20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

世界に一つだけの花

2011年04月10日 | Weblog
          

 道を通りかかるたび、白い花が目を惹きます。
 雪柳のように柳にはなっていないし、小手毬のように毬にもなっていない。
 なんの花かわかりません。

 さくらの季節。
 この白い花の清らかさと素朴さを、さくらの、清楚でありながらどこか妖艶さを秘めたうつくしさと比較しながら、それでも好感をいだきながら眺めています。
 そんなことを考えていたら、槇原敬之の「世界に一つだけの花」がとても名曲に思えてきました。
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山笑う

2011年04月09日 | Weblog
            

 こんなにあたたかくなってくると、浮かぶのがこの季語。
「山笑う」

 山また山に囲まれた盆地である秩父生まれの私にとって、山は子どもの頃からの原風景です。
 いまは空気の澄んだ日に、高層階の我が家から、遙か遠く秩父連山の蒼い山並みが見えるだけですが。

 逆に体の縮こまってしまう、寒い冬の季語は「山眠る」
 眠っていた季節が目をさまし、笑う。それが春の季語「山笑う」です。
 山が眠ったり、笑ったり・・・。
 なんて日本語はユーモラスで、豊かなのでしょう。
 あたたくなり、木の芽も動物たちも人間も、みんなうれしくて、くすくすと笑ってしまいたくなるこの季節。

 でも、今年は被災地の皆さんの上におとずれている春を想います。
 避難所で、あるいは知らない土地で、笑えるような春をみんなが迎えられるようになるのは、いったいいつのことでしょう。
(写真は、山のサイトからお借りしました)
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さくら2

2011年04月08日 | Weblog
           

 夕べは大きな余震で目が覚めました。
 玄関の大きな額が落ちました。損傷はしておりませんが。
 東北の皆さま、だいじょうぶでしたでしょうか?
 
 さて、今日もさくらの話です。
 さくらは、一日では語れません。
 今日は水辺にたたずむ、さくらのうつくしさを・・・。

 俳句の季語に「花筏」(はないかだ)というのがあります。
 散り落ちた花びらが、まるで筏のように、流れていく様を「花筏」といいます。
          
  
 もう数日してすっかり散り落ちてしまうと、水辺のあちこちに花筏が漂っています。
 そんな花筏を見つけました。
 水に映った満開のさくらと、散り落ちた花筏。
 その、うつくしいコラボレーションを。

 こんな風景を楽しめるのも、あと何日でしょうか・・・。
 明日あたりには、花散らしの雨がふりそうです。
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さくら1

2011年04月07日 | Weblog
             

 昨日のお天気で、さくらがすっかり満開に。
 さくらは数多の歌にも歌われているように、儚さゆえのうつくしさがあります。
 刹那に散りゆく・・・という歌詞もありましたが、満開かと思いきや、すでに散り始めています。
 うららかな日差しのもと、何枚かの写真を撮ってきました。
            

 こんなご時世ですので、夜桜見物のどんちゃん騒ぎは自粛ムードですが、夜桜の妖しげなうつくしさは、なんともいえません。
 妖艶な世界に引きずり込まれてしまいそうな魔力を秘めています。
            
 
 けれど夜桜には、もうひとつ、こんなうつくしい言葉が・・・。
「花明かり」
 今年はせいぜい夜道をウォーキングしながら満開のさくらを見上げ、花明かりを楽しむなんていうのも、粋かも知れません。
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「春への憧れ」ケッフェル596番(モーツァルト)

2011年04月06日 | Weblog
            

「早春賦」というなつかしい歌があります。
 春は名のみの風の寒さや・・・・。
 今ごろの季節になると、つい口をついてでる歌詞と、おなじみの曲。

 この「早春賦」と、モーツァルトのK596番「春への憧れ」
 似ているといえば、限りなく似ている曲想です。
 けれどモーツァルトの曲の方は、トリルが効いています。
 それが「早春賦」にはありません。いかにも唱歌然としています。
 こんな小さな違いから、それぞれが別々の名曲であることを、私たちに知らしめてくれています。

 写真は、5月になるとツツジが満開になるマンションのお庭スポットです。
 いまは、まだその緑から、春の息吹きを感じとることができるだけです。

 ソメイヨシノも蕾を開き始めました。
 今年の春は、のんびり忍び足です。
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お引っ越し

2011年04月05日 | Weblog
             
          

 3月に息子の家族が、東京へお引っ越してきました。
 4月1日、息子が母校の大学に准教授として着任したからです。

 研究者というのは、ほんとうにたいへんです。
 結婚して数年のあいだに、日本学術振興会海外特別研究員としてソルボンヌ大学に赴任するためパリにお引っ越ししたり、広島の大学に赴任するためいったん戻った東京から広島にお引っ越ししたり・・・。
 これでやっと東京に落ちつけるのではないかと、親としては安堵いたしております。

 それにしても、息子の家のお引っ越しときたら、たいへんです。
 1歳3ヶ月の☆ちゃんがいるなかでのお引っ越しに加え、チワワのわんちゃんや、大きな亀。たくさんの熱帯魚。
 さまざまな生き物が、家族といつも一緒なんですから。
 まさに民族大移動って感じです。
 
