かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2014.3.1 ここで踏ん張ること!!

2014-03-01 03:35:17 | インポート
「迷った時には左に行け」と昔、左翼のおじさまに言われたことがあった。

自分の思想的立ち位置は、マルクスやレーニンを学んできた方々とは根本的に違うので、「迷った時には、左に行け」という発想がなかった。

しかし、現在の安倍政権の超保守化と右傾化を見るにつけ、今ここで、これ以上の右傾化の流れは、絶対に止めなければならないと深く感じる日々である。

改憲、集団的自衛権の容認、武器輸出三原則の大緩和、特定秘密保護法の成立、原発の再稼働などの、日本社会の土台を揺るがす政治課題が次々と突き出されている。

ここで踏ん張り、平和国家日本をまさに保守していくことが大人であり、政治家でもある私の責務である。その思想的基盤を固めていくための、私の今月の本棚の本を紹介します。

     
「リベラル再生の基軸」寺島実郎 著 発行 岩波書店

日本のリベラル派知識人の第1人者である寺島実郎さんである。民主党政権崩壊後にさらに加速する日本リベラル派の後退に次ぐ後退に対して、リベラル再生のための未来ビジョンを提示する。

     
「格差の戦後史-階級社会の履歴書-」橋本健二 著 発行 河出ブックス

3.11震災後をふまえて増補新版化された本書は、1980年代から日本のいわゆる中流階級層が崩れ始め、格差拡大が始まっていたことを論証しつつ、現在の日本社会の「階級構造」を、あぶり出している。

「階級」という言葉は死語になりつつあったが、格差の拡大が構造的に深化する中で「階級構造」を作りだし、現在版の「階級」という言葉を新たに復権させたのが本書。

80年代に私が係わった小さな市民運動団体のニュースに、当時東大生だった橋本さんが投稿した文章は、代表で歴史家の東京経済大教授であった色川大吉さんが唯一評価した文だったと記憶している。30年以上橋本さんに会っていないが、一度じっくりお話を聞いてみたい。

         
「極私的60年代追憶-精神のリレーのために-」太田昌国 著 発行 インパクト出版会

著者は、1943年生まれの70才。民族問題研究、編集者と自らを規定している。1960年代の日韓闘争、全共闘世代。昨年7月の朝日新聞で「自己批判できない左翼の敗北」という表題でインタビューを受けていた。

60年代から「漆黒の時代」である現在を照射し、「自己批判できない左翼の敗北」を乗り越えようとした著作である。副題に「精神のリレーのために」とある。精神のリレーは、作家の埴谷雄高の言葉。

私の中で「左翼」とは何かと明確にすることはできない。しかし、学生時代に小さな市民運動に参加する中で「左翼」の周辺にいた者として、太田氏のいう「精神のリレー」の後の方から歩いていきたい。

昨日は県議会リベラル群馬会議、イベント、勉強会。