映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『SOMEWHERE』

2011年05月31日 | Weblog
よい

ソフィア・コッポラ 監督・脚本
スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング、クリス・ポンティアス、ララ・スロートマン、クリスティーナ・シャノン、ベニチオ・デル・トロ 出演

ハリウッドの映画スター、ジョニー・マルコ。ロサンゼルスのホテル“シャトー・マーモント”を住まいに、高級車を乗り回してはパーティーで酒と女に明け暮れ、まさにセレブらしい派手な生活を送っていた。しかし、それはいずれも孤独な彼の空虚感を紛らわすだけに過ぎなかった。ある日、ジョニーは前妻と同居する11歳の娘クレオを夜まで預かり、親子の短いひとときを過ごす。それからほどなくして、自堕落な日常へ戻っていた彼の前に、再びクレオが現われる。前妻が突然家を空けるため、今度はしばらくの間、娘の面倒を見ることに。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337920



ことばで説明しにくい感情をうまく映像化するソフィア・コッポラの新作。
それは、父と、父と一晩を過ごした女性と、十一歳の娘とがいっしょにたべる朝食についてであったり、ひとりになれるはずの自室にもどったら、楽しくもないサプライズパーティーを善意で開いてくれる兄弟であったりする。

つまらなそうにスポーツカーで周回するオープニングとエンディングが、見事に呼応している。

理解できなくても我慢していた十一歳の感情が、後半限界を越える。そこも含めて、壊れかけた家族の中で、父との比較的楽しい思い出が中心の作品。

ポールダンス。