かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2010.3.1 貧者の領域、「格差」の戦後史   -間奏の世代から-

2010-03-01 02:33:54 | インポート
      

河出ブックスからの2冊、労作である。

『貧者の領域-誰が排除されているのか』 西澤晃彦 著
『「格差」の戦後史-階級社会 日本の履歴書』 橋本健二 著

西澤氏は1963年生、橋本氏は1959年生で私とほぼ同世代の論客である。

我々の世代は、安保、全共闘が終焉し、大学は熱き所からクールな所へとなってしまった世代である。

わたし的に言わせてもらえば、1960年~1965年前後に生まれた我々世代を「間奏の世代」と勝手に名付けた。

1960年から70年そして80年代へ我々世代は、中卒、高卒、大卒であれ社会にでれば就職はなんとかできるという感覚を共有していた世代であった。そして90年にはバブル経済そしてバブルの破裂へ。

我々世代は、熱く生きることはなかったが、戦後日本の豊かさを最も享受した世代である。

その意味で1億総中流という言説の主流の中の主流派である間奏の世代の中から、1億総中流が幻想であったことを論証し、暴きだした論者が出現したことは、私にとっては光である。

格差と貧困との「闘争」。「闘争」こそが格差と貧困のない「社会」を招き寄せると確信させる労作である。
       
昨日は吉井東地区県政報告会。上奥平産廃問題で高崎で会議。3月がもう始まってしまいました。早すぎる1ヶ月。