2009年5月13日のブログ記事一覧-マドレーヌの日々

ポップコーンを食べながら映画館で映画を観てきました。
スパイシーなカレー味のポップコーンです。
して、観た映画はアカデミー賞でも話題沸騰のインド映画「スラムドッグ＆ミリオネア」です。

いや～すごい映画でした。
インドのスラム街で育った少年ジャマールの成長記。
ジャマールが一つの大きな目的を持ってあのクイズ番組「クイズ＄ミリオネア」に出場するのです。
スラム育ちの彼、その彼がなんと全問正解！
どうして？どうして満足な教育を受けることのできなかった彼が数々のクイズに答えられたのか！
それには、想像を絶する彼の生い立ち、これまで歩んできた彼の人生があったのです。
クイズ一つひとつに、彼の生い立ちが深く悲しく、そして逞しく関わっていたのです。涙なくしては観られません。
インドの現状をまざまざと突きつけられ、目を背けたくなるシーンがいくつもありました。言葉を失いました。
ＰＧ１２もうなずけます。
しかしそれに上回るほどの感動と勇気を感じました。
スクリーンいっぱいに広がるインドの風景、圧倒させられました。
ジャマールはもちろん、ジャマールのお兄ちゃん、ジャマールの初恋の相手ラティカたちが
どんな状況にも屈せず、生き抜き、そして希望を失わない姿…。
自立して生きてゆくこととは？、
人を信じることってどういうこと？
辛い状態を目の当たりにして、そこからどれだけ歩を進められるのか、そんなことも考えさせられました。
ほんと、もう全編を通してハラハラドキドキしっぱなしなのですよ。
躍動感あふれるインドの音楽、それに合わせて場面、状況がクルクルと変わり、追いかけていくのにやっと、でした。

それにしても幼少期のジャマールのなんとかわいいこと！
すばしっこい足取り、くったくのない笑顔、抱きしめたくなるほどです。

ジャマールがラティカを思い続ける姿が胸に迫ります。
映画を観ながらも、ジャマールのお兄ちゃんのことがいつも気になっていました。
そうそう最後のダンスシーンも圧巻でしたねぇ。
思わず「マンマ・ミーア！」のダンスシーンを思い出してしまいましたねぇ。
かなり違いますが…。

それから、ラティカの身につけていた黄色が印象的でした。
幼少時代の黄色いワンピース、
そして成長してからの黄色いストール。
黄色は幸せを願う色、幸せを感じる色、私にはそんなイメージがあります。
ラティカに幸せになって欲しい、いろんな神様に願わずにはいられませんでした。

映画はハッピーエンドで終わったと思いたいものの、
あれこれ考えると、この二人は一緒に暮らせるようになるのか、お兄ちゃんは…、そういえばあの人はまだ生きてる！
映画館を出た後も、すっかり頭はインドに飛んでいる状態なのでした。