「百歳の論語」伊興田覺先生の最終講を拝聴する
幸運に恵まれました。
先生の話
「この夏は極度に体力が衰えていると医者から言われ、
すぐに病院に入りました。もうここが最期かなと思
っていました。
8階の病室から14階に移った時こりゃもう天に
近うなったかと思った(笑)
ここに来るときに医者から「大ぶ危ないけど用心
したらいけるかも」車いすでまいりました。
私の体は長生きしたけれど病気は人に負けない位
やって来ました。4.5年前腎臓を片方摘出しま
した。そしたら心臓が悪くなりペースメーカーを
いれました。
左半分の腎臓は20パーセントしか動いていない。
電池の力で動いていて、時計と同じでこれも私の
力でうごいているのではないのであります。
いつお迎へが来るか一日一日が勝負です。
90歳の頃から100歳の声を聞くようになって
一日が我が一生と思っています。
生きている間は一日でもシャバの恩返ししたいと
今日もどういうことになりますか、頭のほうも大分
もうろくして来ていますので、皆様に失礼かと思い
ますが、その時はどうぞよろしくお願いいたします。
このたびは論語から離れないで話を致します。
論語約百章頭にピンときたものをお話して行きたいと
思います。私にとらわれないで参考にしてみて頂き
たい」。
2.500年前の孔子の教えを曽氏が受け継ぎ、今この
の教えを伊與田先生が100歳の人生において日本の知
をもって完結されようとしています。
感動の講義の中の一説に今社会を震撼させているマンシ
ョのン改ざんのお話がありました。
「技術、義道というもの、今までにないその人が託した
道があります。おおきな立派なビルが傾く、最新の技術
でやったはずなのに。それはそうですけど、五重塔なん
か長い間かけても暴風雨、地震にもビクともしない。
薬師寺も同じ損傷もなかった。・・・・
松下幸之助さんは、ものを作る前に人作る事、機械でなく
人を作っていると言いなさい」と。
伊興田塾より
百歳生きるとことの秘訣に、それは見えない心や神からつ
ながれていて、自分の中で戦いを挑まない、若い感動を持
って生きていられる、苦しみも悲しみも喜びも人間が作る
もので涙と笑いの人生観の、伊與田先生の最後の講義を少し
だけブログでご紹介できたらと思います。
続く