 けれどありがたいことに、息子の奥さんのお父さまが、東京からお手伝いにいってくださり、車をフェリーで竹芝桟橋まで運び、その後東京の新居まで運んで下さいました。
 そのおかげで、息子の家族は新幹線で帰ってくることができました。
 1歳3ヶ月の☆ちゃんがいるので、車での移動はたいへんなのではと心配しておりましたので、ほんとうに助かりました。
 
 息子夫婦にとっては、ばたばたと慌ただしかった3月も終わり、新しい生活に緊張いっぱいの春かもしれません。
(写真は、息子のホームページから拝借したゴシック建築)
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被災地への送付先変更

2011年04月04日 | Weblog
             

 がらんとしていた仕事部屋に、書棚が届きました。
 なんの変哲もない平凡な書棚ですが、頑丈そうです。

 下の写真は地震であっけなくバラバラに倒壊した以前の書棚。記念にUPしておきます。
             
 
 昨日は夫に手伝ってもらい、夫の書斎に避難していた本をすべてこちらへ移動。
 やっと、仕事部屋が復活しました。

 文学賞の本読みも、あと数冊でひと区切り。
 やっと出口が見えてきました。
 作品の書き方ってどんなだったかしらと、そんなことを忘れてしまったくらい、ずっと原稿を放ったままです。
 いろいろが終わったら、自分の原稿のネジを巻き直さなければ・・・。
 せっかく仕事部屋の体裁が整ったのですから。

 書棚の整理をしながら、遅ればせながら被災地に本をお送りしました。
 自分の本もふくめ、児童書が中心で、段ボール三箱。
 なお、ひこ田中さんからの情報によりますと、送付先が変更したようです。
 どうぞお間違いなきよう、お願いいたします。

仙台
名称 仙台演劇工房 10-BOX(テンボックス)内
こどもとあゆむネットワーク(あゆむネット)
住所 984-0015 宮城県仙台市若林区卸町(おろしまち)2-12-9
問合せ先 022-273-3788(横田や)
ルール http://www.h6.dion.ne.jp/~sugiyama/index.html
参加方法・ルールがきちんと書かれています。
※連絡をする必要はありません。

岩手
名称 盛岡市中央公民館「絵本プロジェクト」
住所 020-0013 岩手県盛岡市愛宕町(あたごまち)14-1
問合せ先 019-654-5366 (送付の際のルールは上記と同じ、送付確認をする必要はありません。)
カンパ
(4月上旬から) みずほ銀行盛岡支店 「3・11絵本プロジェクトいわて」 普通1188014
ゆうちょ銀行 「3・11絵本プロジェクトいわて」 02210-4-133692

 いずれも、絵本何冊、児童書何冊。送った人の名前と住所、メールアドレス、電話を書いた紙を、上にのせてください。
 作家の方は、ご自身の本には被災地の子どもたちへメッセージを書いてください!
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日本橋散策2

2011年04月03日 | Weblog
 昨日に続き、日本橋界隈ぶらり歩きです。

 三越本店裏には、旧日銀がふるい建物を残しています。
 
 
 その前は三井のビル。
 柱がおしゃれです。
 ノートルダム大聖堂のガーゴイルみたいに見えますが、なにかの模様です。
 
 
 
 その横には、五つ☆ホテルのマンダリンオリエンタル。
 入ったことはありますが、あくまでも物見遊山。
 お食事をしたことはありません。
 いつか、なにかのセレモニーのときにでも・・・。
 

 お散歩の終着点は、コレド室町にはいっている本屋さん。
 こだわりの本だけをおいている、私の大好きな本屋さんです。
 
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日本橋散策1

2011年04月02日 | Weblog
「テレビを消して街に出よう。」
 しばらく前の新聞のコラムで読んだ文章の一節です。
 
 そんなわけで、今日と明日は日本橋界隈の建物などのご紹介を・・・。
 このあたりは、古いものと新しいものが混在していて、春の日にちょっと歩くのにおもしろいところです。
 夫とときどき、歩いています。

 
 上の写真はご存知、お江戸日本橋。その上を走る高速道路に、風情もヘチマもありません。
 日本橋商店街では、道ばたのいたるところにパンジーを植えたり、大地震で元気をなくしている人たちに笑顔をむけさせてくれています。
 

 下の写真はご存知、「うさぎや」さん。
 もっちりした、どら焼きのおいしさで、東京では一二を争うお店です。
 

 さらにその下は、コレド日本橋。
 ここに入っている韓国料理のお店はとってもおいしいです。(特にチヂミがおいしい)
 上階には外資系企業が入っていて、平日は「キレーなお姉さん」たちが闊歩しています。
 

 明日はもうちょっと三越本店の近くをご案内します。
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チョウチョ

2011年04月01日 | Weblog
            

「これはね、モンキチョウっていうのよ」
 昆虫絵本を見ながら、そういうと
「違うよ、これはチョウチョ、っていうんだよ」
 と、2歳半の○くん。
「そう、たしかにチョウチョね。でもお名前があるの。そのお名前がモンキチョウ」
「モンキチョウ?」
 菜の花の写真を見ていたら、菜の花がまるでモンキチョウが蜜を吸っている姿のようにみたいに見えてきて、○くんとのそんな会話が、ふと蘇りました。

『昆虫 ちいさななかまたち』(得田之久 ぶん・え 福音館書店)すてきな絵本です。

 今日から4月。
 今日は午後から、3月に予定していた児文協の運営委員会が行われます。
 4月には3月の分と、2回運営委員会があります。
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