釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

11月1日 完敗だね…

2017年11月01日 | 日記


久し振りに、朝日に向かって船を走らせた。

「沖は、波が残っているかも」

そんな気持ちを持っていたが、大島の沖合に出てみると、波は無く釣り日和に感じる。

まずは、何カ所かのポイントを回ってベイト探し。

特別大きなベイトの固まりは、見つからない。

海底から、浮き上がったベイトが出てきたところで竿を出す。

当初の潮行きは、沖に払い出す下り潮だったが、ゆっくりと北に向かって流れる上り潮が入り始めた。

「良い感じに上りに変わってきたよ」

親戚の信司に、潮が変わってきたことを伝える。

「アタリが来ないですね」

こんな話をしていたとき、信司に強烈なアタリが来た。

竿が海面に突き刺さるぐらいに曲がっている。



重量感満載で、海底めがけて獲物が突っ込んでいる。

「止まらん、止まれ!」

船底にラインが入っていく。

ラインが船底に当たらないように気をつけて、体制を整える。

それでも走りを止めない獲物が、瀬の回りを走っているようだ。

急に走りが止まった。

「瀬に入ったみたいです」

万事休す、なかなか出てこないが、獲物の動きは感じている。

ラインを張っていたが、やがて瀬にアタリラインが切られた。

その重々しい走りは、呆気にとられるばかり。

そのポイントでは、それ以降アタリが出ない。

「場所を変えよう」

次のポイントにはいると、型の良いウッカリカサゴが来た。



食味の良い、アカヤガラも来た。



しかし、巧くいかない時は、こんな物かもしれない。

青物と思われる強烈なアタリが、信司と一緒に竿を出していた私にも来た。

ドラッグが鳴り、ラインがどんどん引き出される。

それでも、どうにか走りを止め「よっしゃ、今から!」と、気合いが入った時…

「バチッ!」音がしたように感じた。

ジグの結びの処が切れていた。

「14号じゃ細かったか…」

今度は、信司にアタリが来た。

これも、竿が強烈に曲がる強いアタリだ。

しかし、1~2度のやり取りの後、急に竿先から獲物の気配が消えた。

巻き上げてみると「針がない…」

スプリットリングから針が抜けた?

兎に角、針が無くなっている。

大物と思われるアタリを逃がしてばかり…。

「信司、今日は完敗やね」

「相手が強すぎましたね」



信司がジグから、鯛ラバに持ち替えていた仕掛けに、真ハタが来た。

「真ハタは良いね」

と、嬉しいのだが、逃げた獲物は大きかった。

「今日は帰ろう。又、こん次にリベンジしよう」

どこか、言葉に力が入らなかった。

帰港途中に沖からの青い潮と、潟よりの濁りの入った黄緑色の潮が、潮目になって綺麗に色分けしていた。



「この潮目はダメやろうか」

信司も私も同じ事を思っていたが、そのまま帰港した。