「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

2011年の川澄選手ロングシュートを思い出させる谷川萌々子選手のゴール!!

2024年07月30日 16時56分03秒 | サッカー・ユース年代、女子
2024年パリ五輪サッカーのことを書きたいです。
男子は「強さ」、女子は「あきらめない気持ち」を思い起こさせる活躍です。
男子についてはネットに論評が氾濫していますので、女子について書きたいと思います。

つい先日、NHK-TVの「プロジェクトX」が特別制作した「女子サッカー不屈のバトンリレー なでしこの花咲く日まで」を放送しました。

いまは録画をしていないため初回放送と1週間後の再放送をメモをとりながら見ました。
女子サッカー黎明期のレジェンドの一人、本田美登里さんと、ご存じバロンドール選手の澤穂希さんがスタジオ出演しながら、本田美登里さんが小学生の頃から、澤さんが2011年女子W杯で世界制覇するまでの苦難の30年間を辿った番組です。

そして日本時間7月29日早朝におこなれたパリ五輪サッカー女子、グループリーグ2戦ブラジル戦です。

3組12チーム(12ケ国)しか参加しないグループリーグ、そのうち4チーム(4ケ国)だけを振るい落とす戦いですが、かなり過酷です。日本の入ったグループは昨年の女子W杯優勝国スペイン、日本と世界ランキングがほぼ互角のブラジル、そしてナイジェリア代表、ランキング的には劣るものの異次元の身体能力を持つ侮れない国です。

初戦スペイン戦を落としました。そしてブラジル戦です。もう後がないと思わなければならない戦いでした。
結果はご存じのとおりでしたが、なでしこジャパンが1点のビハインドから同点、逆転に持ち込んだのは90分+アディショナルタイム8分の中でした。

よくぞ逆転勝ちしたものだと思います。
まさに「プロジェクトX」が番組を通して伝えてくれた「なでしこ」たちの「決してあきらめない気持ち」「このままでは終わらないぞという気持ち」が、この試合にも現れたと感じました。

早朝の生放送は、とても見れる年代ではなくなりました。夜9時台には寝床に入り、朝7時台には寝床から出るという基本パターンの生活は、もはや崩せません。崩してしまうと必ず副作用に見舞われる年代になりました。

それでも幸いなことにサッカー競技に関しては少し時間を短縮するものの再放送してくれていますので楽しめます。

なでしこジャパンの2つのゴールは、2011年女子W杯優勝時を思い出させるものがありました。

まず、同点に持ち込むPKを蹴ったのはキャプテン・熊谷紗希選手、2011年W杯優勝がTVで語られる時、必ずPK戦で優勝キッカーとなった熊谷選手のシーンが出てきます。

今回のPKの時、日本の多くのファンは、あの時と同じ角度・方向に蹴るのではと見守ったようです。結果は冷静にキーパーの動きを見極めて逆サイドに確実に流し込んだキックでした。あれから10数年を重ねた熊谷選手のキャリアが導き出したキックだったのです。

次に逆転ゴールとなった谷川萌々子選手のスーパーミドルロビングシュート、これを見た瞬間、2011年W杯準決勝で初スタメンを果たした川澄奈穂美選手が放ったスーパーミドルロビングシュートを思い出しました。

川澄選手のゴールはスウェーデンを3-1と突き放すゴールで、角度も距離も今回とは少し違ってはいましたが、意表をついて放たれ、見事にゴールに吸い込まれたという点で、今回の谷川萌々子選手のゴールも、まったく同じことが起きたと感じました。

川澄選手のゴールが長く記憶に刻まれているのは「あそこで、そういうシュートをよく打てるものだ」という衝撃と感嘆の気持ちからであり、今回の谷川選手のゴールもそうなのです。

2011年女子W杯と重なる2つのゴールは、今回のパリ五輪サッカーにおける「なでしこジャパン」の行く末を予感させるものだと書いておきます。

2012年ロンドン五輪、2020年東京五輪に続き男女ともグループリーグを突破してくれると、サッカーファンのみならず日本中がサッカー競技の行方に関心を深めてくれることになり、五輪の楽しみ方が濃密でしあわせなものになります。

ありがたいことです。ガンバレ日本サッカー・男子、女子!!!




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