ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

我が家のクラインガルテン・ジャガイモの収穫

2015-07-04 22:41:47 | 日記
2015年6月30日(火)、種芋を植えてからちょうど101日目ですが、ジャガイモのアンデスレッドを収穫しました。水曜日以降は連日の雨模様との予報もあったので、畑の土が乾燥ぎみの間に収穫することに決めました。

およそ50株の全てを2時間ほどで掘り起こしました。出来栄えはほぼ満足できるレベルです(アマチュアとして)。芽欠きをしなかった株もあるのでやや小さめのイモが多くついているものもありました。


収量としては、約53kgだったので1株あたりで1kgチョットと言うところです。今年は株間50cm、畝間1mのやや広めの空間で栽培してみました(ちなみに前年は、株間40cm、畝間80cm)。風通しはかなりよかったと思います。と言うことで、農薬は前年同様に使用していません。


特に、茎が太く育っていたものには大きなイモがついていました。どのような要因がそうさせたのかは把握できていません。そして、収穫したイモは大きさで選別し、種芋も確保した次第です。


種芋よりも小さなイモは、オリーブオイルで炒めて早速いただきました。5月に収穫済みの自家製ニンニク片も加えて・・・ビールのツマミですね。美味しかったです。


ちなみに、この品種アンデスレッドは、外見は赤みを帯びていますが中身は黄色、火を通すとホクホクの食感です。逆に煮込んだりすると溶けてしまうほどです。個人的にはジャガバターやジャーマンポテト風にするか、オーブンで丸焼きして塩だけでいただくのもGOODです。もちろん、皮ごといただきます。

新ジャガをいただくと思い出すのがデンマークでの食事です。80日間(2012年)お世話になった農家での主食はジャガイモで、6月ごろには新ジャガが食卓に登場していましたが、特別な食品としての扱いでした。ジャガイモそのものは珍しくはないのですが、「新ジャガ」と言うことが特別であって、皆喜んでいただくのでした。また、総じてジャガイモの大きさは小さなものが多かったように思います。そして普通のジャガイモは皮ごと茹でて食べるときに皮をよけますが、新ジャガは皮ごと食べます。ソースが2~3種類、または、バターをつけて食べるのが普通でした。

これに比べると2013年のドイツでの農家(70日間)では、思いの他ジャガイモ料理は少なかった印象です。パスタや米飯が多かったのが意外でした。

また、ジャガイモのこととしては、19世紀(1845年ごろ)に発生したジャガイモの病気で、ヨーロッパ各地で大飢饉が発生したとも聞いています。まだ行ったことはありませんが、イギリスの西に位置するアイルランドでは、この飢饉をキッカケにして大陸(EU)や新大陸(北米)に相当数移民していったとも聞いています。

主食をはじめとする食糧自給率は高めておくべきとも思い起こされます。今の日本はカロリーベースで僅か40%です。ちなみに2~3年前の情報ですが、デンマークは300%、ドイツでは97%ぐらいになったと聞いています。

今の日本の政治(農業政策含む)はこのままでいい筈はありません。安保法制、エネルギー(原発問題)、労働問題(非正規)等々も含めて安倍内閣は多くの過ちを犯しています。延長国会で安保法制成立を目指していることなどもっての他です。安倍内閣の総辞職を求める行動が必要でしょう。


何故、新ジャガを収穫して美味しく食したあとに、このような思いに至ってしまうのか。政治が貧困であるためでしょうか、安倍内閣の退陣を求めます!