウェブサイトの詩のディレクトリーに日本で唯一採り上げられたこと、富士山頂で俳句リーディングをしたこと、NATOのクロアチア空爆のときは、新聞報道される前に現地から英語で空爆の俳句が届いたこと、それにネットで使う言葉はどうするか熱心に研究したことなどを余談で話した。ところが、カメラが回っていたのです。どうしましょうです。石橋さんよろしく!

わが家にはどきときテレビカメラが入る。NHK、民放とも。時流にのって今日のネットテレビ。我が家ではないが、お寺で花祭り子ども句会をしたときは、NHKの全国放送にもなった。照明の熱で火災報知機が鳴って、管理人さんに事情をいってとめてもらったこともあった。国連主導で「世界詩の日」の3月21日に全世界300箇所近く(日本では松山と東京2箇所)で朗読会をしたときは、愛媛大学の工学部の学生がネットでストリーミング(動画)を流してくれたが、まさか、今日ネットテレビに出演するとは思わなかった。

▼マスメディアに紹介された、俳句雑誌「花冠」の29年の歩み:
http://kakan.info/index2.htm


◇生活する花たち「椿・梅の落花・モモザ」(横浜日吉本町)

コメント (1)
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