かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2013.4.30 山口二郎北大教授の助言

2013-04-30 00:09:24 | インポート
北海道大学教授の山口二郎さんの東京新聞4月21日のコラム全文を掲載します。いつもながら、全くもってその通りである。

5月9日に民主党全国自治体議員会議研修でも山口二郎さんは講演してくれるという。私も出席するので講演が楽しみです。

以下全文

本年度予算が衆議院を通過し、連休も近づく中で、政治の世界は参議院選挙に向けて動いている。17日には安倍政権誕生後、初めての党首討論が行われたが、安倍晋三首相には余裕さえ感じられた。まともな野党が存在しない状況では、安倍自民党にとっての大敵は、自らの傲慢であろう。

これに対して、民主党にとっての最大の敵は、残念ながらまだ自民党ではない。自分たちの狼狽を乗り越えなければ、自民党を相手に戦う段階まで行けない。海江田万里代表が党首討論で一太刀浴びせたいと功を焦るのは分かるが、時宜を捉えることが必要である。

「ええじゃないか」の合唱のなかでは、警世の予言は無視されるに決まっている。ここで狼狽していては、ますます人々の信用を失うだけである。

自民党に対抗したい野党は、即効薬がないという現状認識からすべてを始めるしかない。アベノミクスが破綻した時にどのような手を打つか、自民党が憲法改正という本性をむき出しにした時にどう対抗するか。この2点だけを考えて、戦略を練る時である。

アベノミクスは根拠のない楽観である。これに対して野党は根拠のある楽観を持つ必要がある。歴史を顧みれば、絶好調の為政者が過信ゆえに自滅する事例は山ほどある。泰然と逆境を凌ぐ政治家が必要である。

昨日は東京で子どもたちと久々の映画会。