ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク: 平和国家レベルは世界2位(2015)

2015-07-16 18:35:20 | 日記
2015年6月22日、少し前のデンマークでの報道です。The Institute for Economics and Peaceと言う機関が発表したものですが、 the 2015 Global Peace Index (GPI)と言う名称で、平和国家の度合いを数値化してランクづけしています。

http://www.thelocal.dk/20150622/denmark-second-most-peaceful-nation-again

デンマークは前2年間に引き続き2位として評価されています。(世界162カ国)

1 Iceland 1.148
2 Denmark 1.150
3 Austria 1.198
4 New Zealand 1.221
5 Switzerland 1.275
6 Finland 1.277
7 Canada 1.287
8 Japan 1.322
9 Australia 1.329
10 Czech Republic 1.341
11 Portugal 1.344
12 Ireland 1.354
13 Sweden 1.360
14 Belgium 1.368
15 Slovenia 1.378
16 Germany 1.379
17 Norway 1.393
18 Bhutan 1.416
19 Poland 1.430
20 Netherlands 1.432
21 Spain 1.451
22 Hungary 1.463
23 Slovakia 1.478
24 Singapore 1.490
25 Mauritius 1.503
26 Romania 1.542
27 Croatia 1.550
28 Malaysia 1.561
29 Chile 1.563
30 Qatar 1.568

上記はGPIからの抜粋情報です。1位はアイスランド、そして、北欧であるその他のフィンランド(6位)、スウェーデン(13)、ノルウェー(17)も、20位以内にランクインしていると報道されています。

様々な面で北欧各国の評価は高い傾向にあるようですね。

ついで(?)に、その他の国も探してみましょう。 日本は8位に入っていますね。ドイツは16位、アイルランドは12位、ベルギーは14位、ポーランド19位、オランダ20位です。

UK(イギリス)は39位、USA(アメリカ)は94位、最下位の162位はシリアになっています。

評価指標は別として、一定の価値がある情報としてもよいのではないでしょうか。



さて、安倍政権は多くの国民が反対している安保法制について、本日(7月16日)、衆議院本会議を通過させました。審議に十分な「時間」を費やしたから審議は十分尽くした・・・とか言い切っていますが、質問に答えていない・説明できない状態では、何時間やっても無意味なことは誰にでもわかること。議員の数にのみ頼った全く不誠実な行動です。

前述の2015GPI(ランク)には、日本が8位にランクされていて平和国家としての位置づけとして世界からも評価されていると思われます。これは正に戦後の平和憲法の下で、極力、各国とも均等距離外交等に努めてきた結果ではないでしょうか。しかし、解釈改憲で強引に集団的自衛権を認めようとする安倍の試みは、平和国家ランクを下げることになるでしょう。

USAやUKを含む先進各国の重要な役割を認めないわけではありません。しかし、ドイツのメルケル首相も時に精力的に外交手腕を発揮しているように、日本は94位のUSAに「追従」するのではなく、もっと真の平和外交交渉力で世界平和にも貢献できる姿を目指したいものです。

ものまね・追従をしているだけでは日本の独自性の発揮や過去の歴史に学ぶことができていません。先の大戦での多くの・無念の犠牲者の気持ちに応えるためにも「同じ道」を歩んではならないのです。(専守防衛のための備えは否定していません、私は。)