「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

チェルシーが勝った。バイエルンが負けた。

2012年05月20日 22時27分19秒 | インポート

今シーズンの欧州サッカーシーンの最後を飾る、チャンピオンズリーグ決勝、バイエルンがホームスタジアムで戦うという圧倒的なアドバンテージの中、チェルシーとの一戦はPK戦までもつれてしまった。

そしてチェルシーが勝った。バイエルンは負けてしまった。

戦術、試合の流れ、采配、選手個々の問題、それらの論評は専門家の方にお任せだ。

午後、日テレさんが1時間枠で、例のタカ&トシがナビゲートしてダイジェスト番組を流した。当然のことながら番組の締めのナレーションは「これで今年のトヨタプレゼンツFIFAクラブワールドカップのヨーロッパ代表はチェルシーということになりました」である。

この大事なフレーズを、ともすれば聞き逃しかねない結果といってもいいのかも知れない。メッシ、C・ロナウドはもちろんのこと、ロッベン、リペリーでさえ来ない結果になってしまった、という思いは、口にあまり出さないにせよ、多くの人の脳裏をよぎったに違いない。

あとは、ドログバ、フェルナンド・トーレス、ランパード、ジョン・テリーらが12月までチェルシーを支えていて輝いた状態で来日するかどうか、日テレさんはじめ関係者が、どれだけ盛り上げるだろうか。

ただ1つ、チェルシーのディ・マッティオ監督、暫定だなんて思いもよらなかった。すでに終わったFAカップを制し、今回のCL決勝進出を決めた時点で、普通なら来季続投決定、正式監督昇格となってよさそうなものだが、そうではなかったのだ。

どう考えても、彼の何らかの能力がこの結果をもたらしたことは間違いない。これから彼の何が優れていたのか語られよう。たぶん才能溢れる新監督の誕生ということになるのだろう。

現在、クラブレベルでは、イタリア出身監督のうちカルロ・アンチェロッティ、ロベルト・マンチーニあたりが世界トップレベルの監督として評価を受けていて、ルチアーノ・スパレッティあたりが続いていると思うが、ディ・マッティオは一気に彼らに近づいたと言っても過言でないと思う。

このあと、この試合の余韻は、誰を軸に語られるのだろう。ドログバだろうか、ロッベンだろうか、はたまたディ・マッティオだろうか。

UERO2012が開幕するまで、しばし、楽しみだ。