かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2019.1.7 日本の社会民主主義の素描

2019-01-07 23:14:21 | 日記
東京神保町の古本屋街散策中に見つけた清水慎三氏の「日本の社会民主主義」。1961年に岩波新書として発刊された。1961年と言えば労働運動においては三井三池闘争の敗北、反安保闘争を経て日本のいわゆる革新運動が、どのような展望を持って運動展開をしていくのか問われていた時期でした。

冷戦が激化する時代背景の中で社会主義ではなく日本で社会民主主義を掲げての清水氏の思いが滲み出ているような気がします。当時、総評の顧問をしていた清水氏は社会党員でもあったという。日本の社会党は最後まで社会民主主義政党に変わることができずに社会党の歴史を閉じた。

日本の社会民主主義の原点は平和と民主主義そして憲法9条にあったと私は考えています。自衛隊と日米安保が日本の平和と民主主義勢力の抵抗を押しのけて肥大化しました。肥大化した自衛隊や日米安保と憲法9条の折り合いつけて政権を担う政党に社会党を脱皮させることができなかった平和と民主主義勢力の無念を今更ながら感じるのです。

日本の社会民主主義とは何か?その歴史を素描しつつ清水慎三氏の日本の社会民主主義にかけた思いをたどってみたいです。2019年以降の日本の社会民主主義は現実を超えて新しい次元にたどり着けるのではないかという期待があります。立憲民主党を支える思想はは間違いなく社会民主主義であり社会民主主義であるべきです。