20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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「帰幽碑」

2023年03月26日 | Weblog
           

秋の長雨とは言いますが、この一週間、寒暖差もまた激しいし、春の雨が多いです。
雨だと、お出かけする気にもあまりなりません。
そうすると、スマートウオッチの歩数が少ない。

そういえば、一昨晩、雨の中、秩父のどこかのお寺の、素晴らしい古木の夜桜中継をしていたなと思い出しました。まったく知らないお寺でした。

それでふと、思い出したのが、先日blogで秩父の祖母の亡くなった年齢を68歳と書いたら、聡明で記憶力の優れた、従兄弟のKちゃんが
「ジュンコちゃん、71歳だよ」と、メールを。
懐かしい秩父の山々や、昔の古い「秩父駅」の写真などを添付で送ってくれました。

68歳だと思っていたら、71歳。
まだ若かったです。脳溢血で、朝トイレで倒れ、そのまま夕方、黄泉の人になりました。

そういえば、と、パソコンの写真をひっくり返してみました。

ありました、ありました。
秩父の実家は、秩父神社につながる神道です。
でも、秩父神社そばにある、少林寺というお寺にお墓は建立してあります。

明治時代の神仏分離令(1868年)によって、もともと秩父神社の境内にあった秩父札所の一つ「母巣山 蔵福寺(ぞうふくじ)」が廃寺となってしまったそうです。
その後、今の場所に少林寺が建立され、そこに、秩父神社の関係者も、お墓を建立したのです。

仏式のお墓は、お墓の横に「墓誌」と言って、亡くなった人たちの詳細を記す横に長い石があります。

神道のお墓は、それを「帰幽碑」と言います。
そこに、祖母が亡くなった年齢が「71歳」と記してありました。

この「帰幽碑」の、写真も、従兄弟のKちゃんが、わざわざ私の実家のお墓に行って写真を撮って、添付で送ってくれたものです。
「生まれた家の歴史くらい、ちゃんと保存しておけ」という彼らしい、彼の母(叔母)の生まれた家への熱い思いからです。

それを見ると、
祖母は71歳。
祖父は82歳。
父は85歳。
母は94歳でした。

実家の「帰幽碑」には、元禄時代(江戸中期)からの祖先の名前が彫ってあります。
代々続いた、古い家系です。
コメント
